他者に寄り添う力
Ayumitales by Souji Yamato
西暦2020年3月31日(火)夢幻世界『オサーカの館』午前10時――
この館に、魔道士ミトン(美少女)の実家『アレクサンドル子爵家』から、執女と侍女たちが、転送されて来ました。
執女フラン(フランソワーズ、21才)は、優遇平民『名主家』出身です。
彼女は、予てから執女の希望でしたが、所詮は、平民で女性なので、給仕の経験しかありません。容姿は、純朴美女で、ミトンの注文通り‥‥処女です。
侍女2名『タバラとモイラ』は、どちらも、農奴出身の18才です。
また、この二人も、以前は、侍女では無く下女でした。二人とも、素朴美少女で、これまた、ミトンの注文通りの処女です。
直ちに、この館の主『召喚士アユミ(美男子)』は、執女1名と侍女2名を、職能特性で支配‥‥従属化しました。
早速、アユミは、執女と侍女たちを、寝室に連れ込んで合体します。
やがて、正午になると、食堂で昼食を摂ります。しかし、そこには、執女も侍女も居ません。ミトンが、アユミに確認します。
「執女と侍女たちは、どうだった?」
「3人とも、大泣きしてる。
――少なくとも、明日までは、仕事なんか無理みたいだよ。
やっぱり、使用人を、性的奴隷として扱ったのは、間違いだったかも?
それに、これって、ハラスメントだよね!」
「なに言ってるわけ?
――召喚士は、貴重職能で、貴族の扱いなの。
平民の使用人が、貴族の主人に従うのは、当然だからね。
こんなの常識よ!」
「う~ん、俺が勇者なら、社会改革が使命なんだろうけど。
――単なる冒険者だからなあ。
それに、やっちゃたからには、もう手遅れだけど‥‥
彼女たちに、謝ってくる!」
「やめなさいよ!」
しかし、アユミは、ミトンの制止を聞かず、使用人の控室に向かいました。
ミトンは、只々、呆れています。
数分後、アユミが、暗い様子で、戻って来ました。
ミトンが、冷ややかに訊ねます。
「どうでしたか、紳士さま?」
「余計、泣きじゃくらせた‥‥」
「無知、鈍感、馬鹿!」
「どうにか、ならないかな‥‥?」
アユミは、ミトンの罵倒を尻目に、悩んでいます。
すると、シス子さん(絶対美女)が、アユミに助言します。
「召喚士が、従属者から、スキル『バッシュ』などを学べるのは‥‥
――スキル『バッシュ』が、会話の種になるからです。
従属者との情交による学びも、より親密な関係を築くためです。
つまり、あなたの強さは、他人を思いやるための力なのです」
「そうか、俺が、強くなれば、それで良いのか‥‥
けど、執女と侍女たちに、もう一度、謝罪してくる!」
「今は、やめなさい!」
シス子さんが、そう警告しましたが、アユミは、まだまだ、無神経なので、またも、謝罪しに行きました。
ミトンほか、仲間たちが、飽きれ尽くしています。
それでも、召喚士アユミは、さらなる高みを目指す事となります。
Ayumitales by Souji Yamato




