異世界召喚
Ayumitales by Souji Yamato
西暦2020年3月13日(金、友引)東京都では、八幡高校の生徒会長『江戸前優香』が、パンデミックにより死去しました。
優香は、同級生『逢坂歩』(18才)が、片想いしていた女子です。
その歩というのが、性格以外には、取柄すら無いと評される男子で、背が低く、太っていて‥‥総じて、カッコ悪い外見でした。
それでも、彼は、誰よりも、優香のことが好きです。
そして、同月15日(日、仏滅)には、優香の葬儀が行われました。
この葬儀は、感染予防を理由に、家族葬ですが、それでも、歩は、彼女の自宅前まで、出掛けて行きます。
やがて、雨の中、歩が項垂れていると、後ろから、声を掛けられました。声の主は、歩の祖父『逢坂優斗』です。
間もなく、歩は、祖父に連れられて、優香の葬儀に参列できました。
けれども、歩は、そこで、信じ難い事実を知ります。なんと、優香は、祖父の実娘で、歩の叔母だったのです。
ですが、歩は、悲しみよりも、優香との繋がりを嬉しく感じます。しかし、再び、優香の遺影を目にすると、より強い悲しみが込み上げて来ました。
それでも、時が進んで、歩が焼香する番となります。
そこで、彼が、抹香を摘まんだとき‥‥いきなり、彼の身体が光り、足元の畳では、魔法円が輝きました。
程なくして、その輝きは、歩の身体ごと、消え去ります。
こうして、逢坂歩は、この世界から消滅しました。
Ayumitales by Souji Yamato




