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冒険のあゆみ  作者: 大和奏時
異世界の召喚士

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目覚め‥‥

Ayumitales by Souji Yamato

 逢坂《おおさか》歩《あゆむ》が、気《き》付《づ》けば、そこは、何処《どこ》かの平原《へいげん》でした。



 それから、歩は、未《いま》だ、葬儀《そうぎ》の時《とき》の格好《かっこう》『学生《がくせい》服《ふく》』姿《すがた》です。

 それと、ここは、良《よ》い天気《てんき》で、絶好《ぜっこう》のハイキング日和《びより》でした。


 けれども、歩は、しばらく、考《かんが》え込《こ》みます。

 やがて、意《い》を決《けっ》して、叫《さけ》んでみます。


「ステータス、オープン!」


 叫ぶと、歩のステータスが、空中《くうちゅう》でウインドウ表示《ひょうじ》されました。

 そこには、低《ひく》い能力値《のうりょくち》と『逢坂歩』『職能《クラス》なし』『先天《せんてん》性《せい》の低《てい》ステータス症《しょう》』などの表記《ひょうき》があります。


 それらを見《み》ても、歩は、何《なん》だか、得意《とくい》気《げ》です。

 彼《かれ》は、自分《じぶん》の能力の低さを、嫌《いや》というほど自覚《じかく》しているので、純粋《じゅんすい》に、特殊《とくしゅ》能力『ステータス・オープン』を獲得《かくとく》したことが、ひたすら嬉《うれ》しいのです。



 ところが、歩は、背後《はいご》に迫《せま》る何《なに》かに、気付いていませんでした。

 気付けば、そこには、醜《みにく》い怪物《かいぶつ》‥‥豚《ぶた》のような頭《あたま》で、首《くび》から下《した》が太《ふと》った女性《じょせい》、上《じょう》半身《はんしん》は裸《はだか》で、棍棒《こんぼう》を持《も》ち、歩より大柄《おおがら》な体格《たいかく》‥‥雌《めす》のオークが居《い》ます。


「のわ、ぎゃあっ!」


 歩は、醜悪《しゅうあく》な『雌オーク』を見《み》ると、不《ぶ》恰好《かっこう》な悲鳴《ひめい》を上《あ》げて、あっさりと気絶《きぜつ》します。結果《けっか》、彼は、容《た》易《やす》く、雌オークに、拉致《らち》されてしまいました。



 その後《のち》‥‥雌オーク(番《つが》い経験《けいけん》なし)の巣穴《すあな》では、暗闇《くらやみ》の中《なか》、女性タイプのシステム音声《おんせい》が響《ひび》いています。


『クエスト「初《はじ》めての合体《エッチ》」の達成《たっせい》により、低ステータス症が完治《かんち》しました』

『ステータスの上昇《じょうしょう》で、外見《がいけん》が改善《かいぜん》されました』


『名前《なまえ》が最適《さいてき》化《か》され「アユミ・オサーカ」に改名《かいめい》されました』

『レベル1となり、職能《しょくのう》「召喚士《しょうかんし》」に覚醒《かくせい》しました』


『雌オークが従属《じゅうぞく》して、召喚可能(かのう)になりました』

『雌オークが条件《じょうけん》を満《み》たし、女性「ウルク」に進化《しんか》しました』


『自動《じどう》命名《めいめい》‥‥ウルクの名前が「ウルガ」に決定《けってい》しました』

『システムのAI(エーアイ)レベルが上がりました』


 暗闇の中、何が起《お》きているのか、解《わか》り難《にく》いのですが‥‥どうやら、凄《すご》い効果《こうか》が、引《ひ》き起《お》こされた模様《もよう》です。

 尚《なお》、歩は、相《あい》変《か》わらず、気絶したままです。



 翌朝《よくあさ》、歩こと『身長《しんちょう》180センチの美《び》男子《だんし》に変わった』アユミは、絶世《ぜっせい》の美女《びじょ》『ウルガ』に、看護《かんご》されていました。

 そのウルガは、少《すこ》し尖《とが》った耳《みみ》をしていて、犬歯《けんし》が大《おお》きめで、身長170センチほどのグラマラスボディーです。


 それと、ウルガは、蛮族《ばんぞく》風《ふう》の生皮《なまがわ》ワンピースを着《き》ていました。一方《いっぽう》、アユミは、今《いま》、ブリーフを履《は》いただけの姿です。

 アユミが、話《はな》し始《はじ》めます。


「えっと、ステータス・オープンからの記憶《きおく》がない‥‥」

「気《き》にするな、我《わ》が主《あるじ》よ!」


 ウルガに、明《あか》るく言《い》われて、アユミは、少しだけ安心《あんしん》しました。

 ですが、未だ『我が主』という意味《いみ》が分《わ》からず、困惑《こんわく》しているようです。



 こうして、女性ウルクのウルガが、仲間《なかま》になりました。

Ayumitales by Souji Yamato

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