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Tender Liar  作者: 時雨
第4章
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第4章

――ねえ、融。「ここ」って、どこ?融は、どこにいるの?


心の中で、私は叫んでいた。

彼の名前を、何度も、何度も。

「トール」。

あの頃の私は、呼びたくてもそう呼べなかった。

三上さん、というのが精一杯で。

そして、ただひたすらに、彼が好きで。

けれど、諦めなくちゃいけない、と思っていた。

当時の、彼の恋人のために。

それから、今私の隣でハンドルを握っている、彼女のために。


そんな過去に想いを馳せていると、突然車が停まった。

ふと見ると、目の前に病院が建っていた。


待ってて、融。

今、会いに行くから。

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