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言の刃~停止された世界~  作者: 御影慧
89/91

視えない全容

必ずしも人は誉められることを

望むとは限らないということを

知り得ぬ人は気づかず

迷いなく善行をする善人であると

自らを信じている




当然のことの見返りは不要であり

ひっそりと影に沈み続けたいそんな誰かもいる

それを解らぬ相手に告げる真実はない



羨ましいのかもしれない

自由なる感情の表し方が

僕には出来そうにないものだ

計算しつくした仮面なのに

疑うことなく信じるのだから

少しだけ気の毒になる




僕は伊達眼鏡というフィルターで

世界と僕の間に壁を構築する

触れることが出来る幻

聴こえてくるのは幻聴

見えるのは別世界の住人たち

そんな風に考えて

そうあれとただ願いながら

嘘を巧みに使いこなす



僕らは互いに理解不能な存在

相容れず決して交わることはない

それはもう証明された



触れられる幻も

聴こえてくる幻聴も

視界の中の別世界の存在も

全て僕の中で消去しよう

それこそが互いの平穏であり

ベストそのものと信じる




掌のステージは今日も愚かな誰かが狂い踊り続ける

何も知らぬ憐れなる道化師が

日々増え続けている

その表情は勝ち誇り笑い勝者を実感しながら



僕は嗤いそれを見つめ見守り続ける

誰かの破滅の物語を沈黙し

甘い甘いお菓子を投げ込む



堕落に終わりがないことを

彼らは知らない

世は残酷で向上と堕落も限度が存在しない




一線を見失えばもう戻れない

天にも地下も果てしなく深く広がっている

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