82/91
いまさらながら
奪われたモノは何?
それは「声」
壊されたのは何?
それは「目に見えないモノ」
改変し続けたモノは何?
姿を偽り続ける覚悟
結果獲たのは「無責任」らしい
与えられたモノは何?
権利なき義務そのもの
声はいつしか本当を封じ込め
嘘つきが生まれた
皮肉な喜びを獲たのは誰?
僕ではない誰かさんだった
誰かは笑い怒り気ままに叫ぶ
意味のないその場限りの言葉が飛び交う
僕はそれに沈黙で肯定する
とても嬉しそうな様に
心が白々と凍りついていく
奪われたそれは誰かのものになり
僕は自問自答の討論を重ねてる
嘘つきを本当にされてしまったら
もう本当は言葉に出来ない
それは当然のこと
予定は埋められて刻すらままならず
それでも僕は沈黙を守る
守らなくてもよいという囁きに
それは駄目だとなだめすかす
泣く声も叫ぶ声もない
それはもうここにないモノ
遠い昔に奪われた自ら殺してしまったから
波打たぬことの苦痛は
苦痛ではなく日常そのもの




