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書くことの意味
誰か書いていた
書くことにおける精神の安定
とある医者よりの言葉
書くことにより傷を増やし
歪みの自覚による苦痛がある
無自覚の痛みと自覚の痛みのどちらに
救いがあるのか今だ判断出来ずにいる
それでも気付くことで壊されない強さを得る
書くことはおぞましくも
答を見つける手掛かりとなる
苦しくも今をより冷静に判断し
壊れない為の道を探し
心に小さな灯をともして
傷を確認し適度な治療を施せる
完全に傷は治せなくても
その傷達こそが書く為の動力源であり
始まりと知ることで物語達が生まれる
そこにあるのは皮肉なれど確かな救い
飲み込まれた言葉達は形を変えて
生まれるなおせるから
書くことにより他人という自身を知る
他人事のように僕は言葉を書き連ねる
歪みから生まれる僕だけの叫び
何よりも疎ましく愛しい存在そのもの
僕を生かす数本の大黒柱の一つ
それこそが書くということ




