70/91
夜から朝へ
眠れない夜に空は白んでいく
聞こえるのは原付きのエンジン音
雀の囀ずりが聞こえる頃には
世界は完全に目覚め
音のオーケストラが鳴り響く
季節により変わる夜と朝の姿
夏の蝉は日々の暑さを報せてくれる
いっとう早起きの時の導
朝と夜の感覚を狂わされる夏の魔法
眠り深い太陽はゆっくりと目覚める
冬の朝は緩やかに訪れる
月が冴える季節
月明かりに夜が輝く
月光浴のもと思考が冴える
鳥も力を蓄え深い眠りにつき
澄んだ空に朝を告げる
夜は思考と自由を与えてくれる
その静寂は快楽そのもの
何をしても何をしなくても許される
呼吸が出来る時間




