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必要「偽悪」についての実感と考察
敵は時に必要なもの
攻撃の標的を絞ることで
安全と安心が選られる
奇妙な歪みの結束で
一つの存在になれる
敵とは何なのか?
排除されるべき異物
多数に靡けない存在
または自ら動けない存在
前者ならば構わないかもしれない
受け流し相手にしない強さがあるから
後者は涙しか流せない
守るべき存在だと思う
関わることも張り合うこともしないならば
互いには意外な利点が生まれている
相手にされたくて相手にされていない
事実にさえ気づかれなければ
興味さえ消えてしまえば
自身の保身を選ばなくても平気なら
これは一つの完全な境界線がひける
ひくのは勿論沈黙の中で
決して同じ土俵にあがらない
それだけでその線は決して消えないから
そんなことを考えながら
僕は思ってしまう
とても幸せな人達だな、と
やっぱり一番酷いのは僕なのだと
自覚して苦笑いする
必要ならば求め意味をつければいい
無関心ならば「悪」と言われても
何のダメージなんて存在だとしないから




