プロローグ:まずは転生から
読んでいただきありがとうございます!
毎日更新を目指したいところですが、ぼちぼち書いていきます。
楽しんでいただけると幸いです。
評価の方もよろしくお願いいたします。
まずは転生から。
もちろん、死因はトラックにひかれたからだ。
死ぬ間際に見たのは居眠りする運転手。
雨で滑るアスファルト。
点滅する青信号が地面に反射してあたりをかすかに緑に染めていた。
そして、神との邂逅。
いの一番に言われたのは龍を討伐してほしいとの依頼だった。
当然、聞くだろう。
神ならご自分でどうぞ、と。
しかし、神は首を横に振った。
世界には世界のルールがある。
いくら神といえども作ったルールを破れば歪が生まれ、
その蓄積は最終的に世界を滅ぼすことにもなると。
要は、じゃんけんで最強の手を作ってしまえばじゃんけんにならず、
じゃんけんというゲーム自体が崩壊してしまうという話らしい。
だからこそ、転生者というギリギリの脱法的手法によって、
なんとか龍を討伐したいのだとか。
はぁ、では討伐するための能力でも貰えるのでしょうか、と聞けば、
それも断られた。
神が手を下さねばと思う龍を殺そうとして、転生者を引き入れるのに、
転生者が第二の龍になっては困る、と。
人間には寿命があるから、そんなことせずともいずれ転生者も死ぬのでは、と問えば、
神が与える最強の能力はそこまで安くない。
龍を討伐できる能力そのものを作ってしまえば、それに耐えるための肉体として、
不老不死を用意する必要がある。
そう言って断られた。
ふざけるのも大概にしろと唾を吐きたかったけど、
さすがに相手は超常存在。
そんなことをして、なら君はもう死んだままでも、と言われれば困るのでぐっと飲み込む。
しかし、このままではただ龍に再度殺されに行くだけになるからして、
僕も引き下がれない。
何か、何か可能性を見いだせるものをくださいと食い下がる。
神は面倒くさそうに、しかしどこか笑みを含む顔で言った。
「死んでも生き返る力をあげよう」
そうして僕の、龍を倒すという超王道のゲームクリアを目指すための、
地獄が始まった。




