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新しい日々~私の中にいるもの~

闇の中で、私は揺蕩う。

ゆらゆら、ゆらゆら行き場もなくあてもなく。

そうしてたゆたっているといつからか、生き物のの気配を感じた。

足音はしないが、気配から四足の動物だとわかる。

私に近づくと、私の傷を舐めた。

今の私には痛みなんてない、このばしょはわたしのなかでありながら私でないものがいる。

多分今私の傷を舐めているのが、その存在なんだと思う。

少しずつはっきりしてきた意識の中で、その存在に手を伸ばし撫でる。

なでた感じは犬だろうか、私はその姿を見ることはできない。

私の中にある何かが、その犬のようなものの姿を見ることを拒絶してるのだ。

その犬らしき何かは、小さく甘えるように鳴くとその姿をここから消した。

程なくして、私の周りに光が満ちた。




目を覚ましたとき、そこは庭園だった。

花の中で眠っていた私は、起き上り辺りを見回す。

視界の中にあったのは花畑と庭園だった。

立ち上がって庭園へと歩く、するとどうしたことだろうか、誰もいなかったはずの庭園に二人の人間がテーブルをはさんで飲み物を飲んでいるではないか。

どうなっているのかさっぱりわからないが、これも魔法なのだろう。

秘密の会話をするには、少々向いていないがこのように気づかれづらい場所ならば十分有効な手だ。

とそこまで思って気づいた、それならば気配を察知できる限界距離にそれを設定していまえば姿が見えると同時に気配も察知できる。

襲撃なんぞが不可能になる、現に今私の方を二人が向いてるのだ。

「はじめましてだな、この庭園への侵入者さん」

金髪の少女が、私を見ながら言う。

「はじめまして、このように不躾なご訪問を許していただけないでしょうか」

「はい、許します。それにここに誘ったのは、私の友人ですから」

その割には、なんだか邪魔が来たみたいなオーラが出ているのですが。

私の疑問を感じ取ったかのように、そのオーラが引っ込んだ。

「すいません、お招きしたのはこちらだというのに紅茶も出さずに」

言うが早いと言わんばかりに私は席についており、その前にはいれたてであろう紅茶が置かれていた。

「まずはじめに自己紹介と行きましょう。私は聖女と呼ばれたこともある死人、リルファ=リップル・ファートです」

「私は元魔王で異世界人の美月アリスよ。本当ならここに呼ぶ必要はなかったんだけどね」

「・・・私は、」

名乗ろうとしたところで、声をかけられた。

「知っていますよ、リリー=ファイツベルト・アランカル。この国の元王位継承第二位の王女様だということをね」

はい?

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