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お姫様みたいなお客様
「こんにちは~」
本日のお客様は、レースがこれでもかというくらいに、
縫われてくっついているスカートの裾を、
ふわっと宙に靡かせながら、丁寧に1度お辞儀をされた。
表情を見ても、歩き方を見ても、
胸が弾んでいて楽しそうな姿で、
他のお客様方の目線をも惹きつけていかれる。
そして、そんなお客様に気がついた従業員のきいちゃんが、
興奮した様子で、大きな声でお客様に話しかけた。
「わあ、お客様。
まるでどこかの王国から来られたお姫様みたい!
とってもお綺麗で可愛いし、お似合いですね。」
すると、その言葉を聞いたお客様は、更に嬉しそうにされる。
にっと口角を上げながら、
「私、人目を気にするのをやめて、
自分の好きなこと、好きなものに正直で居ようって思ったんです。
そしたら、随分と気が楽になったんですよ。」
と、誇らしげにおっしゃって下さったのでした。




