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一杯、いかが?  作者: 気まぐれメイ


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夏に頑張っているお客様

毎日が猛暑で、少しの時間外を歩いただけで疲れてしまうような時でも、

この涼しくて、人が温かいお店には、

お客様が安らぎや癒しを求めて訪れてくださいます。


「こんにちは~。」

汗をぽたぽた流しながら、お客様はドアのすぐそばで、

真っ黒の長袖ジャケットを暑そうにバサッと脱がれた。

「あら、お客様。

この時期にスーツなんて大変ですね。大丈夫ですか?」


お客様に気がついた従業員のきいちゃんが、

急いでコップにお冷を注いで渡される。

お客様は申し訳なさそうにしつつも、暑さでだいぶやられていたのか、

ぐいっと一気にお冷を飲み干された。


「ありがとうございます。

今、就活中なのでスーツが手放せなくて。

しかも全然手ごたえがないので、まだしばらく着ないといけないと思います。」

と、苦笑いでおっしゃられた。

「あまり、根詰めないようにされてくださいね。」

急なマスターの言葉に、戸惑いつつも、

お客様は少し肩の荷を下ろされたのでした。

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