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マスター見習い、いっくんの話
『一杯、いかが?』カフェでは、
マスターだけでなく、マスターの甥っ子であるいっくんも、
お料理を担当してくれています。
「まーた、しーちゃんのことばっかり見て。」
急に背後から、大きな声が聞こえてきて、
僕は全身がビクッとふるえてしまった。
「うわっ!?
なんだ、きいちゃんか。びっくりさせないでよ。」
僕の話には興味がないのか、きいちゃんはそっぽ向いている。
「てかさあ。」
「え?」
あっちへ行くのかと思ったら、きいちゃんがボソッと何かを言った。
「いっくん。いつになったらしーちゃんに告白するわけ?」
「!?」
僕はさっきとは比べ物にならないくらい、
鼓動が大きく高鳴ってしまったのを感じた。
「は、はあ⁉何言ってんの、意味が分からない。」
言ってすぐに後悔した。
まるで、子どもみたいに動揺して、
しかも誤魔化すどころか認めてしまっているようなものだ。
僕は耳まで真っ赤になっているのが自分でもわかるくらい、
全身の体温が一気に上がっていた。




