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小さなお客様
カラン カラン
小さな ドアのベルの音が 店内に鳴り響く
ぱっと ドアの方を見てみると
小さな女の子が 不安げな表情で そこに立っていた
「こんにちは 今日は どうされましたか?」
お客様と 目線を合わせて 従業員の一人が訪ねる
すると 小さなお客様は 消え入りそうな声で 話をしてくれた
お母さんもお父さんも いつも 仕事で忙しく
普段は 冷蔵庫にご飯が 入っているけれど
今日はついに
「自分で 何か買って食べて」
というメモと 1000円札が一枚 置かれていただけだという
「お母さんも お父さんも いつも大変そうなの」
と 寂しそうに言う お客様に
マスターは そっと 優しく声を掛けた
「あなたは 食べ物は 何が好き?
おじさんが 何でも好きなものを 用意してあげよう
さあ こっちへおいで」
そして お客様は
好きな食べ物を 嬉しそうに 頬張りながら
マスターや 従業員と おしゃべりをして
楽しいひと時を 過ごしたのでした




