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推し活を頑張るお客様
カラン、カラン…
消え入りそうなベルの音と、共に入ってこられたのは、
ちょっとしょんぼりした表情のお客様。
「いらっしゃいませ、どうかされましたか?」
従業員の一人が尋ねると、お客様は、より悲しそうな顔になりました。
どうやら、推しのライブのチケットが全て外れてしまい、
とてもショックを受けてしまったのだそう。
「今までずっと、グッズとか貢いでやってきたのにー!!」
マスターには、お客様の言っていることが、あまり理解できなかったようだが、
それでも、ねぎらいの言葉を掛ける。
「お客様、辛い時は是非、甘いものでも。」
そう言って、甘いパンケーキを提供した。
お客様は、悔しそうな表情を浮かべつつも、
パンケーキの甘さと一緒に、
徐々に表情や心までもが、柔らかくなっていったのでした。




