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3月14日 会議

 今日は、朝から部署会議が行われていた。会議には、高山、村田、檜、そして俺の4人が参加。話は、昨日、中村と話をしてい取引先の話をしていた。俺は、中村と直接話していたこともあり、これから会社としてどうしていくのかはある程度理解していた。しかし、それを知らない高山や村田は、とても不満を募らせていた。俺は、高山に意見を迫られるも肯定も否定もしないでいた。

 高山の存在がこの部署をダメにしているといっても過言ではないと個人的には思っていた。高山個人が悪いというよりも、雰囲気作りの苦手さや不満を漏らしまくるところ。それが、部署全体に伝わっており、高山がいるかいないかでも大きく変わってくる。

 そのため、上司の中村や深山も高山の扱いには、とても困っていた。中村が部署移動させたのも、実質、俺がNo2にするためだった。しかし、八神や村田もいて、役職がない俺は、上司の意見を聞くことしかできなかった。現時点では、4月からこの部署のリーダーになることも内密で決まっている。そのためには、高山を他部署に異動させる必要があった。ただ、中村や深山が高山と交渉するも上手くいっていないというのが現状らしい。

 俺は、リーダーになることをそこまで望んでいない。ただ、仕事をする以上は、完璧でいたかった。ただ、このままの状態でいると、先が見えない。高山がいる状態でリーダーをすると、さらに空気が悪くなる。後輩の檜がいる手前、これ以上、しんどい思いをさせるわけにはいかなかった。

 俺は、4月以降の戦略を考えながらペンを走らせていた。深山が言うには、今のメンバーで4月からもいるのは村田と檜だけ。残りは、新入社員が二人入ってくるらしい。一人は、都山という男の子で、とても真面目な子らしい。もう一人は、世那という女の子で、ヤンチャな子だとか。中村が言うには、今年の採用は、全然だったらしい。

 もともとうちの会社に募集があまり来なかったことに加えて、採用が決まった子が他の会社に行ったりして、人事部は、バタバタだったことを中村に聞かせられていた。どっちにしろ、村田と檜中心で俺たちの部署は、回していかないといけない。売り上げが落ちている今年は、4月からもある程度求められてくる。そのためには、取引先の新規開拓をしていく必要があった。檜と新入社員がどれだけできるか?そして、売り上げとマネジメントのためにどれだけ作戦を練ることができるか。この二つにかかっていること覚悟をしていた。

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