表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
緑中の光  作者: いとい・ひだまり
終章 もう一度、君と

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/19

第十八話 君に光を

 からからと転がる落ち葉に混じって、階段を登る音が聞こえる。

 私の方から行こうと思っていたのに、今日は先を越されたな。


「おかえり、夏気」

「ただいま、鬼見月」

 別に彼はここに住んでいる訳ではないけれど、お疲れ様の意味を込めて言う。……いつかここに住んでくれるときが来たら、もっと色んな言葉を交わしたい。

 それまで、ゆっくりと彼と歩みたい。変に急がず、休みたい時は休んで、私達の速度で。



 ――世界は正常に色を落とし、やがて白銀の世界がやってくる。

 そんな中でも、変わらず夏の気を纏う君を愛しく思う。


 ……分かったことがある。

 お互い、無や有を望んで唯一にしがみついた。でも、どんなに世界が色で満ちていようと、褪せていようと、一番鮮やかなのは変わらず夏気の側だった。


 私は彼に、大切なことを教えてもらったのかもしれない。


 そんな夏気の顔が陰ることがないように、私は私をしっかりと見、いつでも、いつまでも、この光で君の心を照らそう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ