現実は時に残酷である
急いで書いたので、内容もだいぶ薄いです。…最近こんなんばっかですね、すみません。
厨二病の力(?)でなんとか勝つことが出来た。
思ってた以上にアギドさんが強かった。さすが、歴戦の戦士といったところか。
ただ、一つ疑問が残った。………うん、そうだよな。鑑定してもそうなる。ってことはこの人、
「男の娘、だと…」
「!」
最初からステータス覗いているから知ってるはずなのに、それを今知った。…なんでだ?…わからん。
「な、なぜ、それを!男の子だと知って!」
「………なんか、会話が若干ズレてる気が…。」
…僕も思ったよ、ユウ。
「この世界には男の娘っていう概念はないのか?」
「…俺は日本で初めて知った。」
「じゃあ、行き違えるのにも納得だ…。」
「…どこで男の娘だと知った?」
「筋肉とかの体の作りから疑問には思ったんだ。ま、決定付けたのはスキルのおかげだな。」
「…鑑定スキル、か…。相当レベルが高いんだな。」
「ああ。だってMaxだもん。」
「………ほんと、メアのところで何を得たんだか。」
人外の力を得ました!
「そういや、どうして一人称が『自分』なんだ?『僕』は一応女性でも使うし、『私』を男性だって使うだろ。むしろ、『私』にしておけば特に気にすることがないのに。」
「………何言ってんの?そんな訳ないじゃん。」
「…この世界では『僕』は男性、『私』は女性が使う一人称なんだ。」
「へえー。…このことから、この世界ではオタク文化は広まってないものとみる。」
「………そりゃな。」
どうでもいいことをどんどん知っていくアキである。
「自分と一人称?、を言うのは、これだと男女の区別がつかない話し方だと、ある人から聞いたからだったんだけど。」
「その人は?」
「………この人です。」
そう言い、ユウを指差すアギドさん。
「おい、どういうことか説明しろ。」
「…昔のことだから俺は知らん。」
「…セコイ逃げ方だな。」
「…当たり前だろ。」
否定しないあたり、余計にむかつく。
「そんなことより、この秘密は他言無用にしておいてくれ!頼む!」
「………どういうことだ?別にバレても問題はなさそうなことだけど。」
「この世界では、日本よりも差別意識が強いのだよ。」
「…どれくらい?」
「よくわからんが、それだけはわかった。」
「そっか。」
「………あんたら、仲いいわね。」
「…その一言は言わないでくれ。仲良くなりたい、とアピールしているように聞こえる。」
「そうかな?」
「…お前、仲いいやつおるのか?」
「…それは言わないで!」
現実は時に残酷である。
「外には出ているのか?」
「どうして?」
「食料とかはどうしてんのかな、て。」
「大丈夫よ、生成できるし。」
この世界の人はみんなそんな感じなんだろうか…。メアもそんなこと言ってたし。
「…一応、外で日の光を浴びることは大切なことだから、たまには外に出るべきだよ。」
「…そうなの?」
「人間はそうすることで体の活力を得ることができるんだ。…それに、生きてるって実感できる。」
「へぇー。…でも、ただ出て帰るのって面倒よね。」
「そこは誰かと話してみろよ。」
「…知り合いがいないのよ。それに、見た目が全く変わらないのって明らかにおかしいことでしょ?」
「本性を明かせばいいんじゃないか?」
「それで済むならいいわね…。」
「…」
あー、めんどい!
「…逃げるなよ。」
「…どういうこと?」
「本当は新しいことに挑戦するのが怖いだけなんだろ?なんでそこで諦めるんだよ。どんなに頑張っても出来ないことは確かに存在する。でも、これは本当に無理なことなのか?一人でいるのがいいっていう人もいる。ただ、どんな人でもそれは寂しく感じるものなんだ。近くに誰かいるから寂しくないんだ。たとえ嫌われても白い目を向けられても、それは人との繋がりを感じることができる。無関心、ていうのはやっぱり辛いんじゃないのか?ここに誰か来たことがあんのか?役人は誰が何処にいるか知っているんだろ?なら、バレてもいいじゃないか。存在していないわけじゃないんだ。…あまり、自分を過小評価するんじゃない。」
「…」
アギドさんは黙ってしまった。
…珍しくカッとなって言っちまった。自分が言ってて嫌になるよ。それに…
「…お前が言うなよ。」
「思ってたことを言うな。」
盛大なブーメランなのである。なんか、昔の自分を見ているようでイライラしたのだ。こういうことって言われないと気づかないからな。…僕もそうだったし。
「…わかった。」
ん?
「…言われた通り、頑張ってみるよ。」
「そうか、頑張れよ。」
言った甲斐があったな。
「え、何言ってんの?」
「ん?」
「あんたも手伝ってくれるんでしょ。」
………は?
もうちょい良いのを書けるように頑張ります!




