昔の自分
3年前のある日を境に、私は変わった。
3年前も、私は今のように学級委員をやっていた。
だが、今と昔の目的は違う。昔は、ただ誰かの役に立ちたい、それだけだった。今は、遊びを楽しむためにやっている。
昔の私は、甘かったんだ。甘くなければ、あんなことにはならなかったんだ。
3年前の冬、私は初めて人を憎いと思った。
上靴には画鋲がいくつか刺さっていた。自分の机には、馬鹿とかうざいとかが書かれていた。しかもマジックで。授業中には、先生が見ていないときとかに、物を投げてきた。石とかゴミとか。そんな日々が数日続いた。
こういうときに、親に感謝する。
嫌がらせが数日で済んだのは、私が転校したからだ。
私はその日以来、心から笑うことはなくなった。周りのやつらの顔色をうかがい、合わせている。笑ったとしても、それはうわべだけの笑顔だ。
私はもう、心から笑わないんだ。私が心から笑える日なんて、来ないんだ。だって、私が心を開けられる人間なんていないから。私の本当の性格を知っている人がいないから。まぁ知っていたとしても、私に声をかけてくれる人間なんていないだろう。周りにいる人間を使って遊ぶ、そんな人間と仲良くなりたいと思う人なんていないから。
そう、思ってたのに……。