表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
友達ごっこ  作者:
6/9

昔の自分

 3年前のある日を境に、私は変わった。

 3年前も、私は今のように学級委員をやっていた。

 だが、今と昔の目的は違う。昔は、ただ誰かの役に立ちたい、それだけだった。今は、遊びを楽しむためにやっている。

 昔の私は、甘かったんだ。甘くなければ、あんなことにはならなかったんだ。



 3年前の冬、私は初めて人を憎いと思った。

 上靴には画鋲がいくつか刺さっていた。自分の机には、馬鹿とかうざいとかが書かれていた。しかもマジックで。授業中には、先生が見ていないときとかに、物を投げてきた。石とかゴミとか。そんな日々が数日続いた。

 こういうときに、親に感謝する。

 嫌がらせが数日で済んだのは、私が転校したからだ。

 私はその日以来、心から笑うことはなくなった。周りのやつらの顔色をうかがい、合わせている。笑ったとしても、それはうわべだけの笑顔だ。

 私はもう、心から笑わないんだ。私が心から笑える日なんて、来ないんだ。だって、私が心を開けられる人間なんていないから。私の本当の性格を知っている人がいないから。まぁ知っていたとしても、私に声をかけてくれる人間なんていないだろう。周りにいる人間を使って遊ぶ、そんな人間と仲良くなりたいと思う人なんていないから。

 そう、思ってたのに……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ