最終話、永遠に二人を分かつまで
武官室の俺のデスクに山のような、書類が積み重なっている。部隊への予算申請書や武器管理点検項目表、エトセトラ、肩の傷が未だ癒えぬ、俺だが、流石の俺もこの書類地獄には気が滅入る。気晴らしにランや出来る筋トレをしながら紛らわしているエマは、コーヒーを運んでくるが、ほかの部隊員とはまだ恐怖感が拭えていない唯一、数名の女性隊員だけとしか話せていない。俺は「大佐、これより定期通院に行ってきます。」大佐は「分かった気をつけていけよ。」病院は、アメリカ大使館のすぐそば徒歩で5分のところである。独りで行こうとしたが、大佐がいらん世話を焼かせ「エマ准尉もつれてけよ。」と言い出した。俺は「歩いて5分の病院に、副官同伴ってないでしょ?何考えてるんですか?」更に「エマ准尉は、チーム9のメンバー特に男性陣と話すように代行ブリーフィングをして貰う場合もあるからおくせず話せるように」と、言って病院に向かった順番待ちの間英語で書かれた小説を読みながら呼ばれるのをロビーで待つしばらく経って「秋野さん、秋野月影さん3番診察室へ。」とアナウンスが入る俺は「失礼します。」医師は、「はい秋野さん今日からリハビリや、軽めの運動してもいいですよ。」俺は「ダンベルとかベンチプレスとか?してもいいんすか?」医師は「ですから軽めなると言いました。いきなりの高負荷かけたらダメですよ」俺は、「了解しました。」とふてくさりながら、返事した。医師は、「ではまた来週この時間にお越しください。」と予約をいれて、職場に戻る。チームメンバーや仲間たちから「おっギブス取れたじゃんおめでとう。」と言われまだ軽い運動しか出来ない事を、上官に報告しまだしばらく通院する事を、伝えた。エマがデスクに座り、「秋野さん完治とまでは行きませんが、快復して良かったです。」そっぽを向いて頬を赤らめ俯向くエマは、照れていることを知っている。俺は、笑みを浮かばべ、「ありがとう、君には、苦手な仕事頼みっぱなしで、ごめんね。後心配おかけしました。お許しください。」と真摯にお礼と、労いと、詫びを、伝えた。小声で「大好きな人を心配するのは当たり前だから」とかよわい声で、俺にもよく聞き取れなかった。俺は「なんて?」と聞き返したが、エマは、「仕事、そう仕事を片付けないとですから頑張りましょうね」とあやふやにされた。それから、半年が過ぎ大晦日、大使館邸のクラブで、ニューイヤーイベントがあり俺の左肩も完治し参加した。俺は、礼式軍装しか持っておらず、イブニング等無いし、壁にへばりつく有様だ。勿論ヨナやジェシーも参加していたが戴帽を深く被り顔を隠していた。ドレスに身を包むエマはジェシーにつぎ、男性職員に誘われるが尽く、塩対応で、逃げ切る。そして俺を見つけて駆け寄ってきた。「完治おめでとう、月影さん、そこ何いてつまらないの?」と聞いてきた。俺は「日本には無い、習慣だからね苦手なんだよ。」と言うとエマは「確かに、日本の暮れとお正月は、どこか厳かにして、荘厳な、過ごし方だものね?」。俺は「そうそう、神様をお迎えしお神酒で、歓待しって言うのが日本の正月の送り方だからね。」と言うと、エマは「敬虔なキリスト教信者にとってはクリスマスがそれかな?」俺は「キリスト教特にカトリックでは生誕祭だっけ?」エマは「そうそうプロテスタントでは、再誕祭なのだけどね?」俺は、「仏教では、今年の悪い事を払い来年は良い年でありますように、と祈願するんだよ。多宗教国家ならではなんだけど俺は「仏教徒だからね?だからと言って、神社にも行くし、お寺にも行く。」更に俺は、「神様って言うのが、本当に居るのなら、仏様て言うのは、何もんなんだろう?と考える時もある。」エマは「ねぇ月影さん、好きな女性、居るの?」俺は「唐突だな、俺みたいな人殺しを生業としてる軍人にそれ聞くか?もし、居てくれるなら身体中血と硝煙とどろにまみれた。俺を認めてそれでも受け入れてくれる人かな?そうそうはいないだろうさ。そんな物好きはさ。」エマは少し黙って!「ここにその物好きがいると言ったら受け入れてくれる?私は傷物だけど。」彼女の勇気を、振り絞る告白に俺は「喜んでお受けするよ。君の支えはいつも完璧だった今度はおられも支えたいと思う。」エマは「少し大使館の庭歩かない?」俺は「喜んでエスコート致しますよお姫様。」と言って右肘を曲げて捕まりやすくした。それに抱きつくエマと二人で、大使館の庭で、語り合った。それを横目にジェシーは、落ち込みながら、ヨナに泣きついた。あの告白から3年が経つが仕事に忙殺されているが隙を見ては、結婚式場を探し、桑都の小さなチャペルで式をあげることにした。そこは小高い丘にある小さな教会で、ささやかな結婚式をあげるには、いい所であった。披露宴はあげず、二次会もない、たった2人だけの、結婚式出会った。又
市役所にも近いので婚姻届を式が終われば直ぐに出せる、利点もあった。今まで使わなかった。口座の貯金を下ろし家も買った。リフォームも終わり。チームメンバーとパーティを開く、その後の二人は幸せに満ちていた。子供は四人生まれた。その度な産休を取りふたりで交代に子育てをした。時にアンジェが変わりにベビーシッターをかってでてくれた。四人の子供達は、すくすくと育ち、幸せな人生を送っのであった。
[完]




