#2 どうやら僕は異世界の子爵家令息らしい。
すいません。更新忘れてました。
自分が死んだと気持ちを整理するのにさほど時間を費やさなかった。それよりも現在どういう状況なのか把握することが必要だと思ったからだ。
―まず言葉を覚えないとな。
前世では日本語の他に喋れたのは英語のみ。今世の母親と使用人が話している言葉を聞くと英語圏ではないことはわかる。というかよくよく考えたらこの使用人、メイド服着てるじゃん。すげー。
たかが子供の部屋にシャンデリアを吊るす家庭だ。メイドを雇うのは造作の無いことなのだろう。
僕はそれから言葉を覚えるのに集中した。日本語という言語を覚えてしまっているため、言葉の法則の固定概念がある。絶対に払拭できないこの固定概念のせいで、なかなか言葉を覚えられなかった。
今分かるのは「ママ」と「うんち」と「おっぱい」だけである。この三単語はよく母親が言ってくるので不本意ながら覚えることができた。
それから一ヶ月。僕はほとんどの言葉を理解した。ただ、いくつかは実際に見れてなかったり、固有名詞だったりして分からない。それでもママとメイドの会話はほとんど理解できるようになった。
僕の名前はノア・パーストンといって、パーストン子爵家の次男らしい。兄はまだ見たことがないが、頭が良く、武芸もできる優しい少年らしい。神童とまで言われてる。僕も誇らしいよ。
ちなみにママの名はエルナ、メイドの名はシェリーというらしい。
転生してから三ヶ月経った頃、僕は信じられないものを見てしまった。
―ん? 光った!?
メイドがよろけて鏡を割ってしまったあと、指を切った様子だったので心配で見ていると、突然光って指の傷が消えていた。
―そんな物理法則知らないぞ。まるでマジックじゃないか!? いや待てよ……マジック、……魔法?
そこで僕は気づいた。
―これってもしかして異世界転生!?




