ちょっとオコです。
お久しぶりです私です|´-`)チラッ
投稿遅れてすみません
穏やか貴族様とかスコップとか高負荷トレーニング魔剣とか読んでたらもうすでに九月中盤となっておりました。
あとノベプラにも掲載すると同時に設定など幾つか直した部分もございまする
えー、それでは本文をどぞ(っ´∀`)っ
本文の最後の部分とサブタイトルを変更しました
御者さんとその護衛パーティと別れた冬歌達はそれから程なくして今日の目的地である[リュキの森]の入り口まで着いた。
「んー、さすがに昨日の今日じゃ変わんないか」
入り口にある看板には昨日と変わらず大猪に注意と書かれていた。
裏にも何か書いてあるかな〜?と確認してみたけど特に何もなかったからそのまま森に入った。
昨日の採取ポイントを目指してのんびり森の中を進むとチラホラとイエ草を見かけるようになったのでこれまた昨日と同じく従魔達にも採ってきてもらうようお願いした。
ついでに小石や程々の長さの枝とかも集めてもらうようにお願いした。
魔蜘蛛の糸と合わせたら投げ物武器とか作れそうだしね?
それから一時間するかしないかくらいでイエ草が必要数集まった。
従魔達の集めてくれた分も合わせればクエストを二回は達成出来そうだ。
「みんなこんなにたくさんありがとうね。それじゃあちょっとだけ休憩しよっか」
木を背もたれにして脚を伸ばすと従魔達が我先にと飛び乗ってきて私の足を枕にしてきた。
それを微笑ましく思いながらそれぞれの気持ちいいところをもふもふなでなでぷよぷよと労う。自分もめっちゃ癒された。
「んー! さて…と、そろそろ実験をはじめますかなー」
ググーッと上半身だけで伸びをしてからアイテムボックスを開く、あと下半身は従魔達が絶賛お昼前寝中で動かせない、でもこの子達が幸せそうに寝てるので私的には一切苦にならない。
むしろ幸せしかない!(小さくガッツポーズ)
従魔達がいる幸せとモフぷよを物理的に感じながらアイテムボックスから取ってきてもらった『石(小)』×7と『石(中)』×1『折れた木の枝』×4を取り出して先程狩りまくったゴブリンからドロップした『ゴブリンの皮』を地面に敷いてその上に並べる。
そして『精霊女王の加護』をONにしてMPを確保してからスキル『魔蜘蛛の糸』を発動
「とりあえずこんなもんかな?」
そうしてできたのが
『魔蜘蛛の糸』粘5/耐5/伸5 ×6(使用MP0)
『魔蜘蛛の糸』粘10/耐10/伸10 ×2(使用MP150)
『魔蜘蛛の糸』粘0/耐0/伸0 ×2(使用MP150)
『魔蜘蛛の糸』粘0/耐5/伸5 ×2(使用MP50)
『魔蜘蛛の糸』粘5/耐0/伸5 ×2(使用MP50)
『魔蜘蛛の糸』粘5/耐5/伸0 ×2(使用MP50)
という風にタイプ分けした『魔蜘蛛の糸』6種計16本だ。長さはだいたい30cmで統一、これも無くさないように皮の上に並べる、というか貼り付けた。でも粘0の糸は貼り付かなかったからそこら辺に落ちてた小石で押さえておく。
これにて準備完了!
「さあ、実験を始めようか!」
ーーーーーーーーーーーーー
まず最初は粘着力から。とりあえず粘0が全くくっつかないのは判明してるから新たに粘1耐5伸5の糸を生成してそれを石(中)にペタりとくっつけた。
そしてそのまま糸を持ち上げてみて石の重さで剥がれないかを確認する。がしかし糸が伸びて石が地面に着いたまま動いてくれない……。
「んー……、これならいけるかな…?」
なので持っていた糸の端を弓の先端部分にくっつけてもう一度持ち上げてみる。
そして弓を立てる様にすると先端部から150cmくらいのところまで糸が伸びて止まった。
もっと伸びるかなと思ってクイクイっとひっぱってみたけど弓がしなるだけでそれ以上は伸びなさそうだった。
続けて石(中)をルアーフィッシングみたいにぐわぁっと大きく揺らしてみたけど全く外れそうな感じはしなかった。他にもはたきおとす様に石を叩いてみたり糸を短く持ってヒュンヒュン音が鳴るくらい回してみたけどビクともしなかった。粘1つおい。
でも直接剥がしてみたらマジックテープみたいにペリリっと剥がれた。
「・・・・・・・・・・」
それを見て少し考えてから弓から糸を外して石に巻き付けた。そしてそれに上から手を開いたまま押し付けてゆっくり持ち上げてみる。
石は落ちない。
マジックテープみたいに剥がれそうな感覚も全くないし石をくっつけたまま手をブンブン振ってみてもなんともなかった。でも石を剥がそうとひっぱってみたらあっさり取れた。うむむぅ………。
さらなる検証のために今度は粘5の糸を巻き付けて手にくっつけてさっきと同じくブンブンと手を振る。感覚的にはさっきと変わりなくまた剥がそうとしたらこれまた変わりなくあっさり取れた。
じゃあ次は粘10で実験だー!と思ったところでくぁぁ…とあくびしながら月見が起きてきた。
あばれすぎたかな…?
それに続くように朝日・霙・楓も起きてきた。
とりあえず従魔達が完全に目を覚ますまでにササッと広げてたアイテム達をボックスにしまってからググゥッと身体を伸ばして、私はふぅ…と息をついた。
ーーーーーーーーーーーー
「えっと…、確かこの辺だったよね?あー、あったあった」
視界の端に表示させたマップを見ながら更に森の奥にやって来た冬歌達は昨日と同じ採取ポイントにたどり着いた。
「よーし、それじゃあ後少し頑張るよー!おー!」
そして皆でえいえいおー!と気合いを入れてからもう1つの採取アイテム『メグリネの根』を採取する為にそれぞれ散らばった。
「よっ、ほっ、とな!」
装備スキル『暗器:黒刃』をスコップ代わりにして器用に『メグリネ』を根ごと掘り返していく冬歌、従魔達も足や爪、触腕を使って丁寧に掘り返していった。
それから30分程して無事必要数を集めきる事ができた。あとは根の部分を切り取るだけーーーというところで遠くから小さいけれど何かが爆発した様な音が聞こえた気がして反射的にそちらに顔を向けた。
「誰かあっちで戦ってる?」
そういえばイノシシ注意ってあったしイノシシって爆発するんかな?と思いながら音の聞こえた方に意識を集中し耳をすませる。
すると今度はさっきよりも爆発の音が大きく聞こえた。
(さっきよりおっきくなった……?)
更に耳をすませて意識を向ければ先程よりも大きな爆発音が耳に届いた。
それから2度3度と爆発音が続き、音は鳴る度に大きくなっていった。
そしてある事に思い至りちょっとめんどくさい想像をしてしまった。
(もしかして戦闘に巻き込まれるんじゃ…?
たしか乱入とかそういうのになると獲物を横取りすんなとかでキレる人もいるらしいし………、とりあえず音から離れれば大丈夫かな?)
そういっためんどう事は苦手な部類なので私は月見達にもこうなるかも知れないからという事を伝えてその場を離れる事にした。
しかし何故か音がする方から離れると後を追う様にその音が追いかけて来る。それならと進行方向を変えてみてもしばらくしたらまた音がついて来る。
それに音自体もすでに耳を澄まさなくても余裕で聞こえるくらい大きくなっていてうるさいし月見達も音が鳴る度にチラリチラリと振り返ったりしている。
それからも更に爆発音は続き
「だぁーもー!いい加減うっさい!!」
冬歌の中で徐々に溜まっていたイライラがついに爆発した。
急に立ち止まり大声で叫んだ冬歌にビックリした月見達は ど、どうしたの? という感じの目が向けた。
「あ、ごめんごめん、ビックリさせちゃったね。
そうそうそれとね、さっき説明した乱入がどーとかってのはやっぱり無しにしようかなぁって思うの、いい加減爆発音が鬱陶しいしねぇ···。
だからね、もう私達でやっちゃおっかなぁって思うんだけどいいかな…?」
そして続けて言われた言葉に え、いいの?やるの? と思いそれぞれが どうする? とアイコンタクトで相談しあい、全員 やっていいならやる! という結論になった。
なんだかんだで従魔達も何度も続く爆発音にうんざりしていたのだ。
そんな従魔達の様子を見ていた冬歌は邪魔しないようさりげなーくスクショを撮り、今日一番の成果はこの光景だなぁと一人癒されていた。
(うちの子達やっぱめっちゃ可愛い!)
それはそれとしてーー
「うん、皆やる気満々って感じだね!
それじゃあまず、今回の目標は今も近づいて来てる爆発音の発生源。
他の人が戦ってるかも知れないから最初は爆発の発生源にも気付かれない様に隠密で様子見。
それから先に戦ってる人がいた場合協力出来そうなら協力、でももし敵対する様なら纏めて殲滅するよ。撃っていいのは撃たれる覚悟のあるヤツだけだってよく言うしね。
まぁ、とりあえずはこんな感じかな?あとはその場その場で臨機応変に対応していこう!」
一通りの指示を出し終えた冬歌は従魔達一人一人に改めて確認するように目を向け、それに従魔達はギラギラと戦意全開の目で答えた。
「それじゃあ皆行くよ!ふぁいと!おー!!」
「もっきゅ!」「わぉん!」「ホー!」ぷよん!
そうして気合いを入れた冬歌達は爆発の発生源を狩る為に今なお近づいてくる音に向かって駆け出していった。
ここまで読んでいただきありがとうございましたー(`・ω・´)キリッ
更新遅くてすみませんでした
それではまた次回お会いしましょう
ヽ(・∀・)バイバーイ




