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特殊スキル『精霊契約』

まだまだパワアップ!

 


「さて、街に帰る方法についてじゃったな」

 漫画とかでよく見るような背の小さい机を挟んで向かい側のソファに座っている『妖精女王』ことティターニア様。

 さっきのセクハラ行動についてはジーク共々しっかりとレヴィアさんにお説教されてた。女王様っていうからもっと豪華で威厳ある感じかな?と思っていたのが開幕ぶっ壊されたけどまぁそういうタイプのもあるよね?と自己完結したのでそこは無問題(モーマンタイ)


 そんなティターニア様 ーー言いにくいから女王様でーー はお説教なんて無かったと言わんばかりにキリッと威厳ある感じで向かい側に座ってる。

 でももう手遅れです女王様、そんな顔だけキリッとしても服装がジャージな時点で女王としてはどうかと思います。イメージ大事。


「方法はある、ただしタダでとはいかんのぅ、まずは1つ条件がある、それを聞いてくれるのならば喜んで街に送ってやろう」

 案の定というかお約束というか、何かしら条件があるみたいだ。まぁ内容によってはお断りして最終手段(GMコール)発動も致し方無しのつもりだけど。


「彼奴等に今の人間達の世界を見せてやって欲しいのじゃ」

 そう言って女王様が部屋の後ろの方で遊んでる(月見含め)精霊メンバーに視線を向ける。


「ここに人が来る事など滅多に無いからな、これもいい機会じゃと思ってな」

 軟らかな表情を彼等に向ける女王様はまるで母親の様な雰囲気だった。


(見せてやって欲しい、って事は一緒に連れてけ、って事だよね?正直大所帯になるのは個人的にやりにくいし連れてくだけ連れてってそれじゃあバイバイは無責任過ぎるし……。どうしたものか……。)


 条件を受けるかどうかうーんと悩みながら考えていると女王様が一言

「何も直接連れて行けとは言っておらん、時折呼び出してやってくれれば良いだけじゃよ」

 と言った。


(呼び出す?どうやって?召喚魔法とかあるの?)


「まぁある意味では召喚魔法でもあるの」


(・・・・・、心の中読まれた?)


「そうじゃな、その程度出来なくては妖精女王など到底やってはおれんからな」


「あっ、ハイ」

(プライバシーも何もあったもんじゃないね!)


「そこはまぁ、勘弁してくれればとは思うておる」


(まあそれはそれとして)

「呼び出すってどうやるんですか?」

 召喚魔法というワードに内心で結構ワクワクしつつ表情には出さない様に聞いた。

 でも女王様には筒抜けなわけで、女王様は苦笑しつつ教えてくれた。


「うむ、その為には『精霊(エレメンタル)契約(コンタラクト)』というスキルを覚えてもらう必要がある」


「エレメンタル、コンタ…ラクト?」


「精霊契約と書いてそう読むのじゃ、なかなかよいネーミングセンスじゃろ?」


「女王様が考えたんです?」


「そうじゃ!」

 全力のドヤ顔女王様に今度はこっちが苦笑い。

 (でも名前はカッコイイと思います!)

 


 それからお互いに顔を見合わせ再度苦笑した。


 ーーーーー


「それじゃあ始めるぞ、二人共用意は良いな?」


「はい」「もきゅ」

 あの後精霊契約についていろいろと教えて貰い、最終的には女王様のお願いを聞くことに決めた。

 それでスキルを使えるだけのMPはあるのか?と聞かれたから自分のMP量を伝えたら全くもって足りぬとの事。

 MP100じゃ足りないって相当じゃないですか?


 という訳でステータスアップ系スキルも覚える事に、しかも月見にも教えてくれるそうで、まさにいたせりつくせりという状態で少し申し訳なく思うけど…、でもくれると言うのですから貰える物は貰いますよ!


「では行くぞ?」

 女王様が目を瞑るとその足元に白銀に光り輝く魔法陣が現れる、冬歌は何が起きても大丈夫な様に少し身構え、月見はその腕の中で大人しく抱かれ、少し離れた所から精霊達がそれを見守っている。


 女王様がぶつぶつと何かを呟くと今度は冬歌の足元にも魔法陣が現れ月見と共に光に包まれる。


 ▽『冬歌』『月見』が特殊スキルを習得しました


「うむ、成功のようじゃな」


「みたいですね」

 視界の端にメニューを開き自身の特殊スキル欄を確認すると新たに三つのスキルが増えていた。

(ん?三つ?)


 増えていたのは『妖精女王の加護』『精霊契約』そして『妖精女王契約』の三つ。

『妖精女王の加護』はステータスアップスキルで、その効果はなんと驚きの装備分を除いた全ステータス+400%

  更に『精霊契約』で消費するMP半減というとんでもないものだった。


 次に『精霊契約』

 その効果は精霊と契約する事で『精霊契約』に内包されたスキルが使用可能になるというもの、上から順に『精霊(エレメンタル)融合(フュージョン)』『精霊(エレメンタル)武装(アームズ)』『精霊召喚』『因子解放』の四つ、詳しくはまたその時に。


 そして最後に『妖精女王契約』

これには『妖精女王融合』と『妖精女王召喚』の2つのスキルが内包されてて妖精女王様の力の一部を借りる事ができるスキル。

 基本的な効果は『精霊融合』や『精霊召喚』と変わらないけどリキャストタイムとスキル使用後のデバフがやばい。

 まず『妖精女王融合』のリキャストタイムが48時間、そして使用後のデバフが48時間全ステータス1、経験値取得無効になるという。


さらにさらに


『妖精女王召喚』

妖精女王ティターニアを召喚する

召喚中HP/MP自動回復無効

召喚中自身は戦闘行為が不可になる

召喚中自身は他社への戦闘補助行為が不可になる

召喚中自分は経験値取得不可になる

スキル終了後現実時間で96時間、全ステータスが1に固定される

スキル使用後現実時間で96時間、経験値取得不可状態になる



(強力なスキル程リキャストタイムが長くなるのは良くあることだけどこれは……、というかなんで事前説明受けてないスキル増えてるんでしょうか、ねぇ女王様?)


 女王様に視線を向けるとスっとそらされたのでとりあえずジトーっとした目で見つめ続ける。

 その後結局吐いた女王様の言い訳が

「我も連れて行け」

 との事。

 まぁ、一人置いてかれたらさみしいもんね、でもせめて事前に教えておいて欲しかったんですけど?

 いや言うの恥ずかしいからっていうのは分かりますよ、でも女王としてのイメージが崩れる、ってとっくのとうに崩落してますからね?いや驚かないでくださいよ、女王様心読めるんでしょ?!



 この後落ち込む女王様を皆でめっちゃ慰めた。


ここまで読んでいただきありがとうございました!

次回でやっと街に帰る事ができそうです。

あと章ごとに分けるってどうやるんですかね?

とりあえず分けるとして第1章は強化期間的な感じ、2章目は冒険メイン?な感じで書きたいですね。

それではここまで読んでいただきありがとうございました!!

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