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大樹の上の出会い

改稿しました

 


 洞の外に出た冬歌はその光景に魅せられていた。

 木漏れ日に照らされ煌めく色とりどりの光達、それがゆらゆらと揺れ時折ぶつかって跳ね返ったりするその光景に。


(ふわぁぁ♪なにこれなにこれ?!)

 ふわふわと漂う光の一つに近寄り手を伸ばすとその光が手のひらに乗りポンと姿を変えた。


(おぉ!? これは…、妖精とかそういうやつなのかな?!)

 光と同じ水色のワンピースをきた手のひらサイズの妖精の頭を優しく撫でるとくすぐったそうな表情で身体を攀じる。

 その様子がとても可愛らしくついつい頬が緩む。



 妖精としばらく戯れた後、現在地確認と残り人数確認の為にメニューを開くとおかしな事に気がついた。

(インベントリとかのロックが外れてる……)

 大会のルール上アイテム等が使えないように参加者はそれらの機能が一時的にロックされる事になっていた。

 解除されるのは予選、本戦共に敗北またはリタイアした後、つまりーー


「負けた事になってる!?」

(いやいやおかしいでしょ!?まず今!ここに!生きている! もちろんリタイアボタンだって押してない、ていうか押したら転移で返されるし。あと考えられるのが……)


 エリア[妖精女王の庭]

 メニューの現在地を示す欄にはそう表記されている。


(さっきのが原因だよね…?予選エリアの名前が[予選森林エリア2]だったからそこから更に転移したって事なのかな……?)


 ため息をつくと手の上にちょこんと座ってる妖精が「どうしたの?」と言うように首を傾げた。


「ん?大丈夫だよ、ありがとうね」

 心配する様子を見せる妖精に礼を告げると妖精が何かに気付いた様で顔を横に向けた。

 それに釣られて横を向くと太い枝の影に隠れる数人の小さな人影が見えた。


(子供が四人…かな?)


 少し聞き耳を立ててみると小さいながらも声が聞こえてきた。



(あれ何者かしら……)

(シルフィは新しい精霊さんだと思うのー)

(それは無いよ、ここに精霊が増えた時は女王様が教えてくれるし)

(ねぇ…、あの人こっち見てるよ?これバレてない?)

(そんなはずないわ!私の作戦は完璧なのよ!?)

(シルフィの隠れんぼはナンバーワンなの!)

(ちょっとシルフィ!声が大きいわ!)

(ノア、君も充分大きいからね)



 だんだんと大きくなってきた声に苦笑いしつつ眺めてるとその内の一人とバッチリ目があった。

 とりあえず小さく手を振ってみるとその子が大きくため息を吐いてから諦めた感じにこっちに近寄ってきた。

 それを見た残りの三人の内二人が止めようとして残りの一人に首根っこ掴まれて止められていた。

 その様子に再度苦笑を零す。


 そして一人近づいてきた女の子がこちらを見上げておずおずと口を開いた。

「……こんにちは、あなたは何処から来た人ですか?……悪い人ですか?」


 その質問の仕方に内心ズッコケつつも目線を合わせる為に屈んでちょっとだけ微笑みながら

「はい、こんにちは、悪い人ではないですよ?何処から来たかと言われたら多分転移して、かな。」

 と返したら


「…転移?」


「うん、たぶんね。正規ルートとかある感じなのかな?」


「……せいきるーと?はよくわかんないけど誰か人が来る時は女王様が教えてくれるから、……でもあなたは教えて貰ってないからわかんない…です?」


「女王様って、妖精女王様?」

(マップ名にも書いてあったし)

「…うん、妖精女王さ…「リィィーアァァ!」みゃぁ!?」

 女の子が答えようとした瞬間にその後ろから隠れていたもう一人の少女が突撃して来た。

 それに合わせて残りの二人も出てきたようでなんとも賑やかになってきた。



 ーーーーーーーー



「それじゃあまずは僕から、『光の精霊』のレイ」


「私は『闇の精霊』ノア、以後お見知りおきを」


「シルフィは『風の精霊』シルフィ!」


「……私はリーア、『地の精霊』よろしくお願いします?」


 結局隠れるのを諦めた『精霊』の男女四人組。

 レイは金髪のいかにも美形な顔立ちでthe王子様な男の子。でも何か腹の中に抱えてそう、光ある所影はありって言うし。


 ノアは艶のある黒髪で頭に小さなシルクハットの飾りを付けたゴスロリ少女、全身真っ黒でなんか厨二っぽい。爆ぜろリアル!弾けろシナプス!


 シルフィは黄緑色の髪をサイドでポニーテールにした元気な女の子、言動を聞く限りでは天然系?

 さっきからリーアを後ろから抱きしめて楽しそうにニコニコしてる。


 そしてさっきからシルフィに抱きつかれて微妙な顔してるのがリーア。褐色の肌に茶髪、頭に1輪の花飾りを付けたこの四人の中だと1番小さい女の子。かわいい。



「それで冬歌さんはこのあとどうするんですか?」

 互いに自己紹介と軽く事情説明を済ませると四人の中でリーダーポジションのレイが話しかけてきた。


「うーん……、どうしたらいいんだろ?とりあえずここから始まりの街……、えーと、名前何だっけ……?確か…『リスタ』?…だっけ?に帰れるか知りたいかな」


「……リスタ?」

「聞いたこと無いわね」

「シルフィもー」

 聞いたこと無いよと女の子sが答える。


「残念ですが僕も知らないです」

 レイも知らない様で。


「あ、じゃあ分かりそうな人、えっと、妖精女王様がいるんだよね?その人ならわからないかなぁ?」

(それが無理だったらGMコールを、って最初からそれで良くね?何故今の今まで思いつかなかったし!)


「女王様の所行くのー?それならシルフィにおまかせー!」

 言うが早いかこちらの腕を掴んで駆け出すシルフィ、それに引っ張られ私も何とか転けないように全(・)力(・)で走る。


「ちょ!?、シルフィ!?はやっ…!?、まっ…、早過ぎっ!!」

 自分なりにもかなりはスピードはある方と思っていた、でもシルフィはその自信を木っ端微塵にする勢いで妖精女王がいると思われる所へと私を引っ張って行った。




「……行っちゃった」

「そうね」

「僕達も行こうか」

 特に急ぐ理由も無いので三人はゆっくりと妖精女王の下へと歩き出した。



ここまで読んでいただきありがとうございます


新キャラ更に登場です∠(。ゝ▽・)キラッ☆

次回女王様とあと二人出す予定です。


アルベルトさんの事も書ければですね。

コメント、ブックマーク、評価?あればよろしくお願いします(定型文)


サブタイがあんまりなので変えました。

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