↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/37

第1回イベント『最強は俺だ!バトルトーナメント!!』予選④

 


 ふぅ…と浅く息を吐き腰の刀に手をかけほんの少しだけ前傾姿勢になりAを見る。

 それに反応してAがハルバードを構える。


 プリーストさんは気付いたらいなかった、たぶん逃げたんだと思う、襲われてる所を助けて感謝とかされてみたいって妄想というかヒーロー願望?はあったけどそもそもバトルロワイヤルだから敵増えただけって判断されたんだと思う。

 まぁ逃げられた今となってはどうでもいいかな、それよりも


「とりあえずこれも何かの縁なのであなたのお名前なんですか?」

 流石に世紀末ヒャッハーAって名前は相手にも失礼だしね、見た目ヒャッハーだけど。


「俺はアルベルトだ、名乗ったのだからそちらも名乗れ」

 ふむふむアルベルトさんか、なんかすごく真面目系ぽい?服装がまぁアレだけどイケメンおじさんキャラは好きですよ♪年上の頼りになるおじさん……滾る。

 ……っと、こっちも挨拶しないとね。


「自分は冬歌と言います、以後お見知りおきを?」

「何故疑問形なのかは知らんがよろしく頼む、さて自己紹介も済んだ事だ、覚悟はいいな…?」

 アルベルトさんから鋭い眼光が向けられる、誰であろうと容赦はしないとその目が訴えてくる。

 自然と私もニィっと口角が上がるのが分かった。


 このゲームでの実質的な対人戦は初めてだ、リアルなら喧嘩なんて以ての外、人に怪我させたくないししたくない、でもゲームは違う、リアルでは誰も怪我をしない、力いっぱい戦っても大丈夫、暴走しても大丈夫!

 せっかく落ち着けた心臓が高鳴る、昂る、興奮して身体が熱くなる。さぁやりましょう!いっぱい楽しみましょう!



「アッハ……!」

 とびっきりの笑顔で地面を蹴る、戦闘開始だ。

 私のAGIは現状トップクラスだって服部さんが言ってた、だから最初から全速力で突っ込む、1歩地を踏む度に身体が加速する、そしてそれに合わせて景色がゆっくりになっていく。


 これはゴブリンと戦い続けて気づいた事だ、自分が速くなればなるほどに周りがゆっくりになっていく。

 最初は少しゴブリンの攻撃が遅いかな?って程度だった、でも自分の速さが上がる度にゴブリンがゆっくりになっていった。

 たぶんプレイヤーが自身の速度にしっかり反応出来るようにっていうシステムアシストなんだと思う、じゃないと全力加速で壁とかに正面衝突の自爆オチみたいな事になるだろうし。


 1歩、さらに力を込めてでアルベルトさんに詰め寄る、アルベルトさんは私が突進して来る軌道に合わせてハルバードを振り下ろしてくる、今の速度だとドンピシャで斬られる……


 だから更に力強く1歩を踏み出してハルバードの間合いの内側に踏み込んで……


「居合一閃!!」


 アルベルトさんの腹部に一筋の赤いエフェクトを残して後ろに通り抜け、その勢いのまま弓を回収する。

 でも弓は使わずにしまう。

 だって今は刀の気分だから!もっと!もっと!



 もっと速く!!!



 さっきよりも強く地面を踏みしめる、アルベルトさんもしっかりとこちらを見据えて構えてくれてる。

(今度は……!)


 アルベルトさんを中心に円形に走る、木々の間を縫い駆け抜ける、また逆向きの方向に『幻影』の分身を走らせる。

(足音で探ろうとしたって無駄だよ、だって装備スキルで移動音は消えてるんだからぁ!)


 アルベルトさんは動かずにこちらの動きを待ってる?なら行くしかないじゃない!

「さぁ行っきますよぉぉ!!」


 充分に加速を付けて分身と共に左右から突っ込む。

(さあどっちが本物でしょうか!!)


「そんな単純な手が通用すると思っているのか!」

 気付けば両の手に一本ずつのハルバードが、そしてアルベルトはその場で勢いよく回転する。

 当たれば間違いなく即死の領域に対して突っ込むのは自殺行為だと判断し溜めた速度を地面に刀を刺して踏ん張る事でギリギリの所で踏みとどまる。


「『グランドウェイブ』!」

 即座に振り下ろされた二本のハルバードが地面に当たるとそこから地面を抉り直進する衝撃波が放たれた。

 放たれたそれを横っ飛びで何とか回避した所に再度振り下ろされるハルバード、咄嗟に刀を両手で支えてガードするも明らかに力負けしていてだんだんと押し込まれていく。


「もう勝ち目は無いと思うがどうする?このまま続けるか?」

 そう問いかけるアルベルト、他人の目から見ても明らかな力の差、これといった絡め手も思いつかない、でもむざむざ負ける気だって無い、だから私はこう答えよう。


「逃げるが勝ちって言葉ありますよね♪」

 そう言うと同時に地面に、否影の中に身体が沈んでいき支えを失ったハルバードは地面に打ち付けられた。

 そしてアルベルトから離れた所の木陰から姿を現し別れを告げる。

「今は勝てそうに無いので逃げますね、あとアルベルトさんの格好どうにかした方が良いと思いますよ?それじゃあまた機会があれば!」

 深くお辞儀をしてすぐさまその場から駆け出す、もはや弓を蹴られて怒っていた事も忘れ先の戦いを思い出してついついにやけながらその思いを叫ぶ。


「あぁぁ!もう!負けたあぁぁぁ!!」

 負けを叫ぶその顔は悔しさに歪むでも涙に濡れるでもなく、ただひたすらに笑顔であった。


新キャラ登場アルベルトさん!

イケメンおじさんは私の趣味です、イケメンおじさんかっこいいよね!

主人公が情緒不安定?なのは自分の性格のそのままコピーしてるからですねはい。

百合の花から薔薇の花まで雑食系、精神的には男3女7位の割合なのでちょくちょく一人称が私に。

そんなこんなでもうじき予選も終わります。


ここまで読んでいただきありがとうございました!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。