第1回イベント『最強は俺だ!バトルトーナメント!!』予選②
バトルパート
転移中のふわふわとした浮遊感から解放され、地に足をつけると目の前の白1色だった景色が一気に変わった。
そこは木の葉生い茂る木々が立ち並ぶ森林の様な場所でところどころから日差しが差しさ込んでいた。
転移が終わっても目の前のウィンドウは消えておらず残り30秒と書かれていた。
0になったらスタートだろうなぁ、と当たりをつけて少し周りを見渡すと10mくらい?先に全身鎧のプレイヤーが転移してきた。
(確かああいうのをフルプレートアーマーって言うんだっけ?)
全身鎧の人を見てると相手もこちらに気づいた様で、小さく手を降ってみるといきなり武器を構えられた。
(うわぁ…、殺る気まんまんみたい……、たぶん最初に一気に減らす為に近場に転移させられたんかな?)
そうこうしている間にタイマーの数字が0になり、『予選開始!!』とアナウンスが鳴り響いた。
アナウンスが鳴り響くと同時にガシャガシャと音を立てて鎧の人がこちらに向かって走ってくる、右手には剣、左手に盾のオーソドックスな防いで斬るタイプの様だ。
とりあえず牽制目的で軽く矢を放ってみる。
「そんな攻撃が効くか!」
鎧の人は軽く盾で矢を弾くと身体の前に盾を構え突撃してきた。
「くらえ!『シールドチャージ』!」
突撃してくる鎧の人を1mの距離くらいまで引き付けてからしっかりと盾を持ってる左手側にステップしてそれを避け、一気に背を向けて逃げる。
「な!?逃げる気か!」
私が木々の間を縫うように逃げると鎧の人もちゃんと追いかけてきた。
(きたきた、鬼さんこーちら♪)
「待ちやがれ!」
(即席だけど作戦開始!)
ーーーーーーーー
俺が予選会場に転移してすぐ近くに1人のプレイヤーを見つけた。
そいつが手を降ってきたがそんな事関係ない、ただ倒すだけだ。
……1……0 『予選開始!!』
(先手必勝!一気に決め、うぉ!?)
俺が走り出すとほぼ同時にそいつは矢を放ってきたが上手く盾で弾く事が出来た。
「そんな攻撃が効くか!」
いきなりの攻撃に多少焦りはしたがほぼダメージは受けなかったからまぁ大したヤツじゃないな。
「くらえ!『シールドチャージ』!」
これは防ぎながら突撃できる使い勝手のいいスキルだ、まずはこれで体勢を崩してからスキルを叩き込んでやる!
だがヤツはそれをあっさりと避けて、しかもそのまま逃げ出しやがった。
「な!?逃げる気か!」
一瞬意味が分からず呆けてしまったがすぐに気を持ち直し俺は追いかけた。
「待ちやがれ!」
追いかける途中何度かヤツが矢を放ってきたが全て避けるか弾くかしてやった。
(そんな攻撃効かねーんだよ)
しばらく追いかけてると遂に観念したのかソイツはコチラに振り返り刀を構えた。
(やっと諦めやがったか、くらえ…)
「『パワースラッシュ』!」
力強く振り上げた剣をソイツに叩きつける、ソイツは刀で防御しようとしているがそんな事関係ない。
(叩き潰してやる!)
だが現実は……
スカッ! ガスッ……
「は?」
何が起こった?すり抜けた!?
地面に突き刺さった剣と何も無かった様に立っているソイツの姿に混乱している頭に追い討ちとばかりに強い衝撃が後頭部に走った。
そして次の瞬間、俺は転移前にいた広場に戻って来ていた。
「はあぁぁ!?」
ーーーーーーーーー
「作戦成功!」
(名付けて!……名付けてぇ……、何にしよう?幻影鬼ごっことか?んー、まあいっか)
ーー少し時を遡る事数分くらい
(よしよし、このままこのまま)
ガシャガシャという音を立てて追いかけてくる鎧の人、私は木で時折姿を隠しつつ何度か振り返り最初と同じくらい軽めに矢を放つ。
それらは防がれる前提の注意を引くための攻撃で案の定避けるか防がれた。
そしてーー
(今!『幻影』!)
鎧の人から木でこちらが見えなくなる一瞬に『幻影』による分身を発動し、そして本体の私は足にぐっと力を込めて飛び上がり高い所にある枝に掴まる。
そのすぐ後に足下を駆けていく鎧の人を見送ってから力任せに身体を持ち上げ枝に登って『幻影』と鎧の人を枝伝いに先回りをする。
(そろそろかな?)
程なくしてガシャガシャと聞こえて来たので弓を全力で引き絞り待機して『幻影』を止め振り返らせる。
『幻影』が足を止め刀を構えると同時に鎧の人が斬りかかって来た。
(計画通り!)
「『パワースラッシュ』!」
スカッ! ガスッ…
(ここぉ!!)
ヒュバッ!
鎧の人が『幻影』に斬りかかり空振りした瞬間に合わせて放った矢は吸い込まれる様に鎧の人の頭に当たり、爆散させた。
(うひゃぁ!?……あぁびっくりしたぁ、ゴブリンの時からグロ表示の設定マイルドにしといて良かったぁ…、とりあえず南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏っと。……ふぅ、まぁ何はともあれ)
「作戦成功!」
ーーーーーーー
「よいしょっ…と」
ガサガサと木の葉をかき分けて木のてっぺんから顔を出して周りを眺める。
(おおぉ!)
視界いっぱいに広がる緑色の景色に加え遠くには一際大きくそびえ立つ大樹が1本見える。
(とりあえずあそこに行ってみようかな、うん、そうしよっと)
そうと決めたら善は急げとばかりに大樹に向けて私は移動を開始した。
予選スタートです
対戦相手に関しては基本パッと見の装備呼びになるかと思います「〜の人」とかがやりやすいですね?
それではここまで読んでいただきありがとうございました!




