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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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063 平穏来る?

アクセスありがとうございます。

 考えることが減って、どうでもいい貴族のことを考えていた。


 この世界で犯罪を犯せば、その度合いに応じて刑罰が科せられる。これは地球……この場合は現実といえばいいのだろうか? それと変わりはない。


 ただ、この世界の刑罰はイメージすると、奴隷にして強制労働という感じだな。どのくらいの範囲かは知らないが、重犯罪と認識される犯罪を犯した場合に強制労働の刑罰が科せられる。


 魔法がある世界じゃないんだから、奴隷といっても中世のように使い捨てるようなものかと思っていた。だけど、俺の考えは甘かった。


 進んだ技術があれば、隷属魔法のような奇跡が無くても、人を従わせることが可能なんだとか。


 体内にいくつもの機械を埋め込み、命令に従わなければ苦痛を与える方法で、常にAIが監視していて、指示に従っていないと判断されればボタンを押され、激痛が走るらしい。


 体験談を聞くことは出来ないが、噂では、神経にものがふれる痛みが持続するらしい。歯医者のドリルでたまに激痛が走るあれが、数十秒とか続くらしく、大半の人間は数回で大人しく従うようになるとか。


 人権は無いのか? とか言われるが、重犯罪の中にはもちろん宙賊行為も含まれる。


 宙賊といってもピンキリではあるが、人を殺して人のものを奪って逃げる輩に人権など説く必要はない、とこの国の司法の最高裁判所の判決で何度も出ているので、覆ることはない。


 宙賊として捕まるのは現行犯だけなので、人を食い物にしてきたのだから、自分が食い物にされても文句を言う資格がないというのが、この国の共通認識だそうだ。


 では、民を守るべき貴族が義務を放棄し、あまつさえ宙賊と繋がっていた場合はどうなるのだろうか? ふと思ったのだ。


 貴族が関わると情報統制がされて真実がほとんど伝わらなくなるので、真実を知っている人は多くない。その多くない人間から噂話として広まったものなら、セバスが教えてくれた。


 それは、今回のような場合は、罪のない赤子も含めて実験体送りが多いそうだ。


 少し刑罰の話になるのだが、この国には死刑と呼ばれる行為は無いらしい。重犯罪は、一生強制労働が科せられる。更生する見込みがあるないは関係ない。


 基本は重労働が科せられるのだが、重労働に耐えられない人間も存在する。そういう人間は実験体として、各種非人道的な実験の被験者となるそうだ。


 この国では実験体送りを通称して、死刑と呼ぶらしい。実験行為の果てに死ぬのだが、首吊りのような意味としての死刑は無いんだとさ。


 罪のない赤子まで酷い……という話も多いそうだが、貴族としての義務を果たさずに、様々な恩恵を受けているのは、子どもも同じだという理由らしい。


 ただの民であれば家族の犯罪であっても、加担していたり、見てみぬふりをしていなければ、家族が罪に問われることはない。世間的な話をすれば、白い目で見られたり悪評が流れたりするけどね。


 実際にこの世界でも、家族の罪が他の家族に波及することはほとんどない。


 ではなぜ貴族の罪は、家族にまで波及するのか……それは、貴族として恩恵を受けているからだ。もしそれが理不尽だというなら、貴族を辞めればいいだけの話だ。


 この国では、貴族は一応世襲制ではあるが、放棄することも可能なのだ。放棄すれば国王が新しく貴族を決め、その人物が一帯を治めることになる。


 簡単な話、貴族の恩恵を受けているなら全員が処罰対象になる、ということだ。赤子に罪は無いと言うなら、始めから犯罪なんかするな、と言うのが国の言い分だな。


 残忍だけど、効率は良い気がする。貴族は自分たちが犯罪を犯して捕まれば、一族を巻き込むことになるから、最後の一歩を踏み出すのが難しくなるだろう。


 特にこの国の司法に、貴族は関われないのだから、守ってくれるモノがない。


 普通なら、躊躇うだろうな。だけど、今回の貴族はその一線を軽く超えてしまったので、貴族の恩恵を受けた全員が対象となるだろうだってさ。




 ここまで来て、俺は疑問に思うことが出てきた。この世界を創造したのってゲームを作っている会社だよな? NPCたちが、|メビウス《超高度対話機能システム》と、セフィロト(自動生成システムAI)で動かされているのは知っている。


 でも、細かな設定まで作り込んで、それをしっかりとNPCたちが認識しているのも、不思議な感じがする。そんなシステムを開発したと言われれば、それまでなんだけどな。


 そんなことを考えている間に荷物は積み終わり、すぐにでも出発できるようになった。


 こちらで貰えることになっている船体は、宙賊を狩り終えたら一度首都星へ報告に行く際に、届けてくれるという話になっており、おまかせする形だ。


 俺たちはレアメタルを積んで、開拓惑星へ向かう。


 ゲートまで1回のショートジャンプで、ゲートを出てから2回のショートジャンプをした。


 ただ、ゲートを出た後の2回目のショートジャンプは、時間を空けてからする必要があったため、到着に5時間ほどかかっている。


 暗黒宙域といわれる場所で、ショートジャンプができないエリアが存在する。細かいことは聞けば教えてもらえるだろうが、細かいことを知る意味はないので、暗黒宙域ではショートジャンプが使えない、ということだけ知っていればいいと思う。


 ショートジャンプができなければ宙賊が多いのでは? と思ったが、そうでもないらしい。俺たちがショートジャンプができないということは、宙賊たちもできないということだ。


 逃げる手段がなくなるため、暗黒宙域では宙賊行為を行う者は少ないらしい。足に自信があるか、返り討ちにする自信がある宙賊くらいしか、仕事をしないそうだ。


 ただ暗黒宙域には宙賊の拠点があることも多く、注意が必要ともメイに教わる。


 ショートジャンプを使えないということは、拠点に近付くには通常航行以外無理なので、宙賊的には守りやすいため拠点があったりするみたいだ。後は、ブラックマーケットと呼ばれる違法売買所もこういった宙域にあるらしい。


 こういった所でのマーケット自体は違法ではないのだが、扱っているものに違法なものが多いため、ブラックマーケット(イコール)違法売買所という認識で間違いないようだ。


 開拓惑星ではレアメタルが喜ばれ、予定の3割ほど高く買い取ってもらえた。ここの名産はタバコだったようで、首都星で高く売れるものを安く融通してもらえた。


 ゲート2つとショートジャンプが合計で7回。特に異変を発見することなく首都星へ到着した。


 今までトラブル続きだったので、少し拍子抜けだったが、本来はこういう風に敵がほとんど出てこないのが普通なんだとか……運がいいのか悪いのか……


 でも、もうお腹いっぱいだから、今日は人と関わることは止めよう。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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