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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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150/187

150 順調順調……

アクセスありがとうございます。

 アステロイドベルト内に拠点があるためか、船のサイズが小さいクラス3以下の船が多い。クラス3以下の場合は複数で飛んでいることが多く、セバスの目的にそぐわない船が多い。


 複数の船の組み合わせを狙わないのは、不意打ちで1隻撃沈しても、他の船が戦術データリンクで情報を流してしまい、こちらのことがバレる可能性があるので、できる限りバレないように話を進めたいセバスが、1隻の船を探している。


 先程鹵獲した宙賊船の時の情報はバレているだろうが、途中で通信機とのリンクが切れたから、撃沈されて通信機が破壊されたと判断しているだろうとのこと。


 じゃぁ、今回狙っている船はどうするのかといえば、通信機をピンポイントで破壊して、こっちの情報をばらさないように鹵獲して、作戦に使おうとのことだ。


 セバスが探してくれている間に、俺はメイと一緒に射撃訓練を行っている。通常の訓練とは違い、メイが示したポイントを的確に撃ち抜く訓練だ。


 主砲の有効範囲を細く絞り込むことで、通常とは違い貫通力を高めてピンポイントで通信機を壊す訓練だ。


 停まっている船であれば、ほぼ一撃で撃ち抜くことは問題ない。


 ただ、動いている船に対しては、ピンポイントで狙うのは結構大変な作業だ。普通より近くからの砲撃の設定ではあるが、アステロイドベルト内なので不規則に動くため、狙いがつけにくいのが原因だな。


 相手の動いている大体のコースは、通信機を通して分かっているから、伏撃をする形で一気に制圧して鹵獲する予定だ。


 帝国の人間が船の状態も確認できるように、戦術データリンクに船内の情報も送信するように通信機に細工していたため、セバスが通信機を解析してこちらからも船内の状況がまるわかりになっている。


「ご主人様、鹵獲する前に他の宙賊船から、通信機を抜き出すために襲撃してもよろしいですか?」


 何でそんなまどろっこしいことをするのかと思ったら、通信機の解析をしたいから後2~3個ほど回収して、その原理を探り出したいようだ。この後の作戦のために通信機の解析が進めば、もっと作戦をやりやすくなるとのことだ。


 こちらの存在をばらさないために1隻の船を探していたが、こちらのことがバレてもいいのであれば、複数の船を狙っても問題はないので、近場にいるクラス3の2隻組を狙うことにした。


 相手の進路が丸わかりとなれば、1隻を先制攻撃で撃沈することくらいは朝飯前だな。


 宙賊の進路に位置取り、すぐ逃げられる準備を整える。


 クラス4の主砲射程距離で、ブリッジをピンポイントで撃ち抜く。クラス3でも軍用のシールドを使っているので、80%ほどの威力で主砲を撃っている。


 相手にはこちらが見えていないので、どういう動きをするかを見守る。


 しばらくして、宙賊って頭が悪いのか? と、思わざるを得なくなった。アステロイドベルト内にいたから、外に出ている奴らより重宝されているかと思ったが、頭の中身がこれではな……


 射線から俺のいる方向に当たりをつけたのは良いが、射線を切りながらとはいえこちらに向かってくるとは思わなかった。


 こちらがアクティブソナーを使っていないから、隠れながら移動していれば見つからないと思っている可能性も高いが、想定する俺の船はクラス4以上だ。それを相手にクラス3の宙賊が距離をつめる……勝ち目が薄いのに近付くのは意味が分からん。


 相手の位置は、戦術データリンクで丸わかりなので、セバスのアシストを頼りに敵を撃ち抜く。


 1隻目は鹵獲できる状態だが、2隻目は当たりどころが悪く爆散してしまったな。


 撃沈してしまったのなら仕方なし。鹵獲できる宙賊船へ近付き通信機を壊さないように、宙賊船を攻撃していく。宙賊船を曳航してアステロイドベルトの外へ行くのはリスクが高いので、ここで破壊してから通信機を抜き出す方法を取る。


 鹵獲できるとはいえ通信機が生きている状態だと、こちらの位置がバレてしまうので、この場で壊す選択を取っている。


 通信機を機能させなくするには、エネルギーストレージとジェネレーターを壊してしまえばいいので、爆発しない様に慎重に主砲を撃ち込む。


 よし、必要な通信機のある区画だけを取り外せたので、回収してすぐにその場を離れる。最後に爆散したと思わせるために、宙賊船が積んでいたミサイルを爆発させて、宇宙の塵にしてやった。


 戦術データリンクからの情報で分かっていたことだが、今回俺が襲撃した宙賊船の2隻は、細かい違いはあったモノのほぼ同一の船だった。


 コストを削減するために、ほぼ同一規格で船を作っているのだろう。戦術データリンクからの情報だけでなく、急所の位置が予想しやすいというメリットがあった。


 メイとセバスは、自分たちの能力をフルに生かして、先に入手した通信機と今入手した通信機の差異を調べている。ちなみにブラックボックスは3隻分回収できているので、そちらも合わせて解析している。


 メイとセバスが解析に能力を割いているので、俺は少し手薄になっている索敵に力を入れている。


 戦術データリンクを通して居場所が分かっているが、感知されない範囲に向かってアクティブソナーを打ち込んで、隠れている敵がいないかを調べている。


 戦術データリンクだけに頼らずアクティブソナーを使っている理由は、帝国の人間でこの通信機のシステムを掌握していれば今の俺たちと同じように、居場所を悟られずにデータだけを抜き出すことができるからだ。


 要は、隠れている奴がいる可能性があるので、それを潰している形だ。


 この宙域の領主を味方につけているとはいえ敵地にいるのだから、隠れて動くくらいはしてもおかしくないと、セバスは考えているようだ。


 それに俺の特訓にもなるので、これも訓練の一つだな。


 陽電子頭脳の力は借りていないが、船に設置されているAIは使っているので、細かな部分の見落としをサポートしてくれるようになっている。


 このゲームが始まったころや、今メイとセバスのようなアンドロイドが仲間にいない状態の初心者って、どうやってゲームを進めているんだろうな。


 小惑星が無数に浮かんでいるアステロイドベルトを眺めながら、俺は俺以外の初心者の事を考えていた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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