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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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142/161

142 予想外

アクセスありがとうございます。

 商業組合で情報を貰ったが、それだけを見ても良く分からん。


 取り扱っている中心の品目や資産の有無などは分かるが、これだけで俺が売り先を判断できるわけがない!


 商業組合でも買い取りを行っているが、総合ギルドより多少高いだけで、モノによっては買いたたかれてしまうものも多いので、商業組合に買い取りを依頼するのは、力を持っている大きな船団が中心らしい。


 俺のような、弱小船しか持っていないし、クラス1の船倉の量じゃ商業組合は買い取ってくれないだろう。そういう点では、総合ギルドは数が少なくてもある程度買い取ってくれるから、良心的な組織みたいだな。


 それでも、商業組合は相談すればそれに応じてくれるので、アドバイスをもらうことにした。


 商業組合でお金にならないアドバイスをする理由は、商業組合に所属している商会が会費を払い、そのお金で組合を維持しているためだ。


 それだと、商会に利益がないのでは? と思ったが、ここで相談したのに断られて、結局総合ギルドに売ったとなれば自分たちの利益が減るから、商会から相談に来た人には応じて、必要な情報を教えるように決められているんだとさ。


 これは、メイが教えてくれたのではなく、不思議そうな顔をしていた俺に、商業組合の人が教えてくれた内容だ。


 今回持ってきたのは、タバコだ。そのデータを提出すると、


「おや? 以前に総合ギルドが持ち込んできたタバコを持ち込んだ人でしたか」


 確かに、何回かタバコは持ち込んだけど、そんなに印象に残る品だったのだろうか?


「おっと、今回は違う商品のようですね。ちょっとお待ちください」


 そう言って、端末をいじり始めた組合の職員。違うってどういうことだ?


 1分ほど待つと、


「違う商品のようですが、何度か運ばれてきた商品のようですね。葉巻タイプの物で、匂いはそれなりに人気が出ている商品のようですので、扱っている商会を直接紹介することもできますが、いかがいたしますか?」


 今回の意図には沿っていないが、相手が求めている商品を売るというのは、経験をするという意味ではかなりいい条件なのではないだろうか?


 一応紹介してもらい、直接商会へ足を運ぶ……と思ったが、商品管理の人間がこのエリアにいるので、すぐに呼び出してくれるそうだ。


 直接商会に足を運ぶこともあるそうだが、商会と繋がりがない人間だと、組合が仲介して呼び出してくれるのだとか。


 組合の周辺は倉庫区画で、各商会の商品管理をしている人間が、常駐しているのが普通なんだとか。ここの倉庫から随時商品を運んで補充するんだってさ。


 宇宙港やコロニー専用の配達システムがあり、商品をそこに預けるだけで目的地まで運んでくれるので、現場で在庫管理する必要はないそうだ。


 しばらくすると、待機していた部屋の扉がノックされた。


 入室許可を出すと、少し小太りで小柄な男性が入ってきた。どうやらこの人が、取引相手のようだ。


「カルロ商会の商品管理をしています、ロベルトと申します。以前運ばれてきた葉巻をもう一度運ばれてきたということですが、葉巻を見せていただいてもよろしいですか?」


 まずは、商品の確認をしたいらしい。


 商品を見ずに交渉はできないので、一部をこちらに運ぶように言われていたので、船で待機していたセバスに事前に指示を出していた。


 運ばれてきた商品……葉巻を確認し始める。品質を確かめるために、10本ほどランダムで箱から抜き出しロベルトへ手渡す。


 全部の葉巻の匂いを嗅ぎ、何やらブツブツ言っている。これが取引の場でなければ、怪しさしかないんだが……大丈夫なのだろうか?


 葉巻を確認している間に、商業組合の人間が何やら機械を運び込んできた。


 部屋でタバコを吸うために必要な装置を運び込んできたようだ。


 ん? ここで葉巻を吸うのか?


 そう思っていると、葉巻の先を切り落とし、火をつけた。葉巻はタバコと違い、深く吸い込むものではなく、口の中で香りなんかを楽しむモノと聞いた覚えはあるが、口の中で煙を転がしているような見た目だな。


 タバコに比べれば、葉巻の方が健康に悪くないように見えるが、副流煙に関していえば変わらないと思うので、近くの人間からすればタバコも葉巻も関係なさそうだ。


「作った時期の違いでしょうか、以前の物と少し香りが違いますが、これはこれでいい香りがしますね。同じブランド(開拓惑星)の物ですが、差異を楽しめるようですので、手元に残っている人にもお勧めできますね」


 運んできた葉巻を、そう評価してくれた。


 ここからが商談の始まりだな。


 商談が始まる前に、相手が現状を説明してくれた。


 本来、こういう商談では複数の商会が立ち会う形になるが、自分たちの商会だけしかいない理由を包み隠さず話してくれたのだ。


 取引に不利になることは、本来自分の口から言うものではないが、今回に関しては少し事情が違ったらしく、全てを話してくれたのだ。


 簡単に言えば、在庫が無くなりそうになっており、入手できる場所が不明だったため、その情報も含めて購入したいのだとか。連邦のお偉いさんが気に入ったらしく、同じブランドの物を探しているところに俺が来たから、ねじ込んでもらったような形だとか。


 ん~、情報も売ることができるのか。総合ギルドで調べれば、俺が購入した開拓惑星の事なんて分かるだろうが、何故そうしなかったのだろうか?


 これにも理由があり、俺が軍の関係者と親しい関係にあるのが分かったため、許可なく調べることを止めたそうだ。


 あまり露骨なことをやると軍に捕まってしまう可能性があったため、俺が来たら知らせるようにお願いしていたのだとか。


 連邦のお偉いさんが気に入っているとはいえ、国家権力を使いゴリ押しすれば、お偉いさんを含めて軍に逮捕される可能性があるから、今回のような接触になったそうだ。


 軍と政治は、適度な距離を保って、お互いを監視している感じだな。


 でも、戦争とかになったら、政治と軍が切り離されていると、動くまでに時間がかかったりするんじゃないか?


 そんなこともなく、戦争……武力を必要とし行使する必要が出た場合は、政治とは関係なく軍が単独で判断し対応できるそうだ。細かい条件はあるようだが、攻められたら守るのに力を使っても問題ないよ、程度の認識があればいいようだ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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