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大宇宙時代☆ギャラクシーオンライン☆  作者: AN@RCHY


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138/141

138 セバス教官

アクセスありがとうございます。

 あの後も、いくつかの短編動画を見せてもらったが、説明されれば何となく分かる気はするが、現状で理解することは不可能だという事が分かった。理解するための基礎知識が圧倒的に足りないという事だな。


 セバスとの2戦目を開始する。


 1戦目と同じで遭遇戦の設定で、セバスの方が先に見つけるという状況だ。


 アクティブソナーが飛んできて、それに対抗して俺もアクティブソナーを放つ。単発ではなく続けて2回だ。


 こちらの1回目のソナーは相殺されたが、2回目のソナーは無事に届いたようで正確な位置が判明する。


 俺はアステロイドベルト内では大きめの小惑星を盾にして、いつでも飛び出せるし隠れられるような位置取りをする。


 ソナーに使える残りのエネルギーに注意しながら、お互いがお互いとも有利になる位置を取るような動きをする。セバスの船からはけん制だと思うのだが、驚くほど正確な砲撃がシールドをかすめていく。


 直撃しても一撃では飽和しないが、シールドのエネルギーが削られた状態で戦闘に入り、撃ち合いになれば確実に負ける。こちらが相手のシールドを削り、そのまま撃ち合いというのが理想だと思う。


 小惑星をいくつか挟みながら、位置を変えお互いにけん制し合う。


 俺の砲撃がセバスの船のシールドに直撃し、シールドエネルギーを削ることに成功した。シールドエネルギーを回復される前に近付き決着をつける!


 近付いている間に強力なパンチをくらうわけにはいかないので、小惑星を間に挟んだ状態で加速して近付いていく。


 大きめの小惑星を挟んで相対している状態だが、宇宙船においていえばこの距離は至近距離といっても間違いない距離だ。大きな小惑星といっても直径で言えば100kmほどしかない。


 主砲で撃てば、ほぼ発射と同時に当たる距離だ。この世界のレールガンの技術を応用した実弾兵器でも、秒速100kmは軽く叩き出すらしいので、慣性移動を利用する宇宙船の特性上、1秒であれば簡単に当てられる距離ではある。


 ランダム回避運動をされていれば、確実に当てられるわけではないが、この距離で使う実弾兵器の場合は散弾銃のように、複数の弾を同時に発射するので、シールドには間違いなく当たる距離だ。


 そんな距離で小惑星を回りながらの追いかけっこが始まる。


 一定方向ではなく少し進路を変えてみたりしているが、的確にこちらの位置を捉えているのか、追いつくことができない。


 30秒ほど追いかけたところで、何故か後方からエネルギー反応があり、状況を確認するためのアクティブソナーを打つが、ミサイルが迫ってきている事しか分からなかった。


 迎撃システムを起動するが、ミサイルの位置が近すぎて半分も壊すことができなかった。シールドが飽和してセバスの船が俺の前に現れ砲撃……コックピットを撃ち抜かれ死亡判定。


 戦闘が終わりセバスから通信が来たところで、今回のカラクリに気付いた。


「置き弾か……」


『正解です。普通は追われている側が不利ではありますが、それは開けた場所での話であり、遮蔽物の多い所での追いかけっこは、必ずしも追われている側が不利になるわけではありません』


 その理由が置き弾だ。


 前に模擬戦の動画を見せてもらった時に、教えてもらった技術だった気がする。


 センサーや時間で起動するように設定されているミサイルを、地雷のように使う技術だったはず。しかも、ミサイルなので船を追いかける地雷という説明だった気が……


 逃げながら俺の動きを観察して、置き弾を狙ったんだろうな。


 模擬戦をしているはずなのに、教官が生徒を教えるような戦い方をされている……


 つまり、俺はそういった教えるような戦い方でも、余裕で勝てると思われているという事だな。というか陽電子頭脳だから、思う思わないじゃなくて、勝率がほぼ勝ちに近いと思われているから、教えるような戦い方をしているんだろう。


『ご主人様、つかぬことをお聞きしますが、戦闘が始まる前にきちんと武装や各種装備の確認をしていますか?』


 全くしていない。


『自分の船を使う模擬戦であれば問題はありませんが、同性能の船を使う戦闘の場合は、お互いの決め事が無ければ、ランダムで武装や装備が決定されますので、必ず確認してください』


 そう言われて俺は、自分の船にミサイルが積まれているとは、まったく知らなかったことに気付く。主砲でしか戦ってきていなかったから、主砲しかないと思い込んでいたのだ。


 戦闘するための船なので、プリセットは存在しているが、それでもサブの武装はランダムで決定されるので、ミサイルも積んでいる時と積んでいない時とあるし、ミサイルの種類も違ったりするので、戦う前にしっかりと確認しておく必要があるのだとか。


 同性能の船の戦いの場合、一番必要となるのが対応力なんだとか。知識や経験を生かして、自分の戦い方を作りだせるか……地力の部分も関係してくるんだとさ。


 置き弾に対する対策は、範囲は狭いが精密に周囲を確認できるソナーの使い方をすればいいとさ。そうすれば、小さなものでも見つけることはできる。


 これには弱点もあって、余計なものまで探し出してしまうので、見つけたモノが何か把握する能力も必要になってくるので、機会があったら鍛えましょうって言われたよ。模擬戦でなければ、メイとセバスに任せればいいから後回しっぽい。


 今は、メイに対応してもらうことで、置き弾を判断してもらうことになった。


 まぁ、メイは気付いていたようだけど、俺のサポートなので指示がない限りは、基本的な操船の補助しかしてくれない。


 今まで、どれだけこの2人に助けられたかよく分かる結果だな。


 3戦目・4戦目と模擬戦を行っていくが、セバスは前の戦闘で使った作戦を使いつつも新しい作戦も組み込んで、俺に教えるような模擬戦をしてくれる。


 10戦を終える頃には、俺の頭はパンク寸前だ。やることは分かっていても、体というか思考が追い付かない感じだ。


 このゲームのトップの人たちは、これを無意識化に落とし込んで、戦闘をしているんだろうな。FPSでも知識が必要と言われるわけだな。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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