約束
こんにちは! あまはる です!
この物語を手に取っていただきありがとうございます!
最終話になります。
本作は史実を元にしたフィクションです。
実在人物を題材にしていますが、人物描写・会話・逸話などに独自解釈と創作を多く含みます。
生暖かい目で見てくださいm(__)m
天正十八年(一五九〇年)。
小田原の北条氏を降した豊臣秀吉は、そのまま奥州へ向かった。
残るは、東北。
伊達政宗をはじめとする奥州の大名たちも、次々と秀吉のもとへ下った。
そして。
長く続いた戦国の世は、ようやく一つの大きな区切りを迎えた。
豊臣秀吉、天下統一。
◇
柳河。
水路には、穏やかな水が流れていた。
舟がゆっくりと行き交い、橋の上を人々が渡っていく。
軒先からは飯を炊く匂いが漂い、どこかで子どもたちの笑い声がした。
誾千代と宗茂は、並んでその町を歩いていた。
「これで、やっとゆっくりできるね」
「ああ」
橋の上で、誾千代が足を止めた。
水面が、日の光を受けてきらきらと揺れている。
柳河へ来たばかりの頃は、知らないものばかりだった。
水路も。
町も。
ここに暮らす人々も。
けれど今は、もう違う。
ここが、二人の帰る場所だった。
「……あ」
「どうした」
誾千代が、ぱっと顔を上げた。
「甘味処!」
「……」
「まだ行ってない!」
宗茂も足を止めた。
「約束したよね?」
「……したな」
宗茂は、ほんの少し笑った。
「じゃあ、行くか」
「やったー!」
天下は、一つになった。
だが。
立花宗茂と誾千代の名が、歴史から消えるのはまだ早い。
二人はこの先も、戦乱の世を駆け抜けていく。
その名が、海を越えて響く日も――そう遠くはない。
それは、また別の話。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
誾千代と宗茂の物語は、ひとまずここで一区切りとなります。
少しでも楽しんでいただけていたら、とても嬉しいです。
ここまで二人を見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございました!




