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十二話


 昨日は色々あり、その後事情徴収や獅生のお見舞いなどをして、休養のために学校を一週間休んだ。


 警察の捜査で司の家から行方不明になった女子高生の遺体が写った写真が見つかり、殺人罪だとかで逮捕された。いいざまだ。

 所詮過ぎた話だ。今はそんな事よりも葵にとっての大事件がニュースで流れている。


「えぇー。まずこの写真専門家に調べてもらった結果、合成は全くしておらず、そして何人も目撃や写真を撮っているとのことで。実在の方に可能性が高いですね」


 ニュースでは司の家から逃げた時、誰かが撮ったレオの写真がでかでかと見せられている。見出しには大きく「夜に現れた謎の大男。ビッグフットかターザンか!?」と出ている。そして困ったことに出現した場所が司の家周囲だったことから犯人をこらしめたのは大男で被害者を助けたと報道しているのだ。


 最初の方はマスコミに家を突き止められ、インタビューをしてほしいと何度もかけていたが、知らぬ存ぜぬで通し、助けてくれたのは獅生だと何度も伝えると結果諦めてくれた。


 それでもなお周辺でたまにマスコミが来るのでもはやレオを外に出すわけにはいかなくなってくる。困ったものだ。


当の本人は異世界にいたくないとのことなので部屋の中で大人しくテレビを見ている。


「相変わらずこの話題か。家のレオは見世物じゃねぇのによ」


 明人は鞄を持って玄関に向かう。

 葵も自分の鞄を持って玄関に向かう。

 

「それじゃ、レオ、私行ってくるから」


 レオは無言で頷いて手を振ってくっる。

 最初に会った頃よりだいぶ愛嬌が出たかもしれない。

 葵はレオに手を振り、外に出るとアパートの前に獅生が待っている。


「篠山君!? 別に待ってなくてもいいのに。まだ怪我直ってないですよね!?」


「そんなに痛くないからもう大丈夫だよ」


 獅生はそう言って腕を動かす。

 葵が安堵していると明人が獅生に向かって眼を飛ばしていく。


「おいお前。家の葵手籠めにしようとしたら許さないからな」


「お、お兄!」


 明人を強引に押して仕事場へと向かわせる。向かっている最中で何度も獅生を睨み付けていた。シスコンかと疑いたくなる。


 なんて恥ずかしいことを言うんだろうか。獅生には自分よりももっと素敵な人が似あうだろうと葵は思いつつ、獅生を見るとなぜか顔が真っ赤に染まっている。


「篠山君?顔赤いよ?」


「え!? そ、そうかな?」


 獅生はなぜか戸惑っている。


後で葵は獅生が戸惑ったりするのはいつものことだと気づく。


 獅生は「ほ、ほら学校に行こう」といって駅へと向かって行くので追いかけることに。


「アオイ! 行ってこい!」


 窓を開けてレオが手を振ってくる。

 葵は手を振り返すと獅生を追いかけた。

 とんでもない高校生活になったが、普通よりも面白い青春に葵は嬉しく思った。



一章終了です。

希望があれば続けます。

次回作も現在作っているのでよろしければそちらもぜひ読んでください。

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