蓮の花の教え
蓮の花の教え!
蓮の花は沼地や池などで美しく咲いている。その茎を伝っていくと水面の下では泥が漂っている。
泥の中から伸びていき立派な花を咲かせ、それでも泥の中で輝き水面の下に誰でもここまで来れるよ~と教えている。
蓮の花とはほど遠い男は泥の中まっただ中にいた!が今までは泥の中にいたことさえも気づかなかった。
これから泥の中でも笑顔で生きていく人生が始まる。
男の家はリビングが吹き抜けになっていた。
家を建てた当時はこの吹き抜けのお陰で寒さと冷えが体に悪いことを痛感させられた。
男の家に対する意見は100%却下され嫁と女性アドバイザーとの間で進められ建った家。
築3年ほど立っていたが愛着も何もなかった。
が!閉所恐怖症になっている男にとってリビングの吹き抜けは素晴らしい解放感で吹き抜けで良かった!と心から思った。
家への愛着感も芽生えた!
仕事を復帰する前に入院中お世話になった人達に挨拶まわりをした。
みんないろんな言葉で誉め称えてくれた。
そして最後にみんな同じことを言う「もう体は大丈夫?」
以前なら悪いところを探してでも体の不調を言っていただろう。
男の帰り間際の言葉は決まって「大丈夫、運が良いから!!」
仕事場に挨拶に行った!復帰は体のことも考えて最初の一週間は半日出勤から始めることになった。
人はほんとに取り越し苦労はしないほうが良いと改めて思った。
一週間で体の調子を見て判断するのは会社である。
こちらは与えられた仕事に最善を尽くすのみ。
最初から3交代に戻らなくてもいい安心感と会社の言ってることなら家族も納得してくれるだろうという思いで気分が晴れやかになれた。
仕事復帰初日、男は取引先に不具合が出たので製品の選別に上司と一緒に出かけた。
取引先の工場は広く製品の選別はかなり歩くはめになった。
男はかなり一生懸命歩いているのだか上司の歩く速度には追い付かない。
上司は振り向き際に「大丈夫か?」と言うだけ、この上司からはよく嫌な思いをさせられたな!と思いつつ「全然!大丈夫ですよ」と言いながらちょっと変な汗がでた。
この世の中はどうにもならないことが多くある。
どんなに深呼吸を繰り返してもなくなった肺の容量分の肺活量は戻ってこない。
脊髄にメスを入れ機能低下した体が今すぐどうにかなるわけでもなく、ただ笑顔で時を過ごすだけ。
ただ人の脳や体の学習能力はすさまじく工場内を一回りして帰りに同じ場所を歩いた時、その上司と変わらない速度で歩いていた。
上司も疲れて速度が落ちたのもあるだろう。男が2度目見た景色に慣れを感じてリラックスして歩けたのもあるだろう。
だがどうにもならないことに執着せず思えなくでも笑顔でいると小さな気づきというご褒美がやって来る。
蓮の花の教えのように現実社会という沼の中でも自ら光を放ちいつか花を咲かせよう!
明日はどんな気づきと感謝と感動を創り出すのかワクワクする男であった!
つづく!




