侵略者です
問題児2人を捜していたプレナとクオンは「おーい!」という声を聞き、その声がした方向を見た。
ユークとモルガナが走ってくる。その後ろには巨大ゴリラ。
「プレナ!魔法よろしく!」
合流と同時にユークは手を差し出した。
「はい。行先はヤポニャの魔王城!いいですね?」
「おう!」
その返事を聞くとほぼ同時にプレナは移動魔法を発動した。
「お、戻ってこれた。」
瞬きをするとそこは、半壊した城の前。
「おお、ご無事でしたか。」
褐色マッチョなおっさん、そして見掛け倒しであるタワシが待っていた。
「タワシ様、ご心配をおかけしてしまい、申し訳ありません。」
「気にすることはない。・・・それより、大変なことが起きた・・・いや、これから大変なことが起こるのだ。パーティーに来ていた方々も皆、帰られた。君たちも非難するんだ。」
「大変なこと?」
ユークの質問に対し、タワシは深刻な表情で頷いた。
「ああ・・・そうだ。もうすぐ、この地にUSIが来るのだ。私とバスリー、そしてキットの3人で迎え撃つつもりだ。」
「牛?」
プレナが頷いた。
「ユーク様も噂は耳にしたことがあるかと思います。世界最強と言われ各地を気まぐれにさまようモンスター・・・アルティメット・サディスティック・インベーダー・・・通称、USIです。」
いや、知らんがな。
「来たようだ。」
イケメン魔王・キットが奥の方を見て呟いた。
四足歩行の何かがゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。
「あれが・・・USIか・・・。」
初めて見るその最強モンスターに、ユークはある感想しか出てこなかった。
「牛にしか見えん。」
「さて、新世界の魔王の力、見せてやろう。」
自信満々にキットがまえに出た。
USIもキットを勝負相手と認識したのか、力強く地面を蹴って突進を始める。
「これが僕の力だ!」
キットの手から黒い霧が発生し、迫りくるUSIを包み込んだ。
「この霧に包まれたものは神経が麻痺し、やがて・・・あああああぁぁぁ!!!」
USIは止まらず、キットに激突!キットはふっ飛ばされた。
やられたな・・・。
「ふざけるなぁ!なぜ死なない!?そんなモンスターがいていいのか!?」
ダメだ。あれはもうイケメンではない。
「面白い。血祭に上げてやる・・・!」
取り乱しているキットのことは放っておきて、次はバスリーに期待。
「さぁ来い!」
USIとバスリーの激しい衝突!
木々が揺れ、大地が砕け、空気が歪む。
両者譲らず、互角の攻防を繰り広げている。
「・・・プレナ。」
「はい。」
「俺たち、ここにいなくてもいいよな?」
「・・・そうですね。」
「・・・帰ろうか。」
ユークとクオンはプレナの手に触れる。
「それでは、ラスィカヤに帰りましょう。」
プレナは移動魔法を発動。
「ふえぇ。」という声がしたような気がするが、きっと気のせいだろう。




