また冒険者が来ました
「こんなのが魔王とは思えない。間違いだ。嘘だ。」
指さしてこんなの扱いかよ。ムカつくな。
「いえ、この方が魔王様で間違いありませんよ。クオンさん。」
「えぇー・・・。」
何かぼやいた。が、聞きとれなかった。
「どうされるのですか?」
「どうするって言ったって・・・。」
プレナと内緒話。
そりゃあ仲間にしたいけどさ、何というかこう・・・生意気だからな。
最初に思ったほど欲しくないかも。
「戦力としては一流でしょう。警備が手薄の状況である今、幹部として欲しいところだと思います。」
秘書のプレナがそう言うんだったら、まぁ間違いはないか。
「クオン、とりあえず俺たちと来い。魔王城にどうせ行くんだろ?」
俺を魔王だと信じるか否かはさておき、魔王城に着けば何とかなるだろ。俺が魔王だという証明もできるはず。
「分かった。行く。」
「よし。決まりだな、プレナ。」
「はい。」
俺とクオンの肩を掴む。そしてプレナは目を閉じた。
次の瞬間には、魔王城のフロントに俺たちは立っていた。
「警備体制をチェックしてきます。少々お待ちください。」
「あいよ。・・・クオンは何で、ここで働きたいんだ?」
世間話をしてやる俺。流石、大人だな。
「強い奴と戦えるから。」
「あ、うん・・・。」
あっさり会話終了。まぁ仕方ないよな。だってまだ大人じゃないんだ。会話なんて長続きしないものさ。
「冒険者が来ているようです。玉座の間まで行きましょう。」
プレナが戻ってきた。
誰かに侵入されてたのか。今は魔王がここにいるわけだが・・・。
「魔王が待ち受けていなかったら、冒険者はどうすんの?」
「人により違うと思います。残念がって帰るか、しばらく探索を続けるか、あるいは破壊工作を開始するか。」
三つ目はヤダな。さっさと行きますか。
「俺の力を見せてやるか!」
玉座の間・・・
座って待っていると、ほどなくして冒険者一行がやってきた。
四人いやがる。って当たり前か。今の警備体制でやられるのなんざ、あのチャライ奴ぐらいだ。
「よくぞ来た。冒険者どもよ。俺がここの魔王ユークだ。」
「お前が魔王か。俺たちの力、見せてやる!行くぞ皆!」
リーダーっぽい剣士が俺に剣の切っ先を向ける。
若い男女二人ずつ。
リア充みたいなパーティだな。
腹立つ。
爆発させてやる。




