気になる夢
久しぶりに書けました。
よろしくお願いします!
ハンネルの診療所はパイクの店から2kmほど離れたところにある。ギルドが終わったら来るように言われていたのを思いだし、カイトはジャベリンから移動していた。
(なんか含んだような言い方だったな……)
歩きながら考える。
カイトが見る夢のことに関して、ハンネルはかなり心配をしてくれていた。銃ギルドを受けることを決めた時もだ。
(何か分かったのかな)
横なぶりの雨が冷たい。
風が強くなってきたな。
カイトは歩きながらガンナートンクをアンブレラカードに装着する。昨日からいろんなことがありすぎて、一番の目的を忘れていたことに気付いた。まだ一度も完成した銃を手にしていない。
カシュッカシュッと出来上がった銃を手に取った瞬間……
ドサッ
意識が飛び、カイトはその場に崩れ落ちた――
――森の中を走っている。
迷彩服を身に纏い、辺りを警戒しながらある場所を目指していた。ついさっき、耳に着けたイヤホンに連絡が入ったためだ。
《B‐3地点敵を発見。援護を頼む》
「了解、ヤマモト向かいます」
《了解》
まだ陽が高い。カイトは空を見上げて考え込む。早めにカタをつけたいところだ。素早くシーバーを取りだす。
「ヤマモト、B‐3地点到着。応答願う」
……。
……反応はない。
「……再連絡、ヤマモトより応答願う」
……。
……やはり反応がない。やられたのか?
カイトは注意深く周りを見回す。
落ち着け。落ち着け――
「――こりゃ!」
「わっ!」
カイトは驚いて跳ね起きた。白い壁紙とベージュのカーテンが目に入る。……ここは? 目の前の老人が声を張り上げる。
「何をしとったんじゃお前は!」
(……ハンネルさん)
そうか、ここは診療所か。カイトはようやく状況を把握する。……あれ?
「なんでここに俺がいるんだ?」
「お前が倒れとったからじゃろうが!」
倒れたのか……。
記憶が全くないことに驚くのと同時に、どうやってこの診療所にやって来たのかカイトに疑問が浮かぶ。だが、まずは介抱してくれたハンネルへ礼を告げる。
「ああ……、ごめん。心配かけた。ありがとう」
「ふん、礼ならお前を運んでくれたネエちゃんにするんじゃな」
「ネエちゃん?」
「銃ギルドの者みたいじゃったがの」
「レイナかな?」
「知らん、名前まで聞いとらんわい」
「黒髪で青い目の……」
「目は青かったが銀髪じゃったぞ」
知らない人だな……。
またギルドで探してみよう。
「それで?」
「はい?」
「はいじゃないわい、あんなとこで何で倒れたんじゃ」
「ああ……、銃を」
「銃を?」
「手に銃をとったところから記憶がないんだ」
「む……」
「……」
沈黙が続く。
ハンネルは深く考え込んでいるようだ。それにしても何で倒れたんだ?それにあの夢……。カイトの脳裏に映った光景。
……あの夢の中で雨は降っていたか?
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