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第2話 再生活の鼓動
仲森与仁。今現在30歳になっていた。
高校中退のまま家出して小説人生を歩み、ホームシックになる気も失せた頃に家族は焼死体に。完全な独り者になって、苦労のうえに苦労を重ねて独居に落ち着くまで多忙な生活を経験してきた。
人生は楽ではないことを思い知らされた。
作家において冥利に尽きることは無理だった。
恭玲社の所属を解約して、他出版社で契約を取引しに転々した。
一社のみ出版社は捕まった。
鴬蘭社という鴬蘭ミュージックアミューズメントも併営する一流企業だ。ライバル社MARUHAMAとはキャラクターイラストで張り合うレベルの企業で有名だ。
即アニメ映像化になる鴬蘭でやるには、大作を書き上げる努力は惜しまない。
ので、与仁は『将騎マサキ』名義のペンネームで再スタートを決意したのだった。




