世界を包まれた光
今の事態になったなんて、おそらく誰も予想しなかっただろう。
まるで世界末日のような景色だった。
背中に光の輪が閃いている機械の人形、機神。前々からそんな奴が再び現れたかもしれないと予想したけど、まさかこんなに早くこのアースに来てしまったなんて。
一緒に現れたのは、以前戦ったの機龍型より遥か強くなった新型機龍型。凛たちは「超機龍型」と仮に名つけさせた。
その強さはなんと、一対多数が得意している貫雷魔剣の火力を防御できるほどの硬さ、いえ、防衛フィールドかな?
剣成の守護聖剣の接近戦は超機龍型を倒せるけど、効率は低くて、一機を倒したからすぐ他のがやって来た。ダイヴの体力消耗がほぼないとは言え、その数を有効に減ってないと、この世界に大きな災難を起こすになる。実は現在、いろんな国の首都が攻められている。そして、壊滅になっている。
これは、三日前の事だ。
「うわ!」
それはレイドの悲鳴、多分またカミトとの演習に負けたそうだ。まあ、当然なことだけど。
あ、みんなさん、お久しぶりです、僕はこの物語の主人公、ヴィクです。
異種の脅威が日々増えて今、シンも訓練の時間を増やした。まあ、それは理解できるから、文句は言わない。
「ヴィク、また誰かに説明するの?あそこには誰もいませんよ」
トリーからのツッコミは全くだから、僕の挨拶はここまでにしよう。
「今日の予定は身体検査ですから、早く医務室に行かないと」
そうだけど、しかし誰かが僕たちを連れないと…
「ヴィク、トリー」
デゥカラガン様!どうしてここに…?
「他の人類誰も忙しくて、君たちを医務室まで連れて行く暇もないので、お嬢様はこの私に任せてくれた」
あ、そう言う事でしたか。
「ほら、ヴィク、デゥカラガン様もそう言ったではありませんか?私たちも早く行こう」
トリーはようやくここでの生活が慣れた後、性格は少し強くなって気がするけど、悪い事じゃないから、僕は気にしないようにした。
「やっと来たか、ヴィク、トリー。連れて来てありがとう、デゥカラガン様」
医務室で僕たちを待っているのはカミトの妹、レイコ。
「なに、私はお嬢様の命令に従っただけだ」
「はいはい」
やっぱりカミトの妹だ、そのデゥカラガン様に返答する態度は兄とそっくりだ。
でもそれは各自が実力を持つ故だから。だからデゥカラガン様も文句を言ってない。
「よし、次はヴィクの番だよ」
先に検査されたトリーは済んだようだから、僕はレイコに抱き上げられて、いろんな機材で検査してもらった。
「これでよし…!」
レイコは僕とトリーの検査をした、ほっとした瞬間。
危機はいつも突然にやって来た。
『緊急警報、緊急警報、セラフィーブリンガース全員は第一戦闘配置へ』
突然のアナウンス、レイコは僕をうっかり落ちそうとしたけど、幸いそうしなかった。
「何かあったと言うのか」
「わからない、でも第一戦闘配置は、異種が大群で現れた時しか出さない命令なはずだ!」
「デゥカラガン様、こんな時のやるべきことは既にご存知していると思う、ヴィクとトリーは頼みます」
レイコは僕を床に下ろして、デゥカラガン様に任せた。しかしこんな状況、支援兵科は何かできると言うのか?
『レイコ、聞こえるか?』
それは間違いなくカミトの声だ。
「兄さん、状況は?」
「詳しく俺もまだけど、本当に新たな機神と機龍型が大群現れたようだ!」
「そうな…!お気をつけて、兄さん」
「大丈夫だ!俺はちゃんとえりなとあなたのいる場所に帰ってくるから」
おい、あのフラッグばっかりの発言はなんだ?そうやってツッコミしたいけど、カミトの力を知っている僕にはツッコミすることできない。
『守護聖剣、時雨剣成、出る!』
『貫雷魔剣、赤城カミト、敵を殱滅に行く!』
「デゥカラガン様、今の状況は?」
実際の映像を見えないから、僕はデゥカラガン様に訊いた。
「まずい、この私が感じられた敵の数は百以上を超えている。しかも以前の機龍型より上の強さを持っている。さすがあの二人にも手強い相手なはずだけど、今私ができる事はない」
デゥカラガン様が説明するために顕現した映像から見ると、それは見たことのない機龍型ばっかりだ。そして確かに以前の機龍型は既にデゥカラガン様たち以上の攻撃力があると言った。そのさらに上だと?
『守護聖剣、紺碧の怒りに入りました。反応時間、0.3、0.2、0.1、0秒に達しました』
紺碧の怒りは、守護聖剣が剣成のために特化できた高機動モード、それだけで剣成の反応時間は0秒と言う人間離れ境界に行った。以前、剣成から説明をもらった。しかし、まさかこんなに早くそれを使わずにいられない状況なのか?
『貫雷魔剣も空の境界に入りました』
空の境界、それは貫雷魔剣のもう一つ切り札、全射撃兵装を自由に使って、敵を確実殱滅する態勢。切り札と言うのに、こんなに早く使ったとは一体…?
『ココココココ、コレハナカナカオモシロソウデハナイカ』
誰かの声?そう聞きたいけど、誰もその質問を言い出す余裕がない。
映像から見えた。それは背中に光の輪を持つ機械の人形。もし一般人に見られたら、まさに神だって言うだろ。
『マサカコノホシハ、ワレラトタイコウデキルチカラヲモツトハナ』
『第一防衛線、超機龍型に突破されました』
おいおい、これはまずいじゃ!
記憶が正しければ、第一防衛線はロックオンたちがいるはずだ。そんなに容易い突破されたなんて。
剣成とカミトも押し返させている。このままじゃ、このアースの終わりになってしまう。
僕がそう考えている時、カミトは冷静な声で指揮中心に連絡した。
『えりな、マーヴェレヴェス様と連絡を取ってくれ』
『え?』
疑問があるのは当然だろ。カミトの用意、おそらく知っているのは僕とシンだけ。えりなさんはカミトの用意を知らないけど、カミトの言う通りにマーヴェレヴェス様と連絡を取った。
『まさかこんなに早くてやばい事態になったとは』
マーヴェレヴェス様の声からも何か渋さを感じた。おそらくカミトの用意を察しただろ。
『マーヴェレヴェス様、俺は「あれ」を使うぞ』
『許可した、そして頼んだぞ、カミト』
だからこんなにあっさり同意してくれた。
『待って、あれとはなに!?』
凛の疑問に答えなくて、カミトはあの呪文を詠い始めた。
『灰燼の中から重生』
貫雷魔剣の手は光に包まれて、変形した。本来はちょっと分厚いの手だけど、光が消えた後、前より細いけど、より力がある姿になった。
『炎の中から誕生』
そして足も手と同じ変化が起こした。
『雷の中から降生』
体と頭もそれを続いて変化した。特に頭、元々貫雷魔剣の目は二つがあるけど、極光神剣はモノアイ、即ち目は一つだけ。しかも、その目の色は鮮やかな紅。
『光の中から創生』
最後は貫雷魔剣の背中にある兵装は二つ巨大な錐体になった。
『降臨せよ、極光神剣!っておい、俺は何度でもこんな恥ずかしいセリフを言わなきゃだめのかよ!?』
相手は空を覆いほど数がある超機龍型、しかも機神までいる。なのにカミトが負ける気がしないようにアリスに質問した。超神たちを除いたら、おそらく信じているのは僕とシンだけ。だってそれは世界を救った光だぞ!
『だめです、あの時あなたとエドさんがそうやって唸ったから、今は起動語として登録されている』
『そんな事は早く言えよ!』
呪文が終わった後、カミトの貫雷魔剣は違う姿になった。貫雷魔剣より細いだけど、溢れた力は貫雷魔剣の何倍以上であった。
うん、今までの緊張感はカミトとアリスの会話によってゼロになったけど。
極光神剣の背中にある二つ大きな錐体ものから大量の光子が散らしている、それを気づいた超機龍型たちは極光神剣に対して陣形を取った。それはいつでも攻撃を掛かってくる態勢だ。それに対して、極光神剣は静かに両手を広げて、虚空の中から得物を取り出した。
結衣、俺は今でも君を救えなかった事に後悔している。あの時俺は無力だった。
ザッドの黒い月で君の姿を見つけたのに、貫雷魔剣と言う力を持つなのに、依然君を救えなかった。
だがその後悔、三度目はごめんだ!この悔しさを払うために、そしてえりなと大切な人たちを守るために、今の俺に純粋な暴力を使わせてもらおう。
え?今のはなに?僕だけ聞こえたのようだ。それは間違いなくカミトの声。しかしなぜ僕だけ聞こえたんだろ。
『次元陣列射撃、ガトリング!』
僕に答えを探す時間を渡せてくれなかった。極光神剣の両手だけではなく、後ろや隣もたくさんの魔法陣が浮いた。魔法陣の中から、極光神剣の手にあると同じ兵装が現れて来た。
「なにそれ…?アースに魔法陣だと!?しかも科技兵器の召喚なんて、聴いたことないぞ!」
その景色を見たデゥカラガン様も信じられない顔を出していた。まあ、それも仕方ない。魔法がないはずのアースでそんな大量の魔法陣を展開するなんて、おそらく誰も予想しなかっただろ。
『全砲門、撃て!』
計算しなくても千門以上のガトリングが同時に射撃した。さすが迫力がありすぎ、こっちでもその怖さを感じてしまった。
『そんな…』
『えりな?』
『そのガトリングっぽい兵装から発射した光弾、一つでも貫雷魔剣の光子粉砕砲以上の光子エネルギーを持っているなんて…一体何物?』
確かに、光子粉砕砲は貫雷魔剣の胸にある最強兵装、精密狙撃ができないけど、範囲内を全て潰せるほどの威力を持つ、セラフィーブリンガースの最強武器と言われているはず。なのに今極光神剣が射撃した無数の光弾、どれもそれ以上の威力とあれば…
『ナニカトオモッタカ、タダノコウダン......ナニ!』
機神が見たのはおそらく彼にとっては有り得ない景色だろ。極光神剣の光弾、強化機龍型の防御を容易い貫けた。瞬間、本当に瞬間、超機龍型は一機でも残っていなかった。本当にカミトの言う通り、それは純粋な暴力そのものだ。
さっきまで苦戦しているのに、極光神剣は瞬間敵を片付いた事を見たら、おそらく誰も信じられないでしょう。いや、これはもう奇跡と言うべきだろ。
『......キサマ、ナニモノダ』
『どうやらThe Twoからお前に記憶転送しなかったようだな』
カミトは機神を嘲弄した。ただの事実を語るだけかもしれないけど、今のカミトの口から言い出すことは嘲弄そのものだ。
『クソ!コウナレバ、コノワレガ!』
機神は攻撃態勢になった、狙われているのは、もちろん極光神剣だ。
『剣成、あの時と同じ、母艦は頼んだぞ』
『わかっている』
あの時?おそらくシンと一緒に見たあの貫雷魔剣の火力展示の事だろ。カミトの声からこの世界、いや、えりなと桜と織姫を守り抜く覚悟を感じた。
さっきまでみんなの絶望感はまるで嘘のように消えていた。カミトのその言葉、あの大戦を知る人誰もほっとした。
『キサマ…!』
『光子領域、展開!』
機神が攻めて来たと同時に、極光神剣は光子領域を展開した。それは光子フィールドより強い防御のようだ。
『光子濃度、限界を超えた』
えりなからの報告、もう一度極光神剣の力を証明した。
『アアアアアアアアアアツイ!?チガウ、コノワレニソンナカンカクガ…!』
『光に消せ!』
カミトはさらに光子領域の出力を上げた。背中の錐体から散らしている光が翼のような形をしている、その長さ、おそらくこの星の向こうまで見えるだろ。
『ガアアアアアアアアアアアアアア』
超高濃度の光子を浴びて、機神は何も出来なかって、そのまま灼き尽くした。
『うわ!』
『えりな!』
『馬鹿野郎!今の私たちは大聖殿艦を乗ってない、ランスロットだぞ!』
何かが爆発したようで、えりなの悲鳴が上がった。カミトが心配して声を出した後、答えたのは凛の怒り。
『ランスロットの光子探査儀を壊せるほどの光子出力…一体なんなんだこのものは…!』
奈美さんの声、疑問の同時に、仕事が増やしてしまったも感じられた。
『ごめん。えりな、無事か?』
『なんとなくけど、カミト、ちゃんと説明してなさいね』
『マーヴェレヴェス様、どうします?』
『説明はこの私がやるから、君は休んでいい』
『マーヴェレヴェス様、説明は要求します』
『総隊長大和凛、狙撃兵科長赤城カミトを私、通信兵科長長門えりなの管理になってもらいたい』
『わかったわ。剣成、奈美、北上さん、後で私たちでマーヴェレヴェス様に聞いて行こう』
『了解した』
凛の話に、他の兵科長が答えた。そしてどうしてえりなはそんな事を、おそらくそれは悔しいだろ。どうしてカミトの切なさを分けてもらってない事と、カミトは彼女に瞞す事があること。
予想通りにカミトが貫雷魔剣から下ろした後、すぐえりなに連れられた。
え?どうして僕も?
「心の癒しも必要だ、そしてシンも同意してくれた」
ああ、そう言う事か。
「織姫ちゃん」
『えりなお姉様、どうしたの?』
「私とカミトはこれから帰るので、晩ご飯は頼む。そしてよろしければ、カミトの好物で」
『…何かあったんですね、わかりました。私に任せてください』
「あとはヴィクも同行してるから、彼のもよろしく。家に帰ったら私も手伝いするから』
『わかりました。では後で』
「おい、えりな」
「あなたは休んでいい、マーヴェレヴェス様も言っただろ」
「…わかった」
明らかにえりなが怒っている。しかしなぜかそれはカミトに対してではないと理解した。多分それを理解したから、カミトはえりなの話を反対しないままに静かにした。それにしてもえりなが運転するなんて珍しい。
「技術はあなたに及ばないけど、家までは大丈夫よ」
カミトは心配しそうな顔でえりなを見てから、えりなが言った。
うん。
お待たせしました




