戦士の終末
戦士の終末
僕の名は時雨剣心、あの時雨剣成の一人息子である。
親父に従ってガーディアンスに入ったが、親父のようにランクレッドに選ばれなかった。
僕がずっと知らなかっただけ、親父はガーディアンスに最強と言われている最高級戦闘兵であった。
僕はまた小さい時、親父とカミトおじさんは一度でもガーディアンスの事を言ってなかった、おそらく余計な心配をかけられたくなかった。僕が十六歳の時、カミトおじさんの娘である桜と一緒にガーディアンスの事を教えてくれた。僕はまた迷っていた時、桜は既にガーディアンスへ行くと決めた。
僕と桜の関係は幼馴染み、それ以上とそれ以下でもない。親父は長時間家にいなかったから、僕はよくカミトおじさんの家に預けていた。だから桜とは兄妹のようになった。
桜が後ろに僕を推されたから、僕もガーディアンスに入ると決めた。それから僕と桜を待っていたのはカミトおじさんが僕と桜に渡された試煉。
普通であれば、僕と桜は一緒に軍士訓練学校のA組に入ったはずだけど、僕は時雨剣成の息子、桜は赤城カミトの娘。この時僕は初めて知った、親父とカミトおじさんはガーディアンスの伝説人物であることを。
そんな僕と桜は同じ組にいったら、アンバランスすぎる、それはちっとも面白くないってカミトおじさんが言った。だから桜はB組に入って、そこの隊長になって僕がいたA組を勝利する事を目標とした。
引き換えて僕の試練はあまり注目されないうちにA組の勝利を導くこと。なんてだろと思ったけど、親父が有名すぎるからだ。この点桜も同じだった。だから第一次演習戦の時、僕はA組のリーダー、マリヴィアを助けるために己の力をは普段以上解放した。
僕を倒す為に、桜は手に有る全ての策を使った、それは桜の正体に副隊長のグレイドにバレられてしまった。
幸いグレイドは桜の実力を認めたから、桜の正体を隠して桜に忠誠に捧げた。
負けたとはいえ、僕一人が三機を撃墜したから、A組の連中に注目されてしまった。
マリヴィアから僕に声をかけてくれた、そこでマリヴィアのお父さんは平和評議会のメンバーの一人だと知った。お嬢さんか。それは他の男子は僕を敵視したわけか。仕方ない、僕は僕があの時雨剣成の息子の事を言った。その瞬間、敵視の気配が消えた。親父本当に凄いなと実感した。
マリヴィアに通って、僕は親父の事績を知った。まさか赤城おじさんと一緒に救世の英雄なんて…
憧れのえりなおばさんもその英雄の一人だって驚いた。
つまり桜は英雄二人の間にできた子かよ?
そう言えば、僕はお袋がいない。
理由は最近でようやく知った。それは僕と桜は同じガーディアンス研究部門が勝手に作ったデザインチャイルド、母方の人選がないから、女性研究員の誰か勝手にしたようだ。
軍士訓練学校に卒業して後、少しその人を探したけど、情報は全く見つからなかった、誰かに消滅された痕跡があるけど、深い探求しない方がいい気がするからやめた。
ザッドのシルベリアさんは明らかに親父を好きになった。悪い人ではない、それに生身の実力も申し分ないから、僕は少しシルベリアにヒントを教えた。どうやら順調過ぎて、シルベリアさんは僕のお母さんになった。
さすがに美人すぎる、お母さんと呼ぶにはちょっと抵抗があるから、シルベリアさんって定着した。
親父とシルベリアさんがラブラブしている様子を見て、僕もマリヴィアの実家に挨拶しに行った。
そう、卒業する前に僕とマリヴィアは恋人になった、彼女からの告白は少し驚いたけど、嬉しかった。第二回演習戦と第三回演習戦も負けたけど、僕とマリヴィアの仲に影響はなかった。
マリヴィアのお父さんは平和評議会の議員だから、てっきり厳しい人と思ったけど、僕は時雨剣成の息子だと聞いた瞬間、僕を放すなとマリヴィアに言った。
兵士訓練学校から卒業した後、マリヴィアは僕と一緒にガーディアンス最強の部隊、セラフィーブリンガースに入った。通信兵科の彼女の上司はえりなおばさん、普段は優しい人なはずなのに、専門にかかったら鬼のように厳しくなっていた。
いいえ、文句を言いたいではない、そんなえりなおばさんこそカミトおじさんと親父のバックアップができる事だと理解している。それにセラフィーブリンガースは一般の部隊ではない、第一時間反応部隊であるから、行き先の戦場は常に最危険の場所で、全ての事は命にかかっているから、手加減はしないのは当然だ。
正直、マリヴィアは適性によって通信兵科に入ったけど、才能はイマイチ、斎香のような真似が出来ない。だから今えりなおばさんは斎香を後継者として育てている。偶然かわざか知らないけど、カミトおじさんが育てたロックオンも同じ空気だった。そのせいで桜はちょっとやきもちした。
「最初から君がここに来る事は望まなかったから」
カミトおじさんの答えであった。桜が聞いた時、当然のように怒った。えりなおばさんがカミトおじさんの代わりに説明して、桜が実際カミトおじさんの実力を見た後、ようやくカミトおじさんを理解した。
それから桜は己の実力を磨いて、ついにランクレッドのロックオンでも勝てる実力を手に入った。
桜が良いライバルができて、僕も嬉しい。しかもそのロックオンは斎香に一目惚れした。さすがランクレッドの狙撃兵と言うべきかな?斎香は断ったとしても、諦めなかった。その結果、二人の感情は深くなって行けた。カミトおじさんとえりなおばさん各自得意の弟子だから、交差点が有った。その一点を狙い撃った、斎香はロックオンとのデートを了承した。
それを見た桜は時々二人の関係について冗談をよくしたけど、基本的には支持の立場だ。
桜が気にする相手?
いるわけないだろ。
桜がカミトおじさんが大好きだから、他の男を見たことはない。だってカミトおじさんは家庭の為に最前線から降りたよ。その勇気は実にお見事だ。長時間戦わなかったにはブランクになってしまうから、特に狙撃兵にとってはかなり大きなリスクなのに、カミトおじさんがちっとも迷わなかったと聞いた。
「えりなも一緒に前線から降りたから、結局、俺のバックアップをできるのは彼女しかない。幸いあの時は大きな戦いがなかった」
「ブランク?あいつにとってはそんなものはない。使った事ない手銃でも命中率百パーセントの化け物だぞあいつは」
親父がそこまで説明してくれたから、桜はカミトおじさんを標準にしたのも無理ではない。
おそらくザッドで異種の大本部を消滅したから、このアースでも異種があまり現れなかった。
だから僕は少しマリヴィアとの時間を得た。
やる事はやったから、自然に僕とマリヴィアの間に子ができた。
親父は剣成、僕は剣心、だから僕はこの男の子に剣輝の名を付けさせた。
マリヴィアも反対しなかったから、そのまま決定した。
そして今僕は飛行機を乗っている。
家庭の為に、少し頑張りたいと思ったから、情報部の秘密任務を受けた。
ん?どうして僕が今までの生活を説明するのか?
それは今僕が乗っている飛行機は異種に狙っている。
翼獣型異種。
記録によると、それは光線砲を使えるタイプだ。過去には何度でも戦った相手だが、今PAWSに乗ってない僕は何もできない。
僕ができる事は祈りだけ。第一時間反応部隊でも瞬間移動ができないから、出動には時間がかかる。親父とカミトおじさんの聖剣と魔剣でも時間が必要だ。
異種から光を閃いている事を見えた。
それはその光線砲を発射するの信号だ!早く避ければ!
普通の飛行機のパイロットには無理か。
あの光から三、二、一。
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「剣成さん!」
「さっき凛から連絡がもらった」
「そうか」
「まあ、ガーディアンスの戦士になったから、これはいつかの事さ」
「本当に大丈夫?無理をしてない?」
「さすが俺の妻。さすがの俺でも少し強がりしたかもしれん」
「剣成さん、あなたは泣きたいかどうかわからないけど、私は少しでも泣く方がいいと思います。それに私の前には、そんな強がりは要りませんよ」
シルベリアは優しく剣成を抱きしめた。
「感謝する」
「剣成さん、これから私はずっとあなたと一緒にいますので、遠慮なく私に甘えてもいいですよ」
「…ありがとう」
守護聖剣に乗った以来、剣成は初めて涙を流れた。
お待たせしました、そしてちょっと重くなってすみませんでした。




