↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポメラニアンとご主人の奇妙な冒険  作者: クレナイ
トワイライトレイブン
PR
59/219

事後報告と本当の気持ち

「綺礼の元雇い主、つまりその無明院幸平の事。彼は綺礼を唆した、あなたたち三人を抹殺し、支援官の女子三人を占有するようとした」


反乱事件が終わった今、みんなは綾崎の屋敷でえりなからの事後報告を聞いている。さすがえりなさん、こんな短時間で全ての事情を調べた。


「よりにもよって俺が出張した時に…」


えっと、ザッドの事は出張に扱いのか?


「まあ、間に合ったから、結果オールライトっていいじゃない?」


広一はちょっと軽すぎの口調で言ったから、すぐにもツッコミされた。


「こちらは怖かったけど」


このように文句を言ったのは、その無明院と同じトワイライトレイヴンの成立者の一人、凰条院の一人娘、凰条院(おうじょういん)星華(せいか)


「私は色々な事を聞きたいですが、でもまずはあの狙撃者は一体何者ですか!綺礼が言った五千メートルの狙撃、しかも正確無比連続二発で綺礼を命中できたとはさすがに冗談にも程があるでしょう!」


今発言したのは藤原杏、どう見ても和歌奈お嬢様より若い女子高生なのに、トワイライトレイヴンの指揮官だと言われている。ガーディアンスより無茶苦茶じゃないか!


「ではお互い自己紹介しましょうか」


裏の身分ではトワイライトレイヴンの出資者の一人である綾崎家の代表として、和歌奈お嬢様はそうやって提議した後、星華さんと杏さんはすぐ頷いた。


そして当然のように、カミトとえりなは話題の中心になった。


「私たちも参加させていいでしょうか」


「玲、もちろんいいですよ」


「あ、玲様」


この広一は一体どれほど玲様を恐れているのか?その顔はまるで会いたくないような。


「お久しぶりですね、玲」


「確かに最後はあなたが主催した宴会の時だよね、もう一年前か」


星華と玲様は知り合いなのか?


「同じ金持ちの両親がいるから、社交界でよく会っていたよ」


僕と同じ疑問を持つかもしれない、顕衛は星華に聞いた。


「そうか、あなたたちはそのガーディアンスと言う者なのか」


星華がカミトたちの事を聞いた後、何かわかったように嘆いた。凰条院の家勢は綾崎より大きいだと聞いたから、和歌奈お嬢様のように当主からガーディアンスの事を教えたかな。


「できたよ」


話の間に、織姫とクロエは料理を運んで来た。


カミトとえりなはここにいるから、織姫もいるのは当然だろ。うん、問題ない。


「お二人は?」


杏はまだ織姫とクロエと会ってないから聞いた。


「私は織姫と言います、こちらのカミトさんの妻の一人です」


さすがに妻が二人にいる事は驚きすぎて、初耳だとしたら誰も驚くなると予想できる。杏たちの口が大きく開いているのは何よりの証明だ。


「私はクロエ、シンの妻です」


「え!?」


うん、その開いている口はさらに大きくなった。


「そう言う事だ」


シンはクロエの手を取って、みんなにクロエの話を証明した。


そして見間違いのか?理江は少し悔しそうな顔をしているのはどうしたんだろう。


「現状から見ると、おそらく国から君たちを雇うこともうないだろう」


状況を理解した後、星華さんは広一、顕衛、そしてシンを見ながら言った。星華さんはトワイライトレイヴンの作戦部部長、この場において、カミトたちを除く、立場は一番上の人だそうだ。


なんて高校生にしか見えない女の子はそんな位置に座っていると聞きたいが、デゥカラガン様に阻止された。政治的原因だから聞くなって。


「あ、和歌奈お嬢様、俺は言い忘れてしまいました。実は大和総隊長からガーディアンスへの移籍が要求されています」


「それはある程度察しているわ。真世界を知ってしまったあなたには、それは当然な事だろ」


「しかし」


シンは和歌奈お嬢様を心配しているような顔をしているが、和歌奈お嬢様は心配するなの顔で返した。


「私を遠慮しないで、あなたは私を守るから世界を守るに昇格するから、誇りを胸に行きなさい」


「はい!」


この主僕の仲は本当にいいですね。


お互い頷いた後、シンはカミトに声を掛けた。


「クロエをここに残して和歌奈お嬢様に手伝いもらいたい」


「それは離婚宣言のつもりか?」


「バカな事を言うな!」


シンとカミトの会話を聞いたクロエは驚いたけど、シンの咆哮に安心した。


「新婚なのにこれはさすがに酷くない?」


うん、カミト本当に愛妻家だな。しかしそれも事実、クロエをここに残したら、さすがに可哀想。


「さすがにあのバカ犬だけで俺は安心できない、クロエがお嬢様の側にいるこそ、俺は安心できる」


僕は隣りのデゥカラガン様を見て、それはシンを噛みたい顔だ。怖い。


「えっと、それはシンは既に次の職場を見つけた事か?」


杏は質問した、そして和歌奈お嬢様は頷いた。


「お前らはどうだ?」


突然カミトは広一と顕衛に提議した。


「それは、俺らもシンと同じお前のところに行ける事か?」


「今のお前たちはシンと同じ俺たちの事を知った、それに戦力として申し分はない。俺とえりなから上に申し込んだら、きっと同意されるだろ」


「私もご一緒にできますか?」


意外に、これを聞いたのは杏、しかしなぜそれを聞きたいの?


「だめだ、君はまた高校生だろ」


え?確かにカミトとえりなはガーディアンスに入った時も高校生だったよね?


「確かに一年前の私なら、喜んで元の学生生活に戻るだろ、しかしこの一年間、このような仕事が私の天職だと気づいましたから、今更は素直に戻ることができません」


カミトとえりなの目線は厳しくなった。


「あなたの熱意は尊重すべきだと思いますわ。しかし高校生活は一生にとってかけかえのない思いだと思います。ではこうしましょう、あなたは高校卒業の日まで依然そう思っているなら、その時は喜んで受け入れようとします」


「は、はい!」


えりなからの提議、杏は喜んで受け入れたが、カミトの顔はあまり良くなさそうだ。


「すまん、クロエ、俺はあなたにお嬢様を手伝いもらいたい」


「大丈夫だよ、私は月の聖女軍団長副官、聖女聖上に仕えるのは何の問題もない。しかし…」


「言ってくれ」


「寂しくなるから」


「それは大丈夫だ、当面こいつらの管理は俺らセラフィーブリンガースに一任されているから、もしこいつが君を寂しく感じられたら、いつでも俺やえりなに言ってくれ」


「はい!」


「おいおい、夫は俺だろ!」


シンとカミトの喧嘩漫才の中、別の声が出てきた。


「私も一緒に行く」


「理江?」


「いつのまにか妻ができたなんて、私だって…!」


「だって?」


シンは返事に困っているような顔をしている。


「好意がないとあなたの支援ができるようになるわけがないだろ!」


理江はシンを殴ってながら告白のような事を言った。


「イヤリングを返却されたじゃねえか!仲直りのつもりで送ったのに!」


シンは完全避けてない叫んでいる。どうやらシンと理江は複雑のような関係であった。


「なあ、お父さん、お母さん、何かあったんですか?」


一人の女の子がやって来た。しかし彼女がお父さんとお母さんを呼んでいる相手は…シンと理江!?


「蓮香!」


シンはその子を見た瞬間、何かほっとしたようにあの子を抱きしめた。


「その子は蓮香、トワイライトレイヴンが行った計画の一つとして、シンに託した子だ」


「い、犬が喋った!」


デゥカラガン様が説明してくれたけど、広一たちはデゥカラガン様が喋ることを見て、驚きすぎて魂まであの世に行ってしまったようだ。


「私は聖女和歌奈様に従いの重月龍、デゥカラガンである」


デゥカラガン様は自己紹介をしながら、頭を龍の姿をみんなに見せた。


「では私にも自己紹介させてもらう。私は聖女玲様に従いの幻音龍、シアンシャズである」


シアンシャズ様もデゥカラガン様と同じように頭を龍の姿でみんなに見せたから、さらに恐怖感を上げてしまった。


「バカ犬、こんなタイミングでお前の事を言うな!みんなを驚かせたじゃねえかよ!」


おそらく神龍のデゥカラガン様にこんな言い方ができるのはシンだけだろ。


「すみません、もう少し謹慎すべきでした」


「和歌奈姉までそう言うなら、これ全部本当の事?」


杏は恐れながら和歌奈お嬢様に聞いたけど、声はちょっと震えすぎて、少し時間かかってから言えた。


「初めまして、私は和歌奈様の軍団長になったシンの副官を担当した、そして今はシンの妻になったクロエです」


クロエはシンと理江の間に入って理江に自己紹介をした。


あの、こんな火に油のような事はやめる方が…


「この人は新しいお母さんですか?」


だからやめて言ったよね。


「どうやら今度はお前が観念すべきだな」


観念すべき…カミト、それは織姫の時シンがあなたに言った話だよね。まさかその時からずっと根を持った事…?


「カミト…」


「この理江さんはお前にはどう思ってるのは知らないが、お前は彼女に好感を持つには間違いないだろ。そうでないとあの時お前の表情は説明できない」


実はカミトが言ったこの話、理江さんが見つけられない時既に僕を説明してくれた。だから僕はシンのところへ行った。多分その時、カミトはスナイパーライフルのスコープを通って、全てを見ただろ。


「確かに最初は仲悪かったけど、知れば知るほどあなたもただの感情を持つ一般人だと見えるから、その時から私は本当の意味であなたの支援官になった。そして蓮香の事も、表であなたと夫婦に偽装したけど、いつの間に心までそう願っていた」


「その説明は結構だ。今あなたは言いたい言葉をちゃんと言い出せないと」


カミトは本当に空気を読めないと気がするけど、今はそれが正解だと思う。


「しかし俺にはクロエが!」


それもそうだね。なのになぜシンがそう言った時、織姫は己の存在を主張しているような振りをしているの?


あ!


「お前が俺に言った事、忘れたと言うなよ」


カミトは同時にえりなと織姫を一緒抱きしめてみんなに見せた。


「ガーディアンスとしては、全ての当事者が平和的に同意すればいい事だ。しかしこれはクロエにとっては少し残酷な事になるけど」


そして説明してくれた。どうやらガーディアンスでも問題なさそうだ。それもそうだね、問題があればマーヴェレヴェス様も結婚の見証をしないだろう。


「偉い男の妻が多数いるのはよくある事だ。エド様ですら三人の妻がいた」


あ、そう言えば確かに。それにカミトもある意味で偉い人だな。


「とりあえず、あなたの気持ちと望みはちゃんと言い出せないと。人は言語でしか分かり合えない存在だから」


えりなの話はかっこいいけど、剣成が笑っているように見えているのはなぜだろ?あの反則の剣成を無視したら、確かに人間とは言語でしか分かり合えない存在だろ、いいえ、全ての生き物だって同じだろ。


「あなたの側に、いさせてください!」


理江はシンを見て、ちゃんと言い出せた。


しかしあまりにもドストライクすぎて、シンとクロエは少し反応出来なかった。


「とりあえず、しばらく私の下で私たちのやり方を勉強しましょう」


えりなの話でこの混乱な場面を収めた。


夜がすっかり深くなってしまったから、みんなはそのまま綾崎家に住む事になった。玲様とサファリアンだけはシアンシャズ様を乗って長崎に帰った。


魔法で隠れたから他人に見られてしまう事はないだろ。


「杏さん、本当にそう思っていますか?」


シンの部屋は広一と顕衛が住む事になったから、今日だけ、特別に僕は和歌奈お嬢様の部屋で住む事になった。同時に杏も一緒に和歌奈お嬢様の部屋にお邪魔する事になった。


寝る前に、和歌奈お嬢様は杏に質問した。おそらく晩ご飯の件だろ。


「はい。実は少し前からそう思います」


「妹さんと相談しましたか?」


「憐には少し話しましたけど、全ての話はまだです」


「えりなさんの提議、おそらくこれも含めていると思いますよ」


「あのえりなさん、きっと凄い人ですね」


「私の知る限りでは、最強の支援官です。実は彼女はあのガーディアンスの最強部隊、セラフィーブリンガースの通信兵科長です。デゥカラガンの故郷、ザッドでの戦いも彼女が大きい功績を立ち上がりましたのよ」


「本当に凄い人ですね」


「その旦那さんのカミトさんも凄い人ですよ」


「それは言うまでもないぐらいわかっています。私の目の前であの綺礼を倒しましたから」


「それはそうでしたね。私にとっては同じ目で世界を見ている人ですから、少し親切感を感じます」


「意外ですね、和歌奈姉はシン以外の男にも興味があることを」


「玲さんにも同じ言葉が言われましたよ」


「しかしまさか本当にそんな異世界がありますなんて…」


「そうですね。でもデゥカラガンたちの証明はあなたたちに信じざるを得なくなりましたよね」


「その恐怖を感じました瞬間、はい、そうでした」


「とりあえず、あなたはちゃんと高校卒業しないとね」


「はい、頑張ります」


それから聞こえるのは深夜の静かさだけだから、僕も深く夢の国に入った。

お待たせしました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。