アースに
「綺麗〜!」
クロエと他の元ザッドの民が初めてアースを見た反応は大抵同じだった。
「カミト、先ずは聖女と相関人士を一旦綾崎家に送ろ」
「どこで始まりどこで終わりか」
「まあ、そう言う事」
「そう言うわけで、ヘリに乗って」
適当の降下高度になったから、カミトは僕たちを大きなペリに連れて来た。
「月の聖女和歌奈聖上様のご実家ですか?」
もちろん疑問がある、そしてその長い正式な呼び方を言ったのはカニンガンさんと一緒にアースに来た副官さん、確かに名前はイロヤだ。
「だめよ、イロヤさん。これからはそのような呼び方はだめです」
氷の聖女麻奈実様はイロヤさんを訂正した。
「その理由を伺ってもよろしいでしょうか?」
「ここで私たちの身分は隠しているから、つまり一般人にすぎない。だから公開場合でそのように呼ばれたら困る」
蝕の聖女知愛さんが代わって説明した。
「そうでしたら、聖女聖上様をどうやって呼んでいいでしょうか?」
「お嬢様でいいだろ」
麻奈実さんを代わって答えたのはカニンガンさん。このフォロー能力も彼が軍団長に就任した故だろ。
「わかりました。では僭越ですが、これからはお嬢様と呼びます」
「麻奈実さんの実家は和歌奈さんに劣れないと聞いたが」
カミトが言ったことはちょっと驚いた。それはつまり麻奈実さんも本当のお嬢様と言う事か!
「はい」
「カニンガン、イロヤ、お前たちは麻奈実の世話を専念したいだろ」
「それはそうですが、私たちの移居を許してもらった事にも恩返しなければなりません」
「わかった」
「これは飛んでるぞ!一体どう言う魔法なんだ!」
サファリアンはヘリの壁を強く抱きしめているながら、恐っているような顔でこちを見ている。カニンガンさんやイロヤさんは平気しているけど。
「騒ぎすぎるだろ、サファリアン。これでも私の護衛に担当する予定の男なのか」
玲様はやれやれの表情でサファリアンを責めた。でも不慣れとは仕方ないと思う。
「着陸します」
ヘリのパイロットの宣告と共に、足から振動があった。
カミトは着陸を確認した後、ペリのドアを開けた。その同時にシンもヘリから降りた。
「ようこそ、アースへ」
僕はシンの後にヘリから降りた。半年もないのに、綾崎家の広場を懐かしく感じた。
「帰って来たのか」
当主様とたくさんの人が僕たちの前に来ていた。
「はい、お爺様。和歌奈はただいま戻りました」
「その顔から見ると、よくできたな」
当主様は一目で全てを見抜いたようだ。
「はい!当主様」
また他の人がいるから、シンはそれしか言わなかった。同時に当主様にウィンクを送った。
「下がっていいぞ!」
当主様の隣りの男が他の人を下げさせた。
「シン、成長したようだな」
「はい!長嶋さん」
その長嶋さんはシンの肩を軽く叩いた。
そう言えば長嶋、シンの上司ではないか!
「長嶋、厨房に伝令してこい、今日の夕飯は歓迎宴会だ」
「はい!」
どうやら和歌奈お嬢様は当主様に説明出来たようだ。さすがに真実を知っている人、当主様は迷わずみんなを受け入れた。
「俺もご一緒にいただいてもよろしいでしょうか」
それを聞いたカミトは当主に聞いたけど、断るはずはないだろ。
「もちろんだ。凛たちも呼んで来たまえ」
「ありがとうございます」
カミトは当主様に敬語を使っていることを聞いたサファリアンたちは変な表情になっていた。
まあ、その気持ちはよくわかっているけど。
十二人の聖女と各自連れてきた元ザッドの民、そしてカミトたち、軽く五十人以上超えた。しかしそれでも狭くなってない。綾崎家は本当に広いんだね。
「当主様、ご紹介して差し上げたい人がいらっしゃっています」
当主様は言葉ではなく、手でシンによかろうのジェスチャーを示した。
「ありがとうございます。この方はクロエ、元ザッドの民ですけど、私と両思いになったので夫婦になりました」
シンは予想通りにクロエを当主に紹介した。ある意味これはご両親との面会だから、クロエから緊張を感じられる。
「初めまして、当主様、私はクロエと申し上げます。今度はお縁のおかげで、シンと夫婦になりました。アースには妻は旦那の苗字をかけらなければなりませんと聞いております。私もシンと同じように綾崎の苗字をいただける事、どうかお許していただけないでしょうか」
さすが神に仕える人だった。カミトよりずっと礼儀が正しくなっている。
「既に和歌奈から聞いておる。儂からの要求は一つだけ、和歌奈とシンを裏切らない事だ」
「はい!決してこの信頼を無駄にしません!」
「ではよかろう。シン、これから我が家も頼んだぞ」
「はい!ありがとうございます!当主様!」
「なに、この子を含めて、お前はもう一度手を伸ばす事をできた、儂は嬉しいぞ」
当主様は言いながら僕を抱き上げた。
頑固な厳しい老人と思ってすみませんでした、当主様。
「シン!大変だ!」
突然、見知らず二人はここに闖入した。
「顕衛!?広一!?なぜここに!?」
シンはあの二人とは知り合いのようだから、阻止しに来た使用人たちを下がった。そして玲様が目を逸らしたと見えた。
「綺礼の奴が反乱を掲げてしまった!」
「なに!」
どうやら予定の休みは取り消しそうだ。
よろしくお願いします。




