剣成との時間
お待たせしました
シンの食べ物の好みは何だろ?
僕はシンと直接会話できないけど、他人を通ってシンにそんな事を聞くのもなんだから、今は黙っておこう。
戦争は依然続いている、世界を守るための戦争。
「おはよう」
指揮室に入ったのは何と剣成であった。また操縦服を着ている事から見ると、直接ハンガーからここに来たようだ。
「あなたは休まないの?今休まないと」
シックリスさんも剣成を心配しているそうだ。
「シンに頼まれた、ヴィクが悩んでるみたいからってな」
え?シンに見られてしまったのか?
「シンからの伝言だ。」
剣成が僕を撫でいるから次の言葉を口にした。
「大丈夫だ、問題ない」
シンから言われるじゃないのに、まるでシンが自ら僕に言ってくれたような安心感を感じた。
「そう言うわけで、この子は俺に預けてもらおうぞ」
剣成は僕を抱き上げた、誰も反対しない。
そうよね、元々僕は指揮室に入るなんてあり得ない事だ。
「~さって、何かあった?」
剣成の寝室に入って、僕をテーブルの上に置いて、そして着替えでもしたら、僕をシャワールームに連れてきた。
待っで、これはどう言う事?
「シンがまた寝ているし、俺も気分転換ができる、そしてお前はこの世界に来たからまだ浴びる事がなかったよな」
それはそうだけど。
「守護聖剣の操縦はダイヴだから、体力はあまり使ってないが、精神は余計に消耗されてしまうから、これはちょうどいい」
それは理解したが、洗うならシンにやらせてほしいな。
「その目で俺を見るなよ、シンにやらせてほしいと理解している、でもお前も彼は休憩が必要だと理解しているだろ」
なんてわかるように言ってるの?言語が通うはずがないのに。
「ここでの話だが、超限反応能力とランクレッドの訓練のお陰で、人間だけでなく,俺は動物でも動きや目を観察したら大体分かれる」
なにそれ怖い!
でもそれは剣成こそガーディアンスの真のエースだと理解した。
それも突入のはカミト、留守のは剣成のわけだと思う。
待って、まさか今僕の考え事も見抜いたか?
「確かに最初の作戦では俺が突入するが、万が一失敗してしまったら、グラムの火力には対応できるかどうか凛とえりなが心配していた、そしてカミトが自ら提案したから、今の作戦を決めた」
僕は剣成を見た、剣成はしばらく考えたから言った。
でも剣成には作戦失敗なんて考え難いね。
「俺だって失敗でもするよ、最高級戦闘兵最後の試練は敗北の意義を理解する事だ」
敗北の意義?
「俺とカミトはガーディアンス最精鋭の戦闘兵、即ちアース最強の戦闘兵、そんな俺らが失敗したらアースはどうなる?そんな馬鹿な事はかつての俺らの考えだった」
少し深呼吸して、剣成は僕を洗ってながらゆっくり言った。
「機龍が初めて現れた時、当時の最新鋭機体を乗っている俺たちは、撤退すべき時は撤退しなかった」
ここまで言ったら、剣成の顔が少し暗くなっていたが、すぐ戻った。
「結局、戦友の一人の犠牲のお陰で、カミトに決め射撃の機会をあげた」
その戦友は一体?
「凛が今まで独身のままでの理由は彼だから」
この時剣成が僕に示せれた黙ってくださいのジェスチャー、その方は凛の恋人だと分かってしまった。
それって君と凛と一緒にどう?
僕の水たまりの目がうっかりそうやって剣成を見た。
「俺と凛は各自独身だけど、ガーディアンスに入ったからずっと信頼している戦友で、それ以上ができない。何せ、羽黒武は俺の親友であった奴だからな」
それにもし凛が今でも彼のことを忘れていないなら、確かに手を出し難くなるね。
「それはお前のご主人も同じじゃないか?」
え?それどう言う事?
「俺とカミトの調査によると、和歌奈お嬢さんはシンに対して間違いなく好感を持っている、そしてシンも和歌奈お嬢さんに好感を持っている」
それはもちろんな事だと思う。そうでなければシンは一生懸命和歌奈お嬢様を守る事ができない、そして僕が見たその夢もそれを示した。けどそのきっかけは?
「俺の瞳の色は変だろ?」
え?そんな話をしてるだっけ?
「熾紅の瞳、所有している者の身体能力を大きく上昇する効果がある、この世界のヴァルキュリアの赤い瞳も同じ原理だ。彼女達の髪は白くなったのは魔力をコントロールするためのようだ」
確かにあの夢ではシンが和歌奈お嬢様の瞳色に菫紫色と言った。
「守護聖剣にはサタンの研究記録を持っている、その中には瞳色の研究も記録している」
へい〜さすが守護聖剣と貫雷魔剣を作った世界、そんな事まで研究したの?
「でもわかったのは熾紅と菫紫だけ、サンプル不足でさすがのサタンでもできる事はない」
ではなんて熾紅と菫紫がわかったの?
「熾紅は簡単だろ、俺のような奴が一人居れば仮説成立できるし、あとは他の同じ瞳の奴を研究すれば結論を出せる事さ」
そうだよね。では菫紫色は?
「サタンの統治者は例外なく全て菫紫色の瞳であった、その以外では高貴な人だけ。そこから仮説が立てたそうだ」
つまり高貴な人だけ持っている瞳色なのか?でも聖女たちの中では和歌奈お嬢様だけは菫紫色だけど。
「厳密言うと、高貴なのは生まれた時の身分ではない、その存在自体の運命である事だそうだ」
つまり和歌奈お嬢様は?
「多分何かの大役を務める為かもしれん、だからマーヴェレヴェス様からは既に命令を下した、彼女の重要性が最高にした。つまりこれからはシンだけではなく、俺らガーディアンスからも護衛を派遣する事が決めた、もちろん他の聖女たちにも」
そうだったのか?
「話を戻るぞ。おそらくシンは本能的に和歌奈お嬢さんの高貴を感じたから、護衛を担当した。それはある意味で一目惚れと同じだ」
それは理解できる。だって僕が綾崎家に来た時、和歌奈お嬢様のその笑顔、まさに聖女だ。
でもこうやってのんびりするのは大丈夫か?外が戦っているよ?息子さんの剣心を心配しないの?
今の時期は嫌いではないが、外の事を考えたら、そう考えてしまう。
「凛が指揮している、そしてえりなと斎香がバックアップしている、心配する事はない」
でも息子だろ?
「俺の息子だから」
そうか、そう言う信頼か。
剣成は僕を乾くためにドライヤーを使っている。
のんびりすぎて、戦争はまだ終わっていない事をうっかり忘れてしまった。
「俺とカミトは十日間休めないずっと戦った経験もあったけど、この戦争はいつ終わるのはわからない、だからリラックスできる時はリラックスする。そうしはいと、俺らは自らから崩壊してしまうぞ」
そうだったのか?僕は戦争の厳しさを一層理解してしまった。




