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水無月学園生徒会は、どんな世界でも最強なのです!  作者: 葉月 都
第一章 水無月学園生徒会は、チュートリアルに向かいます
8/68

8,創造主

アクションの描写は苦手です笑



ヒマリは、咄嗟的に両手を突き出した。





その瞬間。





フィールドから音が消えた。

すべての、音が。
















「っあ………………………」



しばらくして、ヒマリは目を覚ました。

"何か"の衝撃波で気絶してしまっていたようだった。


ヒマリは、目の前の景色を見て、茫然と立ち尽くしていた。





「…………………………"また"………………………"やっちゃったの"………………………?」




地面はえぐれ、近くにあった大きな岩も吹き飛び、周りの木々は倒れ、ゼロ距離にいたはずのゴーレムも消え去っていた。


ヒマリは、無意識のうちに右耳に触れる。


そこで、ヒマリは気が付いた。



「………………………イヤリングが、ない………………………」



そこには、いつも付けているあの銀色のイヤリングはなかった。

口を半開きにして固まったまま、ヒマリは心の中でぽつりとつぶやいた。


(どうしよう…………あれが、ないと………私………)


元々白い肌が、ますます白くなっていく。


ヒマリは一人、誰もいなくなったフィールドで立ち尽くしていた。





ーーーーーーーーーーーーーー


「予想通り、だね。」



一方同じ頃。

ある暗闇の部屋では、人影の指がせわしなくキーボードの上を走り回っていた。



「にしても、プログラムまで【破壊】しないでよね、ひよ。

おかげで、現在チュートリアル中の新規プレイヤー約二十名に魔物バグが入っちゃったんだから。」



ぼそぼそとひとり呟く人影。

そして、三台すべてのパソコンに数英文字列がびっしりになった時、人影はカチッとEnterボタンを押した。



ーーーーーーーーーーーーーー



何もかも絶望しきった表情で、ヒマリは茫然と立ち尽くす。

と、その時だった。



「?!」



瞬き一回の時間。

ヒマリがぱちりと瞬きした瞬間、目の前の景色が変わっていた。



というより、"元に戻った"。



もちろん、ゴーレムはいなくなったけど、えぐられた地面に倒れた大岩も木々もすべて元通りに戻ったのだ。


ヒマリがあっけにとられて、別の意味で立ち尽くしていると、突如、どこからか声がした。



『こんにちは。プレイヤーヒマリ。』



どこか機械質で、低めの男の声だった。



「あ、あなたは、誰?」

『創造主、とでも呼んでくれ。

早速本題に入るが、………………君のその力、【異能力】だね?しかも、とても強力な。』

「………………………」



創造主と名乗るその男の言葉に、ヒマリは黙り込む。



『別に、無理強いさせて話させることはしないから、安心してくれ。

だが、君のその能力は危険だ。

先ほど、このゲーム内のプログラムが少々誤作動を起こしてしまったが、私が直したので問題はないのだが、これからプレイヤーヒマリがこの世界で暮らしていくには少し大変だ。』

「…………………では、私はやめたほうがいいのですか?」



ヒマリの口から、警戒の混じった声が漏れる。

だが、創造主は言った。



『いいや。

このゲームは、現実世界のプレイヤーの力も入れて進めていくゲームだ。

それでは君のような力を持って"しまった"人は、このゲームが出来ないということになるのではないかな?』

「………………………言っていることがよく分かりません。」

『少し遠回りしてしまったかな。

君には、その力を少々封印するための"ペンダント"を授けよう。』



すると、突然、ヒマリの胸元で「シャラリ………」と金属の擦れる音がして、銀色のロケットペンダントがいつの間にか首に掛けられていた。



『それは、付けていることで簡易的な結界を君の力に発動させ、封印する力を持っている特別なネックレスだ。それを外さない限り、君の力が発動することはない。自分の意志以外では。

そのロケットの中には鏡が入っていて、君と似たような、現実世界で生まれつき持つ能力をはねのける力を持っている。もちろん、君の力を強制発動させるものをね。』

「どうして、あなたは私にそこまでしてくださるのですか?」



創造主の言葉を遮り、ヒマリは口を開いた。

すると、



『それは、いずれ………………………それでは、楽しんでくれたまえ!!!』



まるで、何かを隠すかのように、彼の言葉は切れてしまった。

ヒマリは、少し警戒したような目でロケットペンダントを見つめる。


と、その時。



『ひ、ヒマリ~!?大丈夫?』



久しぶりに聞いたような、妖精の少女の声が聞こえてきた。

ヒマリは、何も感じられない無表情から一転、向日葵の咲くような満開の笑顔でフィラメントに言った。



「うん!全然!!」



にっこりと微笑んだヒマリ。

何事もなかったかのように騒めく木々。



ピロリン♪

ブロックゴーレムLv5を倒しました


ピロリン♪

称号 逆転 を入手しました



二度、続けてあの鈴の音が鳴り、ヒマリは複雑そうな笑顔でその通知を見る。

すると、久しぶりに見たテロップが、ヒマリの目の前に表示された。



【これで、チュートリアルを終了致します。

このメッセージを読んだ十秒後にワールドへ転送します。


それでは、ヒマリ様、

改めまして、【Fantastic Tree 世界樹と大精霊】へようこそ!


ヒマリ様にとって、素晴らしい冒険となりますよう、お祈り申し上げます!】





次回からは、長かったチュートリアルが終わり、ようやくワールドへ向かいます!

ちなみ、次からはヒマリ視点で展開していく予定です

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