9,は?
ウィルとララはこの時点では契約してませんでした。あと、精霊薬術もまだ獲得してませんでした。
《修正》
ヒマリのステータス
・水精霊と光精霊との契約
・精霊薬術
以上二件の消去
後々加えます笑
そのテロップを私が見た瞬間。
突然、フィラメントが言った。
『それじゃあお別れだね!ヒマリ!これから、この世界を楽しんで!』
「?!フィラメント?!」
うそ?どういうこと?
でも、私は数秒考え気が付いた。
そっか、フィラメントは【チュートリアル用の精霊】。だから、次のチュートリアルに向かわなきゃダメなんだ………………………
だが、そう思った時には遅かった。
目の前の景色は、白く霞み始めていた。
「フィラメント…………………ありがとう!後、頑張って!」
『ヒマリ………うん!だか………………………』
私がフィラメントにかける言葉はそれだけで十分だった。
その瞬間、すべてが真っ白に染まり、フィラメントのいいかけた言葉は私の耳には届かなかった。
たった十秒の出来事だった。
ーーーーーーーー
「ふお?!」
瞼を開くと、私は見知らぬ街の噴水の前に立っていた。
周りにはたくさんの人がいて、縦横無尽に歩き回っていた。
「あ…………え…………あー……………あー!」
私は一人ぽんっと手を叩いて、結論を出した。
「私、ワールドに転送されたんだ。で、ここはいわゆる【始まりの国】だね。うん。」
他のRPGゲームにあったような、なんか最初の装備やらなんやらを揃えるための、二次チュートリアル地点みたいな国だよね。
私は一人にっこりと笑い、辺りをきょろきょろを見渡す。
そう言えば、翔達は?
昨日部屋に帰る前に、「チュートリアル終わったら、転送された場所でじっとしてろ。」ってあやつに言われたんだよね。
噴水のふちに座ると、私はやることもなく足をぶらぶらとさせる。
だけど、ふいに私は思った。
…………………私のステータス、見てみよ。
正直、私はこういう類のゲームは好きだから、ちょっといじっていれば大体操作は分かる。
そうして、私は目の前の画面をスススーっと動かして、約一分後にはステータス情報を発見していた。
◇ ◇ ◇
ヒマリ Lv1
種族 ガブリエル 水精霊
職業 精霊術師
属性 光・水
HP 150
MP 100
ATK 300
DEF 50
INT 180
DEX 50
AGL 70
SP 100
称号 逆転
スキル 光の神の加護
備考 水操作、破……………
◇ ◇ ◇
そこまで見て、私はステータス情報を即刻閉じた。
………………………数個ほど、ツッコませてもらってもいいかな?
まず一つ目。
…………………なんか、激レア種族が二つとも当たってない?
ガブリエルが天使の激レア種族なのは、チュートリアルの時に聞いたよ?でも、【水精霊】も並行してもらえるとか聞いてないよ!
二つ目。
なんか、ATK高くない?!
いや、なんかなんとなく分かるよ?分かるけども…………「300」は無いよ!
三つ目。
DEFひくっ!
反動?反動なの?
私、攻撃が一回でも当たったら即死(につながる)じゃない?!
四つ目。
………………………備考の、"あれ"はなんなんですか?
四つ目まで来て、私の怒りが小爆発した。
すると、
ピロリン♪
特殊スキル 殺気を習得しました
………………………
やめて。
うん。
切実に願う。
やめて。
私が半泣き状態になっていたその時だった。
「キャアア!【幻想騎士団】様達よ!」
という、女性の悲鳴が私の耳に届いたのだ。
………………………【幻想騎士団】?
なにその中二ネーム。
そう思いつつ、私は画面から目を上げて、叫び声の上がった方向を見る。
そして、私は絶句した。
なぜかって?
だって、見知ったあの7人がいたんだもん。
「シノ様よ!龍王子様はいつみてもかっこいいわねっ。」
「まあ!リョウ様だわ!あれだけイケメンなら、怖くても好きッ!」
「ナイト様もいらっしゃる!氷騎士様ぁー!」
「きゃあ!ヒナタ様ぁ!笑ってぇ!」
「エン様がいらっしゃるわ!エン様ぁ!」
「あら、ミネ様よ!後でデートしてっ!!」
「誰かしらあの方………でも、すごくかっこいいわぁ!」
私はついにあんぐりと口を開けた。
…………………………………ごめん。また数点ツッコませて。
はい。
じゃあ言うね。
シノ=翔
リョウ=昼田先輩
ナイト=氷沢先輩
ヒナタ=蓮くん
エン=園崎先輩
ミネ=湊
正体不明の男子=水樹くん
なに?
うちの生徒会すごすぎじゃないですか?
超やばし。
私は呆然としながら、大きな大きなため息をついた。
「やっほー!ひまりん。」
「ね、湊。一応私は【ひより】って読むんだけど。」
「同じだよー!それに、こっちの世界では【ヒマリ】なんでしょ?」
は?
私は、たらしないとこの発した言葉にピクリと反応する。
すると、横から幼馴染が口を出した。
「設定前なら、ステータスは、他のプレイヤーでも閲覧可能。」
「うそ!!」
「………………………ヒマリちゃん。このステータスなに?」
私が驚いて絶叫していると、突然水樹くんのひんやりとした声が響いてきた。
それは私が聞きたいよーーー!
と泣き叫ぶ私。
そこに追い打ちをかけたのが、ゲーマー先輩でした。
「日葵さん………………………数点ツッコんでもいい?」
「氷沢先輩、もうわかってるのでやめてください…………………」
さすがに半泣き状態の私に、氷沢先輩は勝てなかったようだ。
「ごめん……………」とつぶやいてから、口をつぐんだ。
が、それは束の間の休息だった。
「…………………………望月、少し説明しろ。」
………………………………………
終わった。
絶対的魔王の逆鱗に触れたかもしれない………………………原因不明で。
ステータス表示で分からなかった部分がある方のための解説欄です。
第一回
ATK・・・攻撃力
DEF・・・防御力
INT・・・知力
DEX・・・器用さ
AGL・・・俊敏性
HP・・・・体力
MP・・・・技を出すときに使う力
SP・・・・スキル発動に使う力




