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『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
MMO本格化!惑星ファースト編

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ワイズと初めての錬金術

ゲームアナウンス『』

アイテム名〖〗

スキル名⦅⦆

職業【】


 とりあえず知りたい情報はわかったから街の探索を続けるためにヒミコ達を探そう。図書館内を探しているとまずヒミコを見つけた。ヒミコがいた場所は裁縫や編み物の本を置いている棚だ。


「ヒミコ、そろそろ行くよ」

「うん」

「何を読んでたの?」

「いろんな服の作り方や小道具の作り方が載ってる本だよ。これでいろいろ作れそう」


 アップデート前にヒミコは戦闘系のスキルだけではなく⦅裁縫⦆などの生産系のスキルも覚えていた。⦅裁縫⦆は僕も取っていないから、ボタンのつけ方や簡単な糸の縫い方しか教えられなくて困っていたんだけど、これでいろいろ作れそう。


 次にシズクを見つけた。シズクは料理の本を置いている棚にいた。まあ、これは予想ができた。シズクもアップデート前に⦅料理⦆のスキルを覚えていたから。


「シズク、そろそろ出ようか?」

「はい」

「参考になる本はあった?」

「はい、いろいろ勉強になりました」


 最後はヒビキ。ヒビキは武器、便利な道具の棚にいた。


「ヒビキ、そろそろ行こうか?」

「イエス、マスター」

「何か面白そうな本はあった?」

「イエス、様々な道具や武器の作り方が分かりました。⦅機械工房⦆での新しいアイテムのインスピレーションがわきました」 


 3人を見つけた僕は街の探索を続け、あるオブジェクトの前で立ち止まる。ここはマイラさんからもらった錬金術師の本に載っていた場所で、この街にある唯一の錬金術で作られたアイテム『未開の箱』。本では〖黄金の錬金術師〗ザビア・サンジェルマンが作った最後の作品とされているがどのような目的で作られたかはわからないらしい。


 しかし何かはあるんだろう。だって発見アイコンが出てる。とりあえず『未開の箱』の周りを歩いてみたが特に何かが起こるわけではなかった。最後に『未開の箱』に触ってみると


『錬金術師を確認。ザビアの間に強制転移します』


 突然全身が光に包まれる。これは転移の光!転移させられた場所は中央に一つの玉が浮かぶ石造りの部屋だった。


「お兄ちゃん、ここはどこ?」

「うーん、わからん。多分さっきの箱は錬金術師に反応してこの場所に移動させる転移装置みたい」


さっきの状況、アナウンスを考えたらおそらくそうだろう。僕達が周囲を警戒しているとどこからか声が聞こえる。


『新しい錬金術師よ。中央の球体に触れてみて。そうすれば・・・』


そこで声は途切れる。謎の声に従い中央の球体に触れてみると


『錬金術師の素質を確認。休眠状態より回復中・・・残り???秒』

『このメッセージが流れてるということは錬金術が必要になり新しい錬金術師が生まれたってことね。じゃあいろいろ説明しなくちゃ。まず私の名はザビア・サンジェルマン、この街の錬金術師だったわ。おそらく今はあなた以外は錬金術がいなくなっているでしょ?

 それはね錬金術があまりにも強力だったからよ。開拓当時は便利だったけど開拓が安定してくると錬金術で生み出されたアイテムが強力すぎて争いの種になったの。だから私達一部の錬金術師は暴れている錬金術師を倒し、技術、知識を封印し新しい錬金術師が生まれないようにしたの。

 そして未来に錬金術が必要になったらだれかに錬金術を与えて、私達古代の錬金術の知識を授けようとこの施設を作ったわ。

 この球体は当時の錬金術の集大成:ホムンクルスのコアよ。でも当時の私達はコアしか作れなかったの。だから後は任せたわよ』

『1、0、休眠状態解除、うーん、よく寝た・・・あなたが新しい錬金術師?・・・ふーん、才能は有りそうね。いいわ認めてあげる。私はワイズ、このホムンクルスのコアに宿る意識よ。これからビシバシ鍛えてあげるわ』


 突然ホムンクルスのコアは浮かび上がり僕の腕に腕輪として装備された。


『⦅???の錬金術⦆が⦅復活の錬金術師⦆に変化した』

『ジョブクエスト:錬金術の軌跡1が発生しました』


----------------------

錬金術の軌跡1

種類:ジョブクエスト

期限:なし

報酬:なし

ワイズの声に従い、錬金術を極めよう

----------------------


(ふーん、なるほど。あなた星渡人なのね。これからよろしく)


うお、なんだこの声!


(なんだとは失礼ね。私はワイズよ。周りには迷惑にならないようにあなただけにわかるように話してあげてるのよ。感謝しなさい)


この腕輪は付喪神みたいに何かが憑依しているのか?


(この腕輪自身が私なのよ。とりあえず続きは『AI』に帰ってからね)


『称号:復活の錬金術師を獲得』

『称号;ワイズの弟子を獲得』


え?まって?どうやって戻るの?するとまた体が光り『未知の箱』の前に転移していた。とりあえず残りの街の探索は明日に回して今日は『AI』に帰ろうかな。



そして『AI』に戻るとワイズはしゃべりだした。


「ここが『AI』ね。いいとこじゃない。自分だけの島なんて錬金術の研究がはかどるわね」

「え、誰?」

「そういや説明してなかったな。今の声はこの腕輪のホムンクルスの人格であるワイズが話してるんだ」

「これからよろしくね、ヒミコ、シズク、ヒビキ」


 ヒミコ達はワイズに挨拶した後、それぞれすることがあるらしく散っていった。僕はとりあえず商業ギルドで買ったいくつかの種を植えるべく畑を耕していた。それを見ていたワイズは


「へえ、きちんと薬草も植えてるのね。でも使ってる土がだめね。これじゃ良い作物は作れないわよ」

「え?わかるの?農業の事?」

「当たり前じゃない。農業だって錬金術の範囲よ。丁度いいわ。ちょっと小屋に戻りなさい。錬金術の基礎について教えてあげる」


 僕は畑を耕すのを途中でやめ、ワイズの言う通り小屋へ戻る。


「まず最初に本格的な錬金術を始めるには専用の施設が必要よ。今は無いから施設が無くてもできる簡単なことからしてみましょう。まずはいくつかの作物を手にもって⦅錬金術⦆の⦅成分開放⦆をしてみなさい」


 ワイズの言う通りにキャベツを手に持ち⦅成分開放⦆を唱えてみる。するといくつかのMPを消費してキャベツが消えてなくなり土色と灰色の球体が目の前に浮かぶ。


「それが『成分』よ。錬金術では主にその成分を使って様々な物を作るの。ただ注意なさい。成分によっては錬金術の腕が悪かったり、丁寧に扱わなかったりしたら爆発したり、ダメージを受けたりするわ。昔はそのせいで一つの大陸が無くなりかけたんだから」


え!マジ!大丈夫なの?


「安心しなさい。その成分は大丈夫よ。まずきれいに取りだせた土色の成分は栄養ね。灰色の方はあなたの錬金術のレベルが低いからきれいに採りだせなかった余分な成分の塊よ。今のところ成分だけでは何もできないわ。そこで次に⦅抽出⦆⦅合成⦆よ。

 今の成分では不安定で数分経つと消滅するわ。そこで安定化させるために魔力を注いで固定化させるの。これが⦅抽出⦆よ。ただし成分一つ一つごとに込めるべき魔力は変わってくるの。それに多すぎたり少なすぎたりすると成分は安定化しないわ。本来なら⦅魔力制御⦆も必要になったけどあなたはすでに持っていたものね。獲得する手間が省けたわ。さあやってみて」

 

 色素が薄い茶色の成分に向けて魔力を注いでみる。そして注いだ魔力が一定の魔力量に達すると不安定だった茶色の成分が安定し球体に変わった。


「いい感じよ、初めてなのにやるじゃない。次に⦅合成⦆よ。これは成分とアイテムを組み合わせて成分の効果がついたアイテムを作ることができるの。ただ何でもできるわけではないわ。成分の強さ、性質、組み合わせるアイテムの性質、効果、ランクなどで組み合わせは変わっていくの。これを見極めるのが優秀な錬金術師よ。さあ今回組み合わせるのは土よ。やってみて」


 土を木のボウルに持ってきて⦅合成⦆と唱える。すると先ほどの茶色の成分が土地の中に溶け込んでいく。しかしある程度まで溶け込んでいくと何か反発しているような感じがしてきた。


「さらに魔力を込めるのよ。このままじゃ分離しちゃうわ」


 ワイズの指示通りさらにMPを込めていく。すると反発する感じがなくなった。しかしまだ土には余裕がありそうだ。


「最初の合成は成功したわね。どんな感じ?」

「なんかまだこの土には余裕がありそう」


 僕のその言葉を聞いたワイズは球体を点滅させながら嬉しそうに


「本当に才能があるわね。ケンの言う通り、この土にはまだ余裕があるわ。この余裕をどれだけなくし、かつアイテムを壊さないギリギリのラインを攻めるのが優秀な錬金術師よ。さあもう一度別の作物から⦅成分開放⦆⦅抽出⦆⦅合成⦆を繰り返すのよ」


 この作業を繰り返したのち、何となくそろそろ成分を入れるのが限界な気がして止める。


「できた」



----------------------

栄養土(錬金製)

ランク1

品質:低級

解説:錬金術で作られた栄養土。大量の栄養分が込められている

----------------------


「後はそれを畑にまいて耕してみなさい。作物ができた時に効果がはっきりとわかるはずだから」


 作った栄養土を畑にまいていくつかの種を植えて今日は終わった。


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