コロシアム②本戦開始!サイフォンVS紅葉
今日は各チームダンジョン作成を止め、(ダンジョン作成ルームの)休憩室の大型ディスプレイに集まった。今からバトルコロシアムの本選が始まるからだ。本選出場者は予選レート上位64名、今日(現実で)はベスト4まで決まり、明日(現実)準決勝・決勝戦が行われる。
『みなさん、こんにちは。実況席の白崎カノンです。今回は解説役として『WMMP』の開発部長の原田さんを呼んでおります』
『みなさん、こんにちは。開発部門・部長の原田です。皆さんの試合を観戦して今後のゲームのアイデアに使えないかと期待しています』
『原田さん、ありがとうございます。では早速第一試合から始めましょう。腰には魔導書、片手に箒を持ったギルド『魔法協会』所属【魔術師】のサイフォン。もう一方からは緑の短パンに、黄色いシャツを着るギルド『白炎』所属【疾風迅雷の魔拳士】紅葉』
『サイフォン選手の職業は【魔法使い】の上位職の一つ【魔術師】ですね。他の【魔法使い】系の上位職に比べて属性特化ではありませんが様々な魔法を使いたいプレイヤーにはお勧めの職業です』
『箒を持っているということは最近はやりの空飛ぶ魔法使いスタイルですね。これは【格闘家】系の職業である紅葉選手、若干不利かもしれません』
『対して、紅葉選手の職業【疾風迅雷の魔拳士】はユニーク職の一種で、『上級ランダムスキルロール』のみで手に入る⦅風の魔拳⦆と⦅雷の魔拳⦆を入手することで就くことができます』
『魔拳とはどんなスキルなんですか?』
『魔拳は属性ダメージが追加された拳を使った攻撃スキルですね。⦅風の魔拳⦆なら風属性、⦅雷の魔拳⦆なら雷属性という感じですね』
『だとすると空中の敵に攻撃を当てるのは難しそうですね』
カノンさんと原田さんが解説を始めるなか、対戦者の二人が話し始める。
「紅葉さん、降参するなら今ですよ?」
「戦ってないのにもう勝利宣言?早すぎじゃない?」
「残念ながら僕はこの戦法で近接職に負けたことがありません。紅葉さんも何もできずに負けますよ」
「じゃあ、今日初めて負けるのね」
『二人とも戦意バチバチですね。それでは両者定位置まで戻ってください・・・それでは一回戦開始』
カノンさんの合図でサイフォンは螺旋を描きながら空中に上がる。その間紅葉は腕を組みながら様子を見るサイフォンは飛行限界高度まで上がり魔導書を広げ詠唱を始める。そして
『あれは中級雷魔法⦅スパークフィスト⦆です。巨大な雷の拳が紅葉を襲います。これは絶体絶命』
サイフォンが放った魔法で作られた雷の拳が地面を砕き土煙を上げます。土煙が晴れるとそこには紅葉の影一つも無かった。
『これは決まりましたね。紅葉選手の跡形もありません』
『いや、まだですね』
『え』
バリバリバリ
サイフォンの背後から何かがはじける音が聞こえる。その音を頼りにサイフォンが後ろを向くと雷を纏った拳を振りかぶる紅葉がいた。
「⦅雷魔拳:放電雷加⦆」
『紅葉選手のスキルが直撃した~~~。一体これはどういうことですか原田さん?』
『これは紅葉選手⦅立体駆動⦆を持ってますね。その効果で空中を自由に動けるようになってますね』
サイフォンは空中で姿勢を整えるが、紅葉が追撃を仕掛けようと空中を駆けて近づいていく。サイフォンは逃げようと箒を操作するが
『サイフォン選手逃げようとしますが紅葉選手に追いつかれて攻撃を受けています』
『これは⦅飛行⦆と⦅立体駆動⦆のスキルの差ですね。⦅飛行⦆はMPが続く限り空中に浮かぶことができます。【魔法使い】職なら魔法を使っても1時間は余裕で浮いて入れますね。しかし移動速度は遅いです。反対に⦅立体駆動⦆ですが一定時間様々な場所を足場にできます。時間制限は⦅飛行⦆よりは短いですが地面と同じスピードで動けるます』
『なるほど。いわば短距離走と長距離走の違いですね。コロシアムの様な限定的なフィールドでは瞬発力のある⦅立体駆動⦆の方が有利だったんですね』
『まあ⦅立体駆動⦆の元となる⦅空歩⦆ですが『上級ランダムスクロール』のみでとれるレアなスキルですから持ってるプレイヤーは少ないですね』
それからサイフォンもどうにか魔法で反撃しようとしたが紅葉につぶされてどんどんHPが削られていき
『決まりました!最後は紅葉選手の⦅風魔拳:木枯らし⦆でサイフォン選手のHPが全損。第一回戦は紅葉選手の勝利です』
皆さんのおかげでVR部門四半期ランキングに乗りました。誤字や矛盾点も多いですがアイデアはまだまだ尽きないのでこのまま修正しつつ頑張っていきたいと思います




