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【1000万PV突破】『Wonderful Mystery Marvel Planet』  作者: アマテン
MMO本格化!惑星ファースト編

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兄ちゃんが分かれてから(ナツ視点)

 兄ちゃん、戻っちゃった。まあ、私たちが最初に頼んだんだけどね。だってこのままじゃ、おんぶにだっこだもんね。早く兄ちゃんに追いつかなくっちゃ。


「じゃ、早速洞窟に行きましょうか?ケン君の話じゃ鉄装備で挑んだって言ってたけど職業+3人での補正もあるから行けるんじゃないかしら?」

「うん、私もそう思う」

「じゃあ、へスト姉お願い!」


 へスト姉は光魔法の⦅ライト⦆で光の球体を生み出して、洞窟内を照らしてくれた。さっきまで真っ暗だったのに一気に視界良好。へスト姉の⦅ライト⦆を頼りに洞窟内を進むと


「ポン」


 大きな狸が現れた。結構かわいい。あれ、よく見るとお腹が岩みたい。


「皆、あれは『岩狸』っていうモンスターよ。気を付けて」

 

 すぐに【鑑定】していたへスト姉が私達に警戒するように伝えてきた。私はすぐに『鉄の剣』を取り出して【鑑定】してみると


---------------------

岩狸

ランク1

カテゴリー:【獣】

解説:岩を食べ続け、お腹が硬質化し岩に変わった狸。お腹プレスに気を付けて

---------------------


 お腹プレスって何?と思っていると岩狸はいきなり私たちの頭上に飛び上がりお腹を張り落下してくる。


「危ない!」


 私たちはいっせいにその場から離れると


ドーン


 さっきまでいた場所に岩狸が落下してきてすごい衝撃音が響く。攻撃をしてきた岩狸だが地面に埋まり動けなくなっている。今がチャンス!


「⦅ダブルスラッシュ⦆」


 動けない岩狸にスキルが当たり、ダメージエフェクトが生じる。更に⦅スラッシュ⦆の追撃を当てると


「ナツ後ろに下がって⦅バブルショット⦆」


 ウィン姉の指示で後ろに下がると、ウィン姉がすでに唱えていた⦅バブルショット⦆が岩狸に直撃する。しかしまだ岩狸は倒れない。地面から抜け出した岩狸は再び高く飛び上がるが今度は口から石を発射してくる。


 お腹プレスだと思っていた私は岩狸が飛んだ瞬間急いで横に跳んでしまっていて動けない。だってお腹を張っている時こちらが見えていなかったはずだから、飛び上がった瞬間にこちらの場所を把握しているはずだと思ったんだもん。


「きゃあぁぁぁ」


 なんかチクチクする。だけどHPは半分ぐらい減っちゃった。でもすかさず


「⦅ヒール⦆」


 すぐにへスト姉の回復魔法⦅ヒール⦆でHPは完全回復。さすがへスト姉、ナイスタイミング。私はすぐに岩狸に近づき⦅ダブルスラッシュ⦆を放つ。すると


「ポ―――ン」


 岩狸は消滅した。うん、いい感じ。


「ナツちゃん、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ。ナイス回復、へスト姉!」


 私たちはステータスを確認した後、さらに洞窟を進む。すると洞窟の通路に扉を発見した。


「これはケンの言っていた扉じゃないよね?」

「うん、大きな扉って言ってたはず」

 

 そう、兄ちゃんは自分の島に戻る前にボスの前には大きな扉があるって言ってたけど、この扉は街にある一人用の普通の扉だもんね。扉を開けてみると中には大きなかまど?や鍛冶台みたいな物が置いてあった。全員で詳しく見てみると、どうやらここでは自動的に鉄鉱石から鉄のインゴットを作り、鉄製の武器をつくりだすみたい。まあ、街で買えるから今更感はすごいけど。


 私たちは部屋を後にして洞窟内を進んでいく。すると今度こそ目の前に巨大な扉が現れた。これが兄ちゃんが言っていたボス戦の目印だ、絶対!とりあえず全員HP,MPを回復させる。事前に兄ちゃんに前衛である私は低級回復ポーション4、低級マナポーション2本、後衛であるウィン姉、へスト姉は低級回復ポーション2、低級マナポーション4本もらった。このポーションは兄ちゃんの錬金術で作った特別製で効果は街で売っているのより高いらしい。

 

 扉をくぐると中は大きな広場だった。広場の中央に進んでみても何も出なくて、どういうことと考えていると


「皆、上!」


 上を向いたウィン姉が指をさしながら叫ぶ。私も上を向いてみるとそこには巨大な蜘蛛が張り付いていた。うわー、激闘の予感


 私はログアウトするとすぐに兄ちゃんの部屋に向かい机に座っている兄ちゃんに詰め寄る。


「お帰り、立夏」

「何、あの蜘蛛!途中で見た猪よりでかいじゃん。糸も毒もうっとうしいんだけど」

「負けちゃった?」

「どうにか勝ったよ。蜘蛛の糸は美冬姉が火の魔法で燃やして、毒は智秋姉が回復してくれたから。で私が蜘蛛に攻撃を繰り返して倒したの。まあ、殻が破れて動きが速くなった時は危なかったけど」

「よかったじゃん。それなら今度は装備の新調が出来そうかな。あの蜘蛛の素材は良い剣の材料になるみたいだから」

「ああ、そういえば一つだけ触れたら毒になる素材があったんだけど」

「ああ、あれね。【毒無効】か特殊なスキルが無いと無理みたい」


 私はいくつか兄ちゃんとゲームの話をした後、兄ちゃんの部屋を出ていくときに


「ああ、明日みんなで買い物に行くから付きあってね?」


そう言うと兄ちゃんは驚いた顔で


「どういう事、立夏?」


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