一話 〜転生三女は夢を見ない〜
「なに......これ?」
目の前に現れたのは、よくゲームで目にするメッセージウィンドウだった。
継承スキルを選択してください
├ 炎熱 [父:ガーウィン・ヴィア・アルデン]
|
└ ────────────────
合成可能な組み合わせ: なし
このテキストの意味を、エレインはすぐに理解した。
なんなのこの能力......。
冗談よね......?
ふざけないでよ......。
これが私の......。
ふざけるな......。
......ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな ふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるな ふざけるなふざけるなふざけるな
ふざけるな!!!!!!!
大聖堂の天井は、見上げると首が痛くなる高さにある。
柱は一抱えでは回らない太さで、最上部には、金色の植物をモチーフにした装飾が施されている。
私の履いている古く汚れた靴の底が、磨き抜かれた床の上にかすかな音を鳴らす。
神聖な大聖堂を汚してしまったかのような、奇妙な罪悪感を覚えた。
燭台の炎が床を反射し、水面の上に居るかのような幻想的な光景が、本来は広がっているのだろう。
今、その光景は見る事は出来ない。
ヴェルシア王国、王都大聖堂。
この中には、鑑定を待つ十五歳の男女三百人が居る。そして、その三倍は居るだろう、同行する保護者と、優れた能力が鑑定された者を狙うスカウトマンでひしめき合っていた。
貴族の子は、十五の年にここへ来る。
庶民の子は、王立血統記録院の登記堂へ行く。
国費で行われ、義務であり、拒否も回避もできない。
今から行われる儀式は、【鑑定の儀】と呼ばれ、自身の持っている神賢を鑑定し、国に登録され管理される。
神官が唱えているのは祝詞ではなく名簿だ。
「___次。オルグレン男爵家、次女、マルタ。」
少女が前へ出て水晶球に触れる。
台の脇に立つ書記官が、触れたのを確認して筆を構える。
「マルタ・ヴィア・オルグレン《目利き》」
「凄いぞマルタ!!商人になれるぞ!!!」
書記官の筆が走り、帳面に書き終わるのを確認すると、次の名前が読まれる。
千人以上の人が居るにも関わらず、名前と神賢が読み上げられる時は、驚くほど静かだった。
読み上げられる神賢が優秀であればあるほど、歓声は大きくなり、我先にと駆けつけるスカウトマンの数も変わる。
国が国民を管理し、大人が争先恐後に動く。
この壮麗な建物は、祝福のためにあるのではない。
そして、私は最後列に座っていた。
席次は家格順で、ダグラス辺境伯家は最後列の、通路に近い端だ。
三代前は違ったと父は言っている。
私は三代前を知らないが、今の父の代は馬車が一台しかなく、家令が七年前から給金を減らされていることだけは知っていた。
前の方の席で、小さな歓声が上がった。
「ダレン・ヴィア・ハースト《剛力》」
上位ではない。だが確実に使い道がある。
軍でも、領地経営でも売れる。あの子は今日、値段が上がった。
【値段が上がる】という言い方を、私は自分の中で何度も使う。品がないと思う。けれど正確だとも思う。
私には、三十二年分の別の記憶がある。
この記憶を思い出したのは、エレインが十一歳の時だ。日本という国で産婦人科医をしており、大学病院で出生前診断と遺伝相談の外来を担当していた。
三十代前半の夫婦が並んで座り、机の上には検査結果の紙が一枚ある。
私はその紙の意味を説明し、確率を説明する。
この検査で分かることと、分からないことを説明する。そして最後に、必ず同じことを言う。
__どちらを選んでも、間違いではありません。
何十、何百回言ったか分からない。
言うたびに、自分が何も背負っていないことを自覚した。私は選ばない。選ぶのは彼らである。
私は正面に座って、その検査結果がどのような結果であったとしても、正確な情報を渡して、彼らが選び終わるまで黙っている。それが仕事だった。
【選ばない】ということに、私は職業人生を全部使った。
人の子の生き死にを、能力や見込みや将来性で仕分ける言葉を、私は一つも持たないように訓練された。
持てば楽になる場面が何度もあった。
しかし、持たなかった。それだけが、あの仕事の背骨なのだと自分に言い聞かせた。
そして、そんな私は三十二歳で死んでしまう。
いや、おそらく死んだであろう。
三十六時間勤務の明けだった。
駅のホームで立っていて、電車が来る音を聞いた記憶がある。しかし、その後の記憶はない。
おそらく、電車に轢かれて死んだのだろう。
人の身体のことばかり優先して、自分の身体を使い潰した。医者としては、最も間抜けな死に方だ。
____________
「エレイン・ヴィア・ダグラス、前へ。」
遂に、名を呼ばれる。
立ち上がると、椅子が石の床を擦って思ったより大きな音を立てた。数人がこちらを見る。
私は最後尾のため、すでに鑑定の儀を終えた者、目当ての神賢を見つけた者はすでに外に出ている。
中央の通路を歩く。
家族は、誰も私を期待していない。
父は、既に私から目を逸らしていた。
私には二人の姉がいる。
一人は、二十歳の長姉ヴェロニカ《風刃》
もう一人は、十七歳の次姉ミレーナ《癒し手》
どちらも上位の神賢を持つ、優秀な姉たちだ。
その姉達のときには、母と父は歓声を上げ、父は立ち上がりさえしていたのを覚えている。
私の番では、父は座ったまま、膝の上の手袋を見ていた。
水晶球に触れる。
ひやりと冷たい。
水晶は、光らなかった。
ただただ、水晶に触れた手のひらが冷たいだけだった。
「......エレイン・ヴィア・ダグラス《零》」
書記官の筆が動く音がした。
微かなざわめきが聞こえた。
「...お気の毒に。」
どこからか聞こえた哀れみの声。
この儀式で何かが、新たに判明したわけではない。
私が《零》であることは、何年も前から屋敷の全員が知っていた。使用人も、衛兵も、厨房の料理人も。
ただ、公式ではなかっただけであった。
___そして今日、公式になり国が周知した。
三歳の春に兆しがない子は、この国では事実上《零》と見なされる。
教会はこう説く。
___三つの春を数えて兆しなき子は、神が名を与えなかった子である。
医学的な根拠など無い。
この世界は、日本ほど医学は発達もしていない。
おそらく、《治癒》スキルというものがあるからだろう。
《治癒》スキルは、傷の治りを早くするスキルだ。
そう、早くするだけなのだ。流れた血は、体内に戻りはしない。ましてや、病気を治せたりもしない。
それでも、治癒スキルを重宝するこの世界は、医学の発達を遅らせる要因になっていると私は考える。
私は根拠のない言説を職業的に憎むように育った人間だが、ここではその訓練が何の役にも立たない。
千年疑われていないものを疑うには、疑うための言葉がいる。この国には、その言葉がないし、証明する為の材料を用意する器具も機械も無い。
確率、対照群、交絡因子。
私が使っていたこの道具は、この世界の誰にも通じない。
通じないまま、私はこれを使って考え続けている。
職業病だろう。
たとえば今日、私は数えていた。
最後列の端に座って、読み上げられる名前とスキル名を、一つ残らず頭に入れていた。
朝の一人目から、私の前に居た一人まで。
覚えるのは難しくない。
前の人生で、私は一日に何十人もの患者の名と経過を持ち歩いていた。
退屈だったから、というのもある。
そのうち、水晶球が光らなかった者が___
六人だった。
私を含めて、六人。
およそ五十人に一人。
元々、この世界で噂されている数字と一致する。一致してしまった。
__だが、これは何も意味しない。
三百人という数は、確率を確かめるにはあまりに少ない。もう一度別の年に数えれば、三人かもしれないし、十人かもしれない。
そのくらいの幅で、平気で動く数だ。
私は自分の観察に、何の重みも置けない。
置けないと分かっていて、それでも数えた。
他に、確かめる方法がないからだ。
私の家、ダグラス家は没落しかけた際、書庫の本を含む、売れるものは全部売った。
蔵書はその筆頭だった。
医学書も、年代記も、他家の系譜も、王国の地誌も、まとめて王都の商人が荷車で持っていった。
残ったのは、誰も買わないものだけだ。
うちの領地の出納帳、小作の名簿、三代前の家令が几帳面に付けていた、家の中の記録。
だから私が読めるのは、ダグラス家一軒の帳面だけである。この一軒では、何も分からない。
この国では、子が親から力を受け継ぐ道筋は、五つあると言われている。
一つ 父の力をそのまま継ぐ。
二つ 母の力をそのまま継ぐ。
三つ 父と母の力が合わさった、別の一つの力になる。
四つ 何も継がない。"零"
五つ ごく稀に、祖父母を含む先祖の誰かの力が継がれる。あるいは、それが父母の力と混ざる。
子供の神賢が何になるのか。
それは、誰にもわからない。
しかし、この世界の絶対ルールがある。
それは、一人一能力。
二つ以上の能力を持つものは、この世にはいない。
教会は"神が選ぶ"と説く。
実際、それ以上の説明を誰も持っていない。
《零》とは、神賢を持たぬ者という意味だ。
私は、一人一能力にもなれなかった。
なぜそうなるのかを考えても、考えるための材料が、この国のどこにもない。
なぜそうなったのかも、考える必要もないのではないかと私は思う。だってそうでしょう。
例え、それを突き止めたとして、私が《零》であることは変わらない。与えられたこの身体を、一生使うしかないのだから。
私の三歳の春を、私は覚えている。
母は私を庭に連れ出して、いろいろなことを試した。冷たい水に手を入れさせた。
蝋燭の炎に近づけた。
転んで膝を切ったとき、母は私の血をしばらく見ていた。
いつまで経っても、塞がりはしない。
私は痛くて泣いていた。
血が流れている、手当も消毒も、傷口を洗うことすらしてくれないし、させてくれない。
ただ、ずっと眺めていた。
五歳のときもまだ試していた。
十歳を迎えた時、もう母は私を試さなくなっていた。
母は私を憎まなかったし、虐げもしなかった。
ただ、話しかけなくなった。
目が合うと少し困った顔をして、それから別のことを思い出したように立ち去る。
それが何百回もあると、人は自分が壁と同じ種類のものだと理解するようになる。
悪意より...ずっと効いた。
父が私から目を逸らした理由を、私は知っている。
この十五年間、父は私を売ろうとしてきた。
兆候のない娘でも、儀を受ける前なら「兆しが遅いだけだ」と言い張れるから。
確定していないから、縁談の席で完全には否定されないこともある。曖昧なうちに契約を結んでしまえば、こちらの勝ちだ。
"遅咲き"という言葉は、親の希望ではなく、売り文句で使われる。
なぜ、それが通じるか。
それは、普通に生活していれば気づかないスキルもあるからだ。
例えば、歌の神賢。
歌を歌えば、聴いた者の能力の向上、もしくはその逆。
農作物の成長スピードを早めたり、元気にする神賢もそうだ。農民でなければ気づけない。
仮に、病気を治す神賢があったとしても、病人が居なければ、そしてその病人に神賢を使おうとしなければ気づく事は出来ない。
だが、没落しかけた辺境伯家の、兆候のない三女に、買い手はつかなかった。
相手方の使者が席を立ちながら言った言葉を、私は扉の外で聞いていた。
その時は、十三歳だったと思う。
「__遅咲きというのは、咲いた者だけが名乗るものです。」
丁寧な声で、私は否定される。
侮辱するつもりすらない、事務的な声で。
彼は正しいことを言っただけで、その正しさに何の感情も込めていなかった。
父にとって今日は、娘の不幸が確定した日ではない。十五年抱えた在庫が、不良品として登記された日なのだ。
もちろん、十五歳の鑑定の儀よりも早くに鑑定することは出来る。
___国と、教会に莫大な金を払えば...。
それでも、三歳の時点で兆候が見られなかった子を持つ、多くの貴族はそれをやる。
そして、その子が《零》だと分かった翌日には、【病死】として記録される......。
まだ社交界に顔を出していない。
最もギリギリで、跡が残らない時期である。
___誰もそれを語らない。
三代前の家令の帳面に、妙な記述がいくつかある。
この家に嫁いだ娘が産んだ子、生まれた年と、死んだ年が書いてある。
家令は律儀な男で、葬儀にかかった費用まで書き残していた。
三歳から四歳で死んだ子が多い。
乳飲み子の死は、どこにでもある。
だが三歳から四歳は、本来なら死が減る年齢だ。
歩けるようになり、離乳が終わり、最初の何度かの熱を越えている。
死亡率が減るべきところで、増えている。
___もっとも、この帳面で数えられたのは、百年分でたったの十一件だ。
たった十一件では、なんとも言えない。
言えないと分かっていても、私はそれを数えた。
医者だった女が、それを見なかったことにはできなかった。
では、なぜ私は死ななかったのか?
それは、このダグラス家が没落しかけた貴族であることが大きな理由になる。
先ほどの、国と教会に莫大な金を払えば___
ダグラス辺境伯家に、その金を払える余裕はない。
そして、___私が三女だったからだ。
姉が二人いて、両方が兆候を見せた。
この時点で、ダグラス家の家督は既に充分埋まっている。もし、私が長女に生まれていたら。
もし、家督を継ぐべき立場だったなら。
その時は、例え金が無かったとしても、借金をしてでも、私をこの世から抹殺させていただろう。
つまり、私のような何かしらの理由がある者が、兆候が現れないにも関わらず生きている。
その生きている人間が、鑑定の議を受けている。
つまり、今年鑑定の儀を受けるはずだった《零》は、もっともっと多いはずなのだ。
「なんなのよ...この腐った世界は...。」
転生した直後は、本当に嬉しかった。
学生の頃に読んだ、たくさんの恋愛小説。
あの世界に行けたらと何度も夢に見た。
ついに、私はその世界のどれか一つに来れたんだと胸が高鳴った。
しかし、私にはこの世界をどうにかする力など、授かりはしなかった。前世で培われた才能や技術を活かして、開拓していく知性も持ち合わせては居ない。
主人公にも、モブにもなれない。
本当につまらない人間として、この世界で生を受けた。
____________
スキルの兆候がない私は『いないもの』として扱われた。貴族としての教育は与えられず、家庭教師も付かず、社交にも出されなかった。
与えられたのは、使用人としての知識だけだ。
おかげで私は、書庫に残っているものを全部読めた。残念ながら、本は売られた後である。
残っているのは、売り物にならなかった帳面だけ。
それでも全部読んだ。二周、三周したものもある。
この家の帳面を最も詳しく知っているのが誰かを、父は知らないだろう。
知ったところで、何の値もつかないが。
儀式の間を出るとき、誰も私を見なかった。
_____________
帰りの馬車を待っていた。
馬車は一台。先に母とミレーナを送り、また帰ってくる。その間、父は一度だけ口を開いた。
「……修道院の話を、当たっておく。」
「はい。」と私は答えた。答えるしかない。
それきり、屋敷に着くまで誰も何も言わなかった。
父も、同乗していた家令も。
車輪が石を噛む音だけが続いた。
修道院なら、食い扶持がかからない。
悪くない処理だと思う。
誰が父でも、たぶん同じことをするだろう。
前の人生で、私は他人の人生の分かれ道に何百回も立ち会った。そして、自分の分かれ道は、一度もなかった。
当直と外来と病棟で二十代が終わり、気づけば三十を過ぎていた。
誰かを好きになる時間がなかった、と言えば聞こえはいい。本当は、踏み出す勇気がなかっただけだ。
私は毎日、人が人と結ばれた結果を診察していた。
喜んでいる夫婦も、泣いている夫婦も、片方しか来ない夫婦も見た。
それでいて、本棚の隅にある恋愛小説を、三十二になっても読んでいた。
損得の一切ない、まっすぐな気持ちだけで誰かと結ばれる。
そんなものが私にもきっと訪れる。
私は心のどこかで信じたまま死んだ。
____________
屋敷に戻ると、使用人たちが迎えてくれた。
かつてこの屋敷には、合計で三十人以上の使用人達が居たそうなのだが、今は十名しか居ない。
「「「おかえりなさいませ、ご主人様。」」」
一列に並び、一斉にお辞儀し迎える。
統制の取れた、実に美しい一礼だ。
家令である、バルトロを筆頭に教育が行き届いている。
何も言わずに馬車から降りた父は、そのままバルトロと、執事のアルバス、家政婦長のシノと共に屋敷へと戻る。私は、その背中を見送りながら立ち尽くしていた。
「エレイン、大丈夫だった?」
心配そうに、エレアが私の顔を覗き込む。
茶髪で青眼のエレアは、私の親友のような間柄だ。
歳は私より六歳上なのだが、同い年のように遠慮なく接してくれている。
「大丈夫よ。心配かけてごめんね。わかってたことだもの。」
「そう?無理しないでね。」
従僕のアレルも声をかける。
アレルは、金髪の青眼。エレアの双子の兄だ。
「この後はどうする?部屋で休む?」
「そうするわアレル。ごめんね気を使わせて。明日は、出来なかった仕事の埋め合わせをさせてもらうわ。」
「いいよ埋め合わせなんて。本来、エレインの仕事じゃないんだから。」
「そう言ってもらえると心が楽になるわ。ありがとう。」
私が、使用人と同じ作業をするようになったのは、十歳の頃だ。
《零》であると、両親から判断され、せめてこの家の役に立てと父に言われ、シノからメイドの教育を受けた。
幼い私は、嫌になりサボる事も多々あった。
私が前世の記憶を思い出したのは、十一歳の時である。
もし、まだ幼いエレインに前世である私の記憶があれば、弱音も吐かず馬車馬のように働いていただろう。
シノや他の使用人たちは、私がサボっても何も言わなかった。
私のことを、お嬢様としても、使用人としても見てくれたのだ。
この世界では、十六歳から成人となる。
今日、鑑定の儀を受けた者達は、翌年から家督を継ぐ者、嫁ぐ者、戦場に行く者、様々だろう。
そして、《零》である私は、何者にもなれない。
この屋敷の使用人として、一生を過ごすのも、修道女として終えるのも、私は悪くないとも思っている。
屋敷の廊下を歩いていると、正面から一人のメイドが歩いて来た。腰まで届く鮮やかな緑の髪を、一本の太い三つ編みに編み込んでいる。瞳も髪と同じ緑色で、顔にはそばかすがある。
「お嬢様、今からお休みですか?」
「えぇ、鑑定の儀は思ったより長くて大変だったわ。このまま、休ませてもらうわね。」
「かしこまりました。ごゆっくりお休みくださいませ。」
「ありがとう、ネル。」




