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ラブリーファンタジー  作者: 由自不
デスゲームサーバー(仮タイトル)
7/83

7 壁殴り

オンラインゲームには熟練度稼ぎとして壁殴りってものがある。


壁殴りがシステムに組み込まれてるゲームとモンスターへの攻撃のみに反映されるゲームもある。


のんライは壁殴りがオッケーだった。

そのシステムを踏襲するラブリーファンタジーも当然壁殴りは有効なのだ。



映えある最初の壁殴りに選ばれた武器は鍬だった。


静まり返る広場


「じゃあ説明するぞ。これからやってもらう訓練にはいくつかの工程がある。


まず第一段階は単純な攻撃動作による武器補正修練と同時に持久力訓練も兼ねてる。ずっと鍬をふりつづける訳じゃないから安心してくれ。あの壁に鍬をひたすら振り下ろしてくれ。

疲れたら休憩したも良いが休憩とサボりは違う。もし手の皮がむけてが痛くなったら薬も用意してある。


深雪だけは古傷を治さないように別で軟膏薬を用意してるからそれを使ってくれ。


鍬は戦闘系技能と同時にお前達に身につけて欲しい生産系技能も鍛えてくれるとてもお得な武器の1つだ。

1時間やったら鎌に変えてもらう。更に1時間経ったら斧、釣竿、彫刻刀、筆、最後は木刀だ。壊しても構わない。とりあえず1週間はこの武器でやってもらう。来週は別の武器を用意する。それと今日は最後に寿命リンクもつけるが問題ないな?


先の話しになるが第二段階は筋肉トレーニングだ。第三段階はアクロバティックな動きを身に付けるために軽業を身につけてもらう。

第四段階は魔力、妖力、気功を習得してもらう。余裕があれば仙術もだ。但し仙術だけは無理なら無理と深刻してくれ。

第五段階では1度だけモンスター相手に実戦を経験してもらう。

最後は組手だ。


ぶっちゃけ第二段階クリア時点でトッププレイヤーにひけをとらないくらい強くなるはずだ。


但し第一段階は非常に退屈だから気合い入れてけよ」


「何故戦闘に使わない鋤で壁殴り?なんですか?」


「鋤の戦闘技能経験で基礎能力に補正が入るからだ。剣でも良いんだが特級まで目指すと生涯かけて到達しなきゃならんが初級中級程度ならそこまで苦労せずに補正がつくまでいける。鍬の初級補正は体力と筋力と器用に1ずつ中級なら3だな。

一方剣技の特級は補正が大体50位だ。「だから100種類の武器を中級にまで引き上げれば人生かけなくても補正値だけは追い付けるのさ。質問無ければ壁殴り開始。休憩はとっても良いがサボるなよ。おれはあっちで建設使ってお前達の職場と寮とか作る作業だ。なにかあったら呼んでくれ。」


「あ、1時間の合図が分かりません。」


「忘れてたなちょっと待ってろ」

地面に1本の棒を立ててシステムの時間と太陽の方向と影の角度と長さをざっくり計り線をひいた。

「今日は間に合わせだが線まで影が線に

ふれたら武器交換だ。明日はもうまともなのよういしよあ」

20人の子供達の名前は覚えてない。あの悪夢から人の顔をなかなか覚えられないのだ。

なのでリアルでは心の中でブタさんとか馬さんとか失礼な呼称で呼んでる


あ、姉ちゃん呼ぶの忘れてた。ヤッベ


「すまんちょっと俺の姉ちゃん呼んでくる。10分程離れるわ。」


フレンドコールで姉ちゃんに子供達の戦闘訓練で壁殴りやってるから訓練しに来ないか?って誘ったらすぐに来てくれた。


本当はおれも壁殴りやりたいが流石に建築進めないといけないので準備をしながら待つ。しばらくすると姉ちゃんがやってきたのだが。。。


「おい。こそこそ隠れてる奴出てこい。」

姉ちゃんの仲間がきちまったみたいだ。まだ変装薬使ってないのになんて迷惑な。。。


「あの、弟さんですか?」

「悪いが俺には近づかないでくれ。何の用だ?」

「ポーションのお礼を言いたくて。。。ごめんなさい。」

多分申し訳なさそうな顔をしてるんだろう。適切な距離がないとお互いに不幸になるだけなのだ。横柄になってしまうがな。。。

「なんでこっそり後つけてきたの!恩を仇で返すつもり?」

「ごめんなさい。。。」

「もう良いよ。お礼は受け取った。用がないなら帰ってくれないか?」

「あの。。。(調薬の)練習参加させてください。」

「悪いが人の道から外れた時に殺せない対象を直接訓練することはできない。」

「それじゃあ困るんです。。。」

「すまんが無許可で人の秘密をつけ狙う時点でマイナス印象なんだ。これ以上邪魔するなら憲兵を呼ぶぞ。ここは私有地だ。」

「分かりました。無理言ってすいませんでした。」


一連のやり取りを見ていた深雪が走り去った彼女を追いかけていった。。。


「はるくん?今の追いかけてった子は大丈夫なの?」

「ああ、あの子は深雪って言うんだが古傷のおかげで平気なんだ。一応傷を消さずに雇うか傷は消して他で仕事探すか聞いて雇ったんだよ。この子達が金貨5枚の準備金丸ごとその子に差し出す位の恩人なんだそうだ」

「お金に困りがちな孤児にそんなに慕われるってすごいね。」

「ああ、今のところ拒否反応がないし、言わなくても距離感を注意してくれてる。ああいう子はありがたいよな」

「ふーん。良かったねはるくん。じゃあやり方教えてね」


姉ちゃんにやり方教えてるうちに深雪が戻ってきてそのまま訓練を再開した。


出だし遅くなったが建築元Lの本領発揮しますか


って言っても今日は念のための最終測量と基礎しかやってないからパッと見なにしてるか分からんかっただろうなwww


深雪と姉ちゃんだけやたら上達早いんだが、もしかしてプレイヤーか?


って普通におもっくそ和名だった。孤児院の子供達に慕われてる姉ちゃんだったから現地人だって思ってたわ。


1日の終わりに1人ずつ手の状態を確認して惜しげもなくポーションをかける。

元はただだし、お前らもそのうち余裕で作れるようになる。ケチるもんじゃないから遠慮なく使えって使わせた。


深雪だけは軟膏だけどまあしゃーない。少しだけ顔を治してやれない醜女のままで居て欲しい。自分のわがままに心が痛んだ。


ちなみに朝は屋台で買った物食わせたけど昼ご飯の時は皆の姉ちゃん深雪と眼が治ったおっさんと姉ちゃんと俺の4グループに別れて適当に定食屋でそれぞれ好きなように頼んだ。引率にはグループの昼食代は渡したからその範囲で好きに食べてくれ。


まあ実際に食べさせて思ったけど訓練してても子供の胃袋はあんまり入んないんだなってしみじみ思った。手にはそれぞれの引率から返されたおつりが大量に戻ってきた。

小銭だらけになりそうだから1ヶ月まとめて渡そうかな。。。

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